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国内初の⾼層ハイブリット⽊造ホテル、札幌市「(仮称)⼤通⻄1丁⽬プロジェクト」始動


三菱地所は、2020年3月26日付けのニュースリリースで、北海道産木材を活用した国内初の高層ハイブリッド木造ホテル開発計画「(仮称)⼤通⻄1丁⽬プロジェクト」を発表しました。建物は11階建てで、1階から7階は鉄筋コンクリート造、9階から11階が木造のハイブリッド構造を採用。2021年秋開業予定です。

この計画は、同社初となる北海道でのホテルアセット開発事業で、竣工後は三菱地所グループのロイヤルパークホテルズアンドリゾーツによる北海道第一号のホテルとなります。設計監理は三菱地所設計が担当し、グループの総合力を結集したプロジェクトとしています。

【出展元】
北海道札幌市「(仮称)⼤通⻄1丁⽬プロジェクト」始動

 

 



このプロジェクトの特徴は、木材が鉄筋コンクリートとともに建築構造にも使⽤される、国内初の⾼層ハイブリッド⽊造ホテルである事です。低層部は鉄筋コンクリート造、中層部は木造と鉄筋コンクリート造のハイブリッド造、高層部は純木造となります。同社がこれまで行なってきた、木材の建物構造部や外装部への活用の成果を集約し、汎用性が高く経済的な「木材活用」を実現する計画です。

 

 


◆木質化
1階〜7階フロアは鉄筋コンクリート造で、壁面や壁などの構造部分以外にも木材を利用。木のぬくもりを感じさせる居室空間とします。3〜7階については、天井に使われるコンクリートの型枠用木材をそのまま残すことで「木質化」を実現。通常は破棄される型枠を残すことでローコスト化と、工事工程の簡略・短期化に貢献します。

◆ハイブリッド造
8
階はハイブリッド造で、柱梁壁が鉄筋コンクリート、床は北海道産トドマツ(CLT)を使用します。9階〜11階の⽊造躯体を鉄筋コンクリート部で支持する役割を持ちます。

◆木造化
9
階〜1階は純木造構造で、木造躯体部分は1時間耐火被膜仕様。建物構造を高耐力の枠組壁面で支える工法により面で支えるため、柱形や梁型の出ない客室が設計できます。床面は北海道産トドマツを使用。

 

 

 


建物の外観デザインは、北海道産タモを使用した木製ルーバーをあしらい、経年変化や見る方向により色や木目が変化します。外装用炭化コルクパネルも使い、建物の木質化と環境配慮も実現します。敷地前の大通公園や沿道の街路樹の風景との一体感を狙い、低層部には開放的な開口デザインと木材を基調とした内装デザインを計画しています。

 

 

 

ホテルは、ミレニアル世代の宿泊ニーズに応え「FUN」「LOCAL」「CONNECT」に価値を置くライフスタイル型ホテルブランド「ザ ロイヤルパーク キャンバス」を展開。ロビーなどでも北海道産木材を採用し、北海道らしさ「LOCAL(=地元・地域)」を表現します客室、ラウンジ、レストラン、ジムで構成され、客室数は約130室です。

 

 



(仮称)⼤通⻄1丁⽬プロジェクト 概要
所在地:札幌市中央区⼤通⻄ 1-12-2、13-1
敷地面積:約 695㎡
延べ床面積:約 6160㎡
構造・規模:RC 造・⽊造、地上 11 階・地下 1 階
⽤途:ホテル・店舗
ホテル施設構成:客室約 130 室、ラウンジ、レストラン、ジムほか


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