札幌市電のループ化計画は、現在Uの字状の運行系統となってる路面電車の都心部分、「西 4 丁目停留場」〜「すすきの停留場」の区間、約400メートルを延伸しループ化(環状化)させる計画です。延伸区間は車道の中心部ではなく、歩道寄りに線路を敷く「サイドリザベーション」方式を採用、狸小路付近に新駅が設置される予定で、2014年の開業を目指しています。
【出典元】→札幌市HP>延伸(ループ化) – 札幌市(PDF)
新たに導入する低床車両の完成イメージパースです。新型車両は、市民から寄せられたアイデアを参考に専門家が検討を重ね、札幌の先進性や透明感のある気候風土をイメージしたシャープなデザインに決定しました。新型車両は、平成24年度に1編成を製造し、平成25年春に運行を開始する予定です。
すすきの交差点の様子です。あまりにも有名な風景ですね。
すすきの交差点の西側にある札幌市電の「すすきの停留場」の様子です。現在は終点となっていますが、今回のループ化計画の南側の起点となります。
それでは延伸(予定)区間の現在の様子をご紹介して行きましょう。先ほどのすすきの交差点から札幌駅前通りを北進して行きます。延伸区間は車道の中心部ではなく、歩道寄りに線路を敷く「サイドリザベーション」方式が採用され、写真の道路の左端に線路が敷設される事になります。また、途中の狸小路付近に停留場が新設されます。
参考写真:サイドリザベーション方式が採用された熊本市電の熊本駅前付近の様子
こちらがは、歩道寄りに線路を敷く「サイドリザベーション」方式を採用した、熊本市電の熊本駅前電停の様子です。本格的な「サイドリザベーション」方式を採用した区間jは、熊本市電のこの区間がこちらが全国初です。
参考写真:架線柱のセンターポール化、軌道緑化、サイドリザベーション化の3点セットがそろった区間
架線柱のセンターポール化、軌道緑化、サイドリザベーション化の3点セットがそろった熊本市電の様子です。歩道側に寄せられた軌道と、緑化のお陰で歩道が広くなり歩行者空間が広くなった印象を受けます。札幌市電の延伸区間もこんな感じになるのでしょうか。。。?
札幌に戻って・・・。南1西3交差点(四番街・4丁目の交差点)付近の様子です。駅前通りを北進してきた路面電車はこの交差点を左折し西に向きを変えます。
「大通り」から「すすきの交差点」間までの札幌駅前通りは「四番街」と呼ばれており、三越・パルコ等の百貨店やファッションビルが集積する札幌を代表する繁華街となっています。
最後は、延伸区間の北側の起点、「西 4 丁目停留場」付近の様子です。この辺りはセンターポール化が行われていない為、架線がゴチャッとしている印象です。
都心部の路線を延伸しループ化される事になった札幌市電。札幌市電は、赤字続きの為、一時は廃止が取りざたされた事がありましたが、市は存続することを数年前に決定し、大々的な活性化により市電の黒字化を目指す方針が打ち出されました。今回の路線延伸によるループ化と低床車両によってどれだけ利用客が増えるかは未知数ですが、赤字路線の活性化を目指す札幌市電のチャレンジ、「是非成功してほしいなぁ」と思いました。