堺東駅直結の新商業施設「HiViE(ヒビエ)堺東」 2027年春に全館グランドオープン、百貨店から日常利用型SCへ転換

南海電気鉄道は、南海高野線・堺東駅直結の「南海堺東ビル」をリニューアルし、新たな商業施設「HiViE(ヒビエ)堺東」として2027年春に全館グランドオープンすると発表しました。リニューアル工事は2026年4月1日以降早期に着工する予定です。

本施設は、2026年1月に閉店した髙島屋堺店の跡地を活用するもので、百貨店型施設から、通勤・通学利用者や沿線住民の日常利用を重視したショッピングセンター(SC)へと機能転換が図られます。

段階的に進む開業スケジュール

今回のリニューアルの特徴は、完成を待たず、段階的に営業を再開・拡張していく点にあります。


今後の主なスケジュール(予定)

  • 2026年3月1日
     地下1階の飲食・サービス店舗の一部が営業再開

  • 2026年4月1日以降早期
     商業施設「HiViE(ヒビエ)堺東」リニューアル工事着工

  • 2026年秋頃
     1階スーパーマーケット先行オープン

  • 2027年春頃
     全館グランドオープン

なお、2026年秋の先行開業までは建物名称を「南海堺東ビル」とし、同秋以降は全館を通して「HiViE(ヒビエ)堺東」と呼称される予定です。

地下1階は3月1日から営業再開、区画は変更せず

リニューアル工事に先立ち、2026年3月1日から地下1階の飲食・サービス店舗11店が営業を再開します。これらの店舗は、髙島屋堺店出店時と同じ区画での営業となります。


地下1階|2026年3月1日 営業再開テナント一覧

店名 業種 出店者
家族亭 そば・和食 ㈱家族亭 北館
KYK とんかつ ㈱曲田商店 北館
夢厨房 ベーカリーカフェレストラン ㈱ウエストテール 北館
杵屋 うどん(自家製麺) ㈱グルメ杵屋 北館
古潭 らーめん・ぎょうざ ㈱吉光 南館
千房 お好み焼 千房㈱ 南館
洋麺屋五右衛門 スパゲッティ 日本レストランシステム㈱ 南館
星乃珈琲店(旧ミルクホール ホシノ) レストラン&カフェ 日本レストランシステム㈱ 南館
総合買取サロンタイムレス ブランド品・時計等買取 ㈱タイムレス 南館
近畿日本ツーリスト 旅行会社 ㈱三洋旅行 南館
JEUGIAカルチャーセンター カルチャー教室 ㈱十字屋 南館

区画を変更せずに再開することで、これまで堺東を日常的に利用してきた人の来館習慣を維持する狙いがあります。

1階にはスーパーマーケット、今秋先行オープン

1階フロアにはスーパーマーケットの出店が決定しており、2026年秋頃に先行オープンします。

百貨店時代の「目的来店型」消費から、日常的に立ち寄る「反復利用型」消費へと軸足を移す象徴的な取り組みで、通勤・通学の帰りや日々の買い物需要を取り込む役割を担います。

既存テナント・医療・行政機能は営業継続

リニューアル期間中も、ビル内の既存テナントの多くは営業を継続しています。


主な営業継続テナント

店名 業種 出店者 場所
三菱UFJ銀行 銀行 ㈱三菱UFJ銀行 南館・1階
野村證券 証券会社 野村證券㈱ 南館・1階
三井住友信託銀行 信託銀行 三井住友信託銀行㈱ 南館・1階
堺市マイナンバーカード普及促進センター 行政サービス 堺市 北館・9階

このほか、上層階には歯科・内科・泌尿器科などの医療機関、調剤薬局、学習塾、カルチャー教室が入居しており、商業機能と生活インフラ機能を併せ持つ駅ビルとなっています。

南海堺東ビルの所有者と事業主体

本プロジェクトは南海電鉄がオーナーかつ事業主体として主導しています。

髙島屋堺店は長年の核テナントでしたが、所有者ではありません。今回のリニューアルは、百貨店撤退後の空白を埋めるというより、オーナー主導で駅ビルの役割そのものを再定義する取り組みといえます。

百貨店から「日常利用型SC」への転換

南海電鉄は、「日々“ええこと”に直結する」ショッピングセンターをコンセプトに掲げています。

百貨店の代替を目指すのではなく、


  • 日常の買い物

  • 食事

  • 用事(金融・医療・行政)

を駅直結で完結できる環境を整えることで、堺東駅を生活の拠点として再構築する狙いが読み取れます

施設概要


  • 所在地:大阪府堺市堺区三国ヶ丘御幸通59番地

  • 階数:地下2階・地上9階建

  • 敷地面積:9,409㎡

  • 延床面積:87,048㎡

  • 建築年
     南館:1964年/東館:1976年/北館・駐車場棟:1984年
     ※2016年までに耐震補強済

堺東駅について

  • 開業:1898年1月30日

  • 1日平均乗降客数:55,072人(2024年度)

まとめ

「HiViE(ヒビエ)堺東」は、百貨店跡地の単なる再利用ではなく、南海電鉄が自社保有の駅ビルを現代の生活スタイルに合わせて再設計するプロジェクトです。

段階開業によるリスク管理、日常利用を軸にしたテナント構成、医療・行政機能を含む複合化により、堺東駅を「通過点」ではなく日常の結節点として再定義する試みといえるでしょう。






出典・参考資料

  • 南海電気鉄道株式会社
     「堺東駅直結の新たな商業施設『HiViE(ヒビエ)堺東』が始動」(2026年2月24日)

  • 南海電気鉄道株式会社
     「堺東ビルのリニューアルコンセプトや施設名称について」(2024年12月3日発表)

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