ホテルニューオータニ(Hotel New Otani)は、東京都千代田区紀尾井町にある大型ホテルであり、日本の高層ビル時代を拓いた歴史的建築物です。計画地は古くから大名屋敷や旧伏見宮邸跡地であった約2万坪の敷地で、 大成建設の施工で1963年4月1日に着工されました。ただ着工時に設計が全て終わっていたわけではなく、設計図を書きながら建設していくという突貫工事が行われ、1964年8月31日に竣工、翌9月1日に現在のザ・メインが開業しました。
ホテルニューオータニ ザ・メイン(本館)は、地上17階、72.09m、延べ床面積84411m²、客室数1085室の大規模ホテルです。東京オリンピックを間近に控えた当時、この巨大ホテルを1960年代の技術で工期約1年半で建設するために様々な新工法が編み出されました。特にユニットバス工法や高性能カーテンウォールなどが有名です。また、当時の最高層17階建てビルディングであった為、後年に超高層ビルの基本となる柔構造理論設計が採用されるなど、現在の日本の超高層ビルの建設技術に繋がるマイルストーン的な高層ビルです。
シンボルともいえる最上階の回転ラウンジの回転機構は、戦艦大和主砲塔の回転技術が応用されることで作られ、直径45mで東洋一と謳われ、長らくブルースカイラウンジの名で親しまれて東京タワー等と並ぶ東京の名所となりました。
ザ・メインは高層部の外壁をほとんど作り変える大規模な改修工事が行われ、2007年10月リニューアルオープンしました。その為、現代風の透明度の高いガラス張りの外観となっています。工事は、営業を途切れさせる事無く行われ、伝統と風格のあるしリエットはそのままに美しく一新された外壁、快適性を真下客室、時代の要請に答えた環境性能が実現されました。
ザ・メインのリニューアル工事は建物の部位・目的に応じ、溶接や接着など3種類の工法が採用され、昭和38年に設計された建物を現行の耐震基準に適合させる事に成功しています。一般階には制振ブレース、低降伏鋼LY225が使用され、3ブロック126工区・252本が設置されました。また塔屋には耐震ブレース、イパン校SN490が使用され、36工区72本が設置されました。
敷地には広大な日本庭園が広がっています。東京の都心部とは思えない静寂が、ここにはありました。
最後は日本庭園にある大滝とホテルニューオータニ ザ・メイン(本館)をパチリ。ニューオータニは、僕の両親が新婚旅行で泊まったホテルらしいので、なんだか不思議な気持でこのホテルの取材を終えました(笑)
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ニューオータニと言えばこの庭園ですね。ハード面では最新のホテルに及びませんが、この庭園だけは他のホテルにはまねの出来ないニューオータニの財産です。
オリンピックで大挙してやってくる外国の賓客を、日本のメンツにかけてもてなす心意気が現れているようです。
某雑誌のホテルランキングをはじめ、いろんなホテルランキングでニューオータニは評価があまり高くありませんが、もっと高く評価されていいと思います。