【再都市化ナレッジデータベース】←新規情報やタレコミはこちらのコメント欄にお願いします!

『JOYONE 飲食パスポート』は近畿圏初の複数のショッピングセンターの飲食店舗で利用出来るサブスクサービス



JR西日本アーバン開発は、2021年4月7日付けのニュースリリースで、運営する複数のショッピングセンターにおいて、飲食店舗サブスクリプションサービス「JOYONE (ジョイワン)飲食パスポート」を、4月15日より開始すると発表しました。月額500円で、店舗毎の特典が受けられる。複数ショッピングセンターで展開する飲食サブスクは関西初です。

JOYONE 飲食パスポートは、月額定額 500 円(税込) の、いわゆるサブスクサービスで、対象の飲食店舗でスマートフォン上のパスポートを提示すると、ドリンク1杯無料やデザート無料、割引など店舗毎に魅力的な特典を受ける事ができます。

パスポートは、食マーケティング総合企業である株式会社 favyと提携し、同社が提供するサブスクリプションシステムを活用して提供・販売されます。パスポートは、各SCの公式 HP から購入可能で、2021年 4月 15日〜 9月 30日の期間、初月会費無料の体験キャンペーンが行われます。

【出展元】
【関西初】複数のショッピングセンターにおける 飲食店舗サブスクリプションサービス『JOYONE 飲食パスポート』導入開始!
関西初複数ショッピングセンター横断で利用できるサブスクプロジェクトがスタート!JR西日本アーバン開発株式会社とfavyの協同プロジェクト

 

 

対象SCはモンテメール、プリコ六甲道、ピオレ明石、ピオレ姫路



「JOYONE 飲食パスポート」の対象なるショッピングセンター(SC)は、モンテメール、プリコ六甲道、ピオレ明石、ピオレ姫路です。対象となる店舗および特典の例は、ドトールでミラノサンドセットを注文するとケーキ各種200円、プロントでケーキセット最大1,067円を一律550円、串かつ でんがな・紅虎餃子房・千里しゃぶちんでドリンク1杯無料、鎌倉パスタで本日のデザート1品無料など。対象店舗につきましては、今後更に拡大していく予定との事です。

 



 

■サービス概要
・販売価格:月額500円(税込)
・サービス内容:対象の飲食店舗で会員券を提示すると、来店ごとにドリンク1杯無料や1品サービスなどの特典が受けられます。
・販売開始時期:2021年4月15日(木)(予定)

・注意事項
※飲食店舗によって特典内容が異なる場合があります。
※飲食店舗によって1品以上のフードのご注文などのご利用条件があります。
※本サービスは購入いただいた本人のみのご利用に限ります。
※本サービスは1カ月毎の自動更新となります。
※解約を希望の場合は、次回更新日前日までに本会員券ページよりご解約します。

 

JR西日本アーバン開発とfavyの協同プロジェクト


コロナ禍において、多くの商業施設では、お客様のニーズの変化や営業時間の短縮、グループ利用の減少により、厳しい売上状況が続いています。そのような状況を踏まえ、SCの顧客に対して『お得感』『利便性』を提供する事で、SC内飲食店舗の利用拡大やリピート率の向上を目指し、今回のサブスクサービスが企画されました。

サブスクサービスを開発しているfavyは、これまで日本初の月額制コーヒースタンド『coffee mafia』や完全会員制の焼かない焼肉屋『29ON』をオープンするなど、サブスクモデルの飲食店を牽引してきました。実際に自社で飲食店を運営する中でサブスクによる集客の実証実験を行い、そこで得たノウハウを飲食店向けのサブスクサービス『favyサブスク』に反映しています。

このサービスはすべてオンラインで完結する仕組みで、会員数、利用回数、解約率などをデータで把握することが可能です。同時に、飲食店舗の販売促進施策のDX化も目指します。

サブスクの会員売上は、諸手数料を除いた金額を飲食店舗に還元する仕組みとなります。飲食店舗にとっては継続的な固定収入に繋がりますし、さらには来店頻度向上によるリピーター獲得にも繋がる、としています。

 

 

有料サブスク会員は本当に飲食店を救うのか?

 



サブスクは、「サブスクリプションサービス」の略称で「定額払いで使い放題」といった意味で使われる事が多いです。飲食店サブスクは、会員から安定した会員収入が得られると同時に、一定の利用条件(500円以上注文で適応など)を課す事で客単価の維持向上が見込めます。会員は会費を払っているので「元を取りたい」というインセンティブが生まれるので来店頻度が向上します。

ただし、客の立場からサブスクサービスを見ると有料会員を獲得するハードルは非常に高いです。「月会費を払う程の魅力がある」「リピートしやすい立地環境」「価格の妥当性」など、顧客はサービスのコストパフォーマンスを厳しく精査します。

飲食店でサブスクを成功させるには、どの商品を対象にするか、月額か年額かなど、会員獲得に対するノウハウが非常に重要となります。開発会社のfavyは、そのあたりのバランス感を自社が運営するリアル店舗で吸収し、システム開発に活かし、外販する、非常に現実的な戦略をとっている企業です。

 


※美味しい食事のイメージ

「飲食店が簡単につぶれない」為には常連客を囲い込むことが必要です。サブスクサービスは、有料会員による固定収入に加え、会員登録時に氏名、メルアドなどの個人情報が取得できます。取得した個人情報を元にリピート率や客単価を計測し、顧客別に販促策を打つ事が可能になります。これは物販店では当たり前ですが、客単価の低い大多数の小規模店舗では行われていません。今回のサブスクサービスは実験的な内容だと思いますが、コロナ後をにらめば、手に入れた顧客データは大きな価値を持ってきそうです。

サブスクサービスは飲食店にとっての救世主になるのか?

店舗は、月額会員を獲得する事でベーシックインカムを得る事が出来ます。リピート率や客単価の計測、分析から得られた結果を根拠に販促策を打つ。ただし、これらの成功は、その店が元々『価値あるサービスを提供出来てる』事が大前提となります。基本が出来た上での販促策です。不満足な状態でいくら集客しても不満足な客が増えるだけですから・・・。逆に満足度の高い店がITという武器を活用する事が出来れば、益々栄える事になると思います。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です