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海遊館が「完全民営化」大阪市が1万株を近鉄グループHDに売却

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大阪市は2015年7月31日に、港区にある世界最大級の水族館「海遊館」を運営する第三セクターの株式(1万株)を、近鉄グループホールディングスに24億8千万円で売却したと発表しました。海遊館は1990年に開館した都市型水族館で、最大長34m、深さ9m、水量5,400m³の世界最大級の水槽を持ち、ジンベイザメなど620種、30000点の海の生き物を飼育しており、年間の入館者は242万人を超える人気スポットです。

大阪市は第三セクターの設立以降、5億円を出資しており、株式の25%を保有する筆頭株主でしたが、三セクの完全民営化方針を掲げる橋下徹市長のもと、今年6月の市議会で全株式の売却が決定しました。
海遊館の運営会社の年間売上高は約56億円で、純利益は約5億円です。












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海遊館のコンセプトは、「リング・オブ・ファイア(環太平洋火山帯)」と「リング・オブ・ライフ(環太平洋生命帯)」。建物外観の特徴になっている三色の色分けは、と水と火の結合を模したものです。また、外壁に描かれた魚の壁画はアメリカ在住イギリス人デザイナーのサージ・アイヴァン・シャーメイエフの手によるもの、またケンブリッジ・セブン・アソシエイツ環境開発研究所を率いて建物全体の設計を担当したのは、その息子のピーター・シャーメイエフです。












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海遊館の中心を成す大水槽「太平洋水槽」です。海遊館は、大型のアクリルガラスを使用することで、それまでにない巨大水槽を実現し話題を呼びました。ジンベエザメが遊泳する「太平洋水槽」を含む14の大水槽を造るため、当時の年間世界生産量の約1.5倍のアクリルガラスが使用されたそうです。この海遊館以降に造られた水族館の大型水槽はほぼ全てがアクリルガラス製になっています。











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大水槽の中を悠々と泳ぎまわるジンベイザメの様子です。海遊館に来たのはおそらく10年振り位ですが、やっぱり凄いですね。リングオブファイヤーをコンセプトに、来館者を最初に最上階まで上げ、中心部に設けた巨大水槽を螺旋状に下りながら生き物を展示するという手法は本当に凄いです。今から振り返って考えると、25年前にコレを作れたのは本当に奇跡的で世界中のその後の水族館に与えたインパクトは計り知れないと思います。











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完全民営化された海遊館。これからは近鉄HD主導の運営になりますが、一体どんな展開がなされてゆくのでしょうか?久々に訪れた海遊館を見ながら、開館25年を経てさらに魅力的な施設へと成長を続けて欲しいな、と思いました。






6 COMMENTS

アリー my dear

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http://www.constnews.com/?p=28545

~【官庁】ホテル&スパやマンガ・アニメ展示施設など3事業者が提案/閉館中のなにわの海の近くの利活用/大阪市~

BEW

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マーケットプレイスを、どうするかが焦点でしょう。

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