アジア/太平洋地域
GFCI29では、アジア/太平洋地域のセンターが全体的に好調でした。香港、シンガポール、北京はわずかに順位を上げましたが、東京は7位に転落しました。ソウル、シドニー、マニラは5位以上順位を上げました。アジア・太平洋地域の上位6拠点は、総合指数の上位10拠点にしっかりと食い込んでいます。
Asia/Pacific Top 15 Centres In GFCI 29 | ||||||
Centre | GFCI 29 | GFCI 28 | Change in Rank |
Change in Rating |
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Rank | Rating | Rank | Rating | |||
Shanghai | 3 | 742 | 3 | 748 | 0 | ▼6 |
Hong Kong | 4 | 741 | 5 | 743 | ▲1 | ▼2 |
Singapore | 5 | 740 | 6 | 742 | ▲1 | ▼2 |
Beijing | 6 | 737 | 7 | 741 | ▲1 | ▼4 |
Tokyo | 7 | 736 | 4 | 747 | ▼3 | ▼11 |
Shenzhen | 8 | 731 | 9 | 732 | ▲1 | ▼1 |
Seoul | 16 | 713 | 25 | 695 | ▲9 | ▲18 |
Sydney | 18 | 711 | 32 | 682 | ▲14 | ▲29 |
Guangzhou | 22 | 706 | 21 | 710 | ▼1 | ▼4 |
Melbourne | 23 | 705 | 27 | 693 | ▲4 | ▲12 |
Osaka | 32 | 684 | 39 | 665 | ▲7 | ▲19 |
Chengdu | 35 | 678 | 43 | 659 | ▲8 | ▲19 |
Busan | 36 | 677 | 40 | 664 | ▲4 | ▲13 |
Taipei | 40 | 668 | 42 | 662 | ▲2 | ▲6 |
Qingdao | 42 | 665 | 47 | 654 | ▲5 | ▲11 |
西ヨーロッパ
ロンドンは2位を維持しましたが、GFCI28が24ポイント上昇したことにより、23ポイント低下しました。フランクフルトは7ランクアップして2位になりました。この地域のほとんどの都市が評価を下げましたが、ミラノとジャージーは10位以上上昇し、コペンハーゲンも評価を上げました。ベルリンは今回初めて指数に入り、45位となりました。フランクフルトは、GFCI29のトップ10でサンフランスコに取って代わり、7つのランクを獲得しました。これは、おそらくイギリスの欧州連合の離脱の恩恵を受けています。
北米
ニューヨークは1ポイント上昇し、指数のトップを維持しました。バンクーバー、ワシントンDC、シカゴ、トロント、サンディエゴは順位を上げました。ニューヨーク以外の北米の主要都市の間では、評価が拮抗しています。同地域2位のバンクーバーと6位のシカゴの差はわずか5ポイントでした。
東欧・中央アジア
この地域は、GFCI29では様々な結果が出ています。モスクワが首位に立ち、ヴィリニュス、ブラチスラバ、ブダペスト、サンクトペテルブルクが10位以上上昇しました。イスタンブール、プラハ、キプロス、アテネ、リガは10位以上下落し、ワルシャワ、ヌルスルタン、アルマトイは順位を少し下げながらも上昇しました。
中近東・アフリカ
この地域では、約半数のセンターが順位を上げ、約半数のセンターが順位を下げ、バランスの取れた結果となりました。この地域では、ドバイが引き続き首位に立ち、アフリカではカサブランカが
引き続き1位になりました。バーレーンはGFCI28で順位を落とした後、回復しましたが、アブダビGFCI28で得た改善点の多くを失ってしまいました。その他のセンターは後退し、特にケープタウンとモーリシャスは評価とランキングで大きく後退しました。
ラテンアメリカ・カリブ地域
この地域は、GFCI29で再び改善し、7つのセンターがGFCI28から順位を上げ、2つのセンターを除くすべてのセンターが評価を上げました。バルバドスは、GFCI28 で見られた改善を継続し、英領ヴァージン諸島とサンチアゴも大きく改善しました。トリニダード・トバゴとボゴタは新たに指標に加わりました。
Fintechインデックス
FinTech(フィンテック)とは、金融(Finance)と技術(Technology)を組み合わせた造語で、金融サービスと情報技術を結びつける事で革新的なソリューションを提供する動きです。簡単に言うと、テクノロジーを駆使する事で利用者目線で「安い・早い・便利」などに変えていく動きであり、今後より普及していくと考えられています。
