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阪急1000系(2代)

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阪急新1000系は、昨年11月28日に阪急神戸線にデビューし、同年12月25日に宝塚線に登場したばかりの阪急電車の次世代通勤型車両です。「静かさ」と「省エネルギー性」を追求した同社の最新形式に乗り鉄してきました!













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まずはフロントマスクから見て行きましょう。先々代の8000系と先代の9000系を足して2で割った様なデザインで、特段斬新な感じはしませんが、それが逆に阪急さしらを継承しているのだと思います。種別、行き先表示共にフルカラーLEDが採用されています。他社のLEDに比べて解像度が異様に細かく、表示幕時代のフォントが忠実に再現されている事に驚きました。












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一足先に登場していた7000系リニューアル車。今回登場した1000系とフロントマスクがよく似ている


こちらは、阪急7000系リニューアル車です。7000系は1980年〜88年まで製造された通勤電車で、一部の編成ではご覧のとおり顔面整形が行われ、従来とは全く異なったデザインになっています。今回登場した新1000系の完成イメージパースが発表された時から、この7000系リニューアル車にそっくりだと言われていましたが、こうやって比べると、やっぱり似ていますね。











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1000系に戻って・・・。側面の行き先表示器の様子です。種別、行き先が一体化しており、幕表示時代と同じような構成になっています。こだわってますね〜。












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さらに車内の様子を見て行きます。おおおっ!なんか、ちょっと今までの阪急のイメージとは異なる感じがします。














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窓割りは9000系の2枚から3枚に変更されました。8000系以前の感じに戻った気がします。シートは今どきのウレタン素材のバケットシートではなく、従来どおりのスプリングの効いたフカフカシートでかけ心地がメチャクチャ良いです。シートの途中には肘掛け型の仕切りが設けられており3-2-3での定員着席を促しています。









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モケットのカラーは伝統のゴールデンオリーブ色。素材も従来通り「アンゴラ山羊の毛」を使用しており触り心地が気持ちいいです。













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仕切り板です。ドア側は木目調パネルで装飾されていますが、シート側は茶色のFRPがむき出しで、少し安っぽい印象を受けます。仕切り板にはスタンションポールが取り付けられ、車内の見通しが悪くなりました。これらの設備は、安全性に配慮した設備として各社が広く採用していますが、ついに阪急にもその波が押し寄せてきました。












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天井付近の様子です。車内照明はすべてLED化されており、天井と照明器具がフラットな造形になっています。9000系が非常に凝った半間接照明を採用していたので、それに比べると非常にシンプルに見えます。地下線内を走行した時の車内が若干暗い印象を受けました。これは光源が蛍光灯からLEDに変わった為で、慣れの問題かもしれませんね。











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さらにこちらが新1000系の目玉の1つである、32インチハーフサイズの液晶モニターです。ドア上3箇所に千鳥配置された超ワイド表示の液晶モニターは見やすさ抜群なだけでなく、従来に無い形が未来感を感じさせる設備でした。グッドです!










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この超横長モニターは、このような路線図を表示した時に威力を発揮します。情報量が多くとても見やすいですね。













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阪急新1000系。阪急電車の伝統を守りつつ、32インチハーフサイズモニタや大型仕切り板、LED照明など新機軸をふんだんに盛り込んだ意欲作だと思います。確かに世代の9000系に比べると若干ですが安っぽさを感じる事は事実ですが、依然としてクオリティーは高く、他社には見られない、唯一無二の存在である事に変わりはありません。また、新1000系の乗り心地はメチャクチャ良く、静音性能は驚くべきレベルで驚愕しました。新1000系は5000系以前の系列を置き換える為に、大量生産されるそうなので、今後の活躍に期待したいと思います。



4 COMMENTS

アイラブオオサカー

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阪急電鉄HP・ニュースリリース本日付けより

http://www.hankyu.co.jp/railfan/topics/150209_2300.html

ついに半世紀余りの長きにわたるかつやくに幕を閉じることになりました。本当にお疲れさまでしたと声をかけたいです…

福島区民

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2、3日前に宝塚100周年のラッピング電車のニュースやってました。

アイラブオオサカー

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阪急には神宝線用の3000系列、そして京都線用には3300系とさらに古い2300系がまだ結構残っていますので、これらの置き換えを早急に進めたいのでしょう。確かにこれまでの阪急車両と比較しても、少々安上がりな印象はありますが、それでもこれほどのハイクオリティを維持して尚且つ伝統を継承しているのは十分に立派だと思います。さすがは阪急ですね(*’▽’) そのためか、私自身は7000系のリニューアル車の前面の顔つきは気に入っています。


そう言えば余談ですが、伊丹線で活躍していた阪急最後の行先表示板車編成(3077F・4連)がほんの数日前に営業運転を終え、正雀に廃車回送されました。❝ついにこの日が来たか…❞と、子供の頃から見て慣れ親しんできたものがまたひとつ姿を消すのかと一抹の寂しさをおぼえつつ、ちょっと感傷的な気持ちになりました。 まぁでもこれも時代の流れ。世代交代は仕方ないことですよね。

京都線にも1300系が春にデビューする予定ですので、新世代車両のこれからの活躍に期待しています(^o^)

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