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大阪市交通局ー 御堂筋線30000系(1次車)

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大阪市交通局30000系電車は、2009318日に大阪市営地下鉄ー谷町線で、20111210日に御堂筋線で営業運転を開始した通勤形電車です。車体は軽量ステンレス構体で、レーザー溶接組み立てのビードレス外板となっており、前頭形状は従来の切り妻形から丸みを帯びた形状に大きく変わりました。今回は御堂筋線用の30000系(1次車)の内外装をご紹介したと思います。ちなみに、御堂筋線用30000系は第4編成から内装が大きく変更されN30000系とも言うべき大変化を遂げています。こちらの2次車については後日改めてレポートしたいと思います。












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御堂筋線用30000系と新21系の並びです。新21系が登場した時は「随分と未来的なデザインだな、何れはこの寄り目のヘッドライトやマットな質感のフロントマスクにも慣れるんかな」と感じましたが、30000系と並べてみると、いささか古臭く感じるのは時代の流れでしょうか。













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30000系の先頭は曲面ガラスを採用し、丸みのあるやわらかなデザインとなっています。














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フロントマスクの上部はブラックのクリア塗装が施されています。これは最近の通勤電車の流行りですが精悍な印象ですね。前面行先表示器はフルカラーLEDが採用されています。前照灯は電球色のLED(白色ではなくオレンジ色っぽい色味)となっています。これは他の鉄道会社では見られない珍しい物です。













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側面の様子です、御堂筋線のラインカラーである赤色の帯を窓の上下に配し、縦方向にもラインカラーを追加して号車表示をデザインとして取り入れました。縦方向のラインカラーの追加は将来のホードアの普及を見越した変更と考えられます。















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側面行き先表示機は3色LEDとなっています。ここはフルカラーLEDを採用して欲しい所ですね・・・。30000系で数少ない不満点だと思います。














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御堂筋線30000系1次車の様子です。先日、内装が大幅にバージョンアップした30000系のマイナーチェンジ車(31604F、31605F31606F)が登場しましたが、今回は1次車(31601F31602F31603F)の様子をご紹介して行きます。30000系は従来の新20系や10系に比べると、薄型冷房装置の採用により天井が全体に高くなっており、座席下の機器を移設することで床面を広げた事で、車内の開放感が増しました。















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車両妻面の様子です。貫通扉は非常時の車両間移動を容易にするため、従来よりも通路幅が広げられています。
















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優先座席付近の様子です。モケットが青色、吊り手がオレンジ色となっており、一目で優先座席と解るようになています。細かい所ではフリーストップ式カーテンにも「優先座席」の表示があります。













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袖仕切の様子です。スタンションポールとの間に2段の横棒が設置されており、立ち客との干渉を防ぐ工夫がされています。

















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座席の配置を工夫したことで一部の乗降口横のスペースが拡大(1両に4か所)だれ、立席利用や荷物やベビーカーなどを置いて利用できるようにイラストも描かれた案内ステッカーを貼り付けて明確化されています。

















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細かい所では、御堂筋をイメージするイチョウと銀杏の柄が内装パネルに採用、親しみやすい車内空間が演出しされています。


















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座席は、バケットシートを採用し、一人当りの座席幅を30ミリメートル拡大され5人がけとなりました。2+3の配置で間にスタンションポールが設置されています。













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シートの様子です。谷町線用3000系と異なり、モケットが赤色基調のセミバケットシートとなっています。
















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天井付近の様子です。昨今の難燃基準の強化を受けて蛍光灯グローブは省略され、蛍光灯管型のLED照明が設置されています。また、女性専用車は照明の色味が異なっています。
















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御堂筋線用車両の車内LCDは17インチワイド型で三菱電機製となっています。(谷町線用車両の車内LCD交通電業社製)















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表示内容の切替時は細かくアニメーションが取り入れられ柔らかい印象です。駅名表示は、漢字→ひらがな→ローマ字→漢字を回転させながらアニメーションのような表示、ホーム案内も、進行方向から向かうような感じで表示されます。
正直谷町線のLCDの表示内容とは雲泥の差があり、三菱製の方が見やすいです。















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御堂筋線の次期主力車種となる30000系。今回は初期に製造された1次車をご紹介しました。ビッグマイナーチェンジが行われ大量増備が決定した、30000系2次車(31604F31605F31606F~)は100両を超える大量増備が決定しているので、この1次車は逆にレアな存在になると思います。もしかするとビッグマイナーチェンジ車同様の改造が施され、現在の姿は消滅するかも・・・しれません。御堂筋線は大阪環状線と共に大阪都心部の顔とも言うべき路線なので、使用車両の品質は都市のイメージに大きな影響を与えます。御堂筋線に30000系が大量増備される事で大阪のイメージはさらに良くなって行くと思います。




2 COMMENTS

アリー my dear

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ご存知かとは思いますが、現在川重にて30000系第7編成が製造中です。順調に増備が続いております(^。^)

アリー my dear

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御堂筋線に導入される前の谷町線から乗ってますが、デザインも単にかっこいいだけではない『飽きのこない』もので内装も申し分なしだと個人的にはずっと思っています(^_^)

側面の表示器がなぜフルカラーでないのかは不思議ですよね。正面はフルカラーなのに…この部分も改善をできればお願いしたいところです。

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