FinTech(フィンテック)の身近な例では、スマートフォンなどを使ったキャッシュレス決済、仮想通貨、投資・資産運用・ロボアドバイザー、クラウドファンディング、ソーシャルレンディングなどがあり、融資、保険、送金、金融情報、金融情報などの分野で活用が広がっています。また、これらのイノベーションを実現する為に、ブロックチェーン、IoT、AI(人工知能)、API、生体認証などのテクノロジーが使われています。
GFCIは、主な指数と並行して金融センターをFinTechの提供という観点から分析しています。上記の表は、Fintechインデックスに掲載するのに十分な評価を受けたセンターと、GFCI28以降のランクと評価の変化を示しています。
中国と米国のセンターは、技術開発に重点を置いていることを反映して、強くフィーチャーされています。テルアビブはFinTechランキングに新たに参加し10位に入りました。GFCIの主要指標である上位45位までの拠点を見ると、広州、成都、テルアビブ、青島、サンディエゴは、FinTechランキングで10位以上の上位に位置しています。フランクフルト、チューリッヒ、ルクセンブルグ、エジンバラ、メルボルン、シュトゥットガルト、マドリッド、ジャージーはフィンテックで10位以上低くなっています。
GFCI 29 FinTech Ranks And Ratings – Top 45 Centres | ||||||
Centre | GFCI 29 | GFCI 28 | Change in Rank |
Change in Rating |
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Rank | Rating | Rank | Rating | |||
New York | 1 | 731 | 1 | 735 | 0 | ▼4 |
Shanghai | 2 | 722 | 3 | 719 | ▲1 | ▲3 |
Beijing | 3 | 719 | 2 | 725 | ▼1 | ▼6 |
Shenzhen | 4 | 716 | 5 | 713 | ▲1 | ▲3 |
London | 5 | 712 | 4 | 716 | ▼1 | ▼4 |
Hong Kong | 6 | 711 | 6 | 707 | 0 | ▲4 |
Singapore | 7 | 710 | 9 | 698 | ▲2 | ▲12 |
Los Angeles | 8 | 692 | 12 | 693 | ▲4 | ▼1 |
San Francisco | 9 | 691 | 7 | 706 | ▼2 | ▼15 |
Tel Aviv | 10 | 688 | New | New | New | New |
Guangzhou | 11 | 684 | 8 | 701 | ▼3 | ▼17 |
Washington DC | 12 | 681 | 10 | 696 | ▼2 | ▼15 |
Seoul | 13 | 679 | 18 | 661 | ▲5 | ▲18 |
Vancouver | 14 | 678 | 20 | 659 | ▲6 | ▲19 |
Sydney | 15 | 677 | 21 | 655 | ▲6 | ▲22 |
Tokyo | 16 | 676 | 14 | 677 | ▼2 | ▼1 |
Paris | 17 | 675 | 15 | 674 | ▼2 | ▲1 |
Boston | 18 | 674 | 11 | 694 | ▼7 | ▼20 |
Chicago | 19 | 670 | 13 | 685 | ▼6 | ▼15 |
Frankfurt | 20 | 669 | 19 | 660 | ▼1 | ▲9 |
Zurich | 21 | 668 | 30 | 643 | ▲9 | ▲25 |
Toronto | 22 | 667 | 22 | 654 | 0 | ▲13 |
Amsterdam | 23 | 666 | 17 | 665 | ▼6 | ▲1 |
Dubai | 24 | 665 | 28 | 645 | ▲4 | ▲20 |
Chengdu | 25 | 664 | 32 | 641 | ▲7 | ▲23 |
Geneva | 26 | 663 | 40 | 632 | ▲14 | ▲31 |
Busan | 27 | 662 | 37 | 636 | ▲10 | ▲26 |
San Diego | 28 | 661 | 53 | 593 | ▲25 | ▲68 |
Abu Dhabi | 29 | 660 | 35 | 638 | ▲6 | ▲22 |
Qingdao | 30 | 659 | 33 | 640 | ▲3 | ▲19 |
Stockholm | 31 | 654 | New | New | New | New |
Vilnius | 32 | 650 | 26 | 648 | ▼6 | ▲2 |
Montreal | 33 | 649 | 27 | 646 | ▼6 | ▲3 |
Milan | 34 | 648 | 36 | 637 | ▲2 | ▲11 |
Taipei | 35 | 647 | 43 | 621 | ▲8 | ▲26 |
Melbourne | 36 | 646 | New | New | New | New |
Copenhagen | 37 | 643 | 38 | 635 | ▲1 | ▲8 |
Brussels | 38 | 642 | 23 | 653 | ▼15 | ▼11 |
Edinburgh | 39 | 635 | 16 | 669 | ▼23 | ▼34 |
Dublin | 40 | 633 | 42 | 623 | ▲2 | ▲10 |
Osaka | 41 | 631 | 51 | 598 | ▲10 | ▲33 |
Luxembourg | 42 | 630 | 52 | 595 | ▲10 | ▲35 |
Berlin | 43 | 629 | New | New | New | New |
Lisbon | 44 | 627 | 48 | 604 | ▲4 | ▲23 |
Hamburg | 45 | 624 | 24 | 650 | ▼21 | ▼26 |
今朝4月29日の朝日朝刊経済面に「SBI、中之島に大阪本社」という記事が出てました。
今年の夏、住友中之島ビルに大阪本社を新設し、大阪にあるSBIグループの拠点を順次集約するほか、住友ファイナンシャルグループと共同で設立した私的取引システム運営会社「大阪デジタルエクスチェンジ」も移すそうです。
ただ、東京の本社は残すので、2本社制になりそうです。
旭様
SBI大阪本社のニュース日経電子版やテレビ東京の経済ニュースでは報じていませんが外資系で報じていたのですね。
総じて報道各社は大阪に対して、特に金融都市構想に関してはネガティブで、特に日経は最先鋒で残念です。
しかし、マスコミの動向とは別に時間はかかるにしろ大阪の金融都市構想は実現性が高くなった、あとは既にSBIとネット銀行を設立して成功している大阪地盤の住友の金融各社とやはり大阪発祥の北尾氏出身の野村證券がどう動くかで規模とスピードが違う。
ちなみに三菱グループの旧三和はIRに力を入れており、大阪再生に旧大阪二大財閥グループの揃い踏みとなる。
大阪での金融都市構想を実質的に推進しているSBIホールディングスですが、中之島に大阪本社を設立するそうです。
大阪での仮想通貨取引所設立や堂島商取を総合取引所化したり、北尾社長が記者会見で大阪強化を言っていたので予想していましたが早い動きですね。
近年ではAIGホールディングスに並ぶ大企業の大阪本社開設でしょう。
SBI北尾社長、出資先3地銀を今期中に選定へ-大阪本社新設も表明
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2021-04-28/QS9OCKT0G1KZ01?srnd=cojp-v2
日経新聞によると、国際金融都市OSAKA推進委員会の会長になった松本関経連会長は金融界で仕事をしたことがないそうです。金融では素人。委員会の会長にしたのは、SBIをけん制するためだと言います。
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOHD2523X0V20C21A3000000/
大阪で国際金融都市への具体的な動きを見せているのはSBIグループだけです。他に具体策もない大阪財界が、SBIの足を引っ張ることにならないか心配です。
外国から見たら、大阪は排他的な土地柄に見られ、大阪進出をためらうことにならないか危惧します。
最近の大阪は本当に良くなったなぁ。
実現できる、できないは別として、以前ならこんな議論すらできなかった。
当時、ボクは大阪ってなんでこんなダメな街になってしまったんだろうって思っていました。
今の大阪は夢が持てますね。
今は政治も財界も前を向いて、困難かもしれへんけどひょっとしたら本当に金融センター、できるかもしれないって思えます。
金融機関は不要になるのか、NFTはバブルか──FIN/SUM2021が開幕
https://www.coindeskjapan.com/102624/
一部抜粋
SBIの北尾社長は、DeFi(ディファイ:Decentralized Finance)の台頭によって非中央集権型の金融サービスが実現し、「金融機関が要らない世界になる」可能性を示唆した。
北尾氏は、大阪・関西万博でデジタル通貨を活用し、大阪・神戸で新次元の国際金融センターを作る構想があると述べた。海外では複数の都市に金融センターがあることに触れ、「日本の金融センターも1つである必要はない。東京と大阪で競争するのではなく、ともに発展していきたい」と展望を語った。
このあたりの議論には全く付いて行けませんが、皆さんが「大阪を、関西を良くしたい!」
「魅力ある都市、活気のある街にしたい!」と思い願う気持ちが伝わって来ます!!
いろんな情報をお願い致します!!!
o(* ̄︶ ̄*)o
この話は国=菅総理と定義すれば国からの話であるから、吉村知事が動いた。
東京一極集中の緩和を進め、香港の受け皿づくりとして、地方に国際金融特区をつくりその候補として大阪と福岡を指名したところからスタートしている。
もともと維新はIR一本槍だったがコロナでの惨状から方針変更した。
大阪が目指すのは先物取引での世界的なランクアップや先進的なデジタル取引の拠点づくりである、そのための国際企業の誘致である。東京とは差別化している。
但し金融面で世界では大阪は無名で松本会長が難しいといったのは当然である。
先物取引は大阪で世界で初めて行われたのであり、江戸期は日本一、世界トップ級、戦前までは東京と並ぶ一大金融都市であったから簡単ではないが土壌があり、復活を目指すともいえる。
IRと金融の二本柱で国際化を目指せば再生の可能性は高いと思う。
※淀屋がどうして世界初の米先物取引を作ったのか、ベルギー人が関わったといわれておりこういった研究を含め、世界的な金融について研究し、人材を育成する学部が必要。
元大阪市民さん
「それら」とは何ですか。
また、私は関係が無いとは申していません。言葉の定義をしっかりする必要がありますね。「国家戦略特区」にしても具体的に何の制度を指しているのかか分からないですし。
事実さん
「国家戦略特区」の定義や、高層ビルの棟数と金融特区、ビジネス拠点という三要素の関係性が曖昧だと思います。宜しければ、これらの意味を明確に位置づけて議論してください。
これから「世界の知の拠点」を目指すというのであれば、確かに教育機関も必要になりますし、その教育機関から輩出される生徒・学生が社会で活躍するまでどれだけ期間が必要かというふうに考えると、40年50年かかるかどうかは分かりませんが、少なくとも20年30年はかかるはずです。
ですので、あくまで万博は「スタートライン」と位置付けるのは、のんびりしているわけでも寝ぼけているわけでもなく、合理的な見積もりだと思います。機敏かつ堅実に大阪を発展させたいものです。
SBIが会長について政府に税軽減の特区交渉をするのは利害関係が強すぎ、会長にするのは最初から無理だと思います。
大阪府としては万博の時に活躍してくれた金融関係者でない関経連松本会長に期待するのは当然で、政府、東京財界、住友グループ、海外に顔が利くのでベストな人事。
※会議では大阪では無理といい、誘致は万博の比でないと発言したように難しさを知っている。
北尾氏は住友銀行と共同で私設取引所を作り、大阪堂島取引所にも出資して中心となり、海外からも企業誘致を進めており、野村証券やソフトバンクつながりもあり、北尾氏のための国際金融特区かというくらい動いている。しかし、大阪が発祥の住友が関わったことから事態は変わったと推測する。
今の関西財界には金融関係が少なく、先進的なことには拒否反応が強いから気にすることはないと思う。
政府の特区判断を除けば、大阪府がインフラ整備、高級住宅地とか人材の養成、大阪公立大学に金融学部を作る等の議論が必要。いわば金融や先物取引は世界の知の拠点であり、今の大阪とは対極にある。
推進委員会の会長に関経連会長が就任したのは、関西財界にSBIへの警戒が強いためだそうです。サンケイビジネスにはこんな記事が出てました。https://www.sankeibiz.jp/business/news/210209/bsc2102090621007-n1.htm
関西財界では「SBIは利害関係が強すぎる」という意見が中心的。私設取引所の開設や、出資する海外フィンテック企業の誘致に動く北尾氏がトップに就けば、特定企業の活動を支援しているとみられかねないと懸念する。
この記事を読んでイヤーな感じになりました。こんなことでは国際金融都市など夢のまた夢です。
関経連もSBIも府も市も一体となって推進してほしいです。
人口の少ないオーストラリアにおいてもシドニー18位とメルボルン23位に分散されている。
中国やアメリカは無理としてもオーストラリア並みになりたい。
官民の推進組織の議長は関経連の会長、住友電工会長に決まった。関西企業には珍しく業界NO1企業であり、ルックウエストを推進した国際派経営者、期待したい。
更にSBIと住友銀行が大阪にデジタルエクスチェンジ取引所を作るので、グループの重鎮としてバックアップを得られやすい。
目標は東京4位、大阪10位でそうなれば存在感も増し、大阪の再生を実感できる。
まあ、あくまで指標は指標だと思いますので、国として大阪としてどのような青写真を描き、世界に訴えていけるかがより本質的だと思います。