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『なにわの海の時空館』利活用事業の事業予定者決定!体験型博物館やメディカルツーリズムに特化した施設を開業へ


大阪市は、2013年3月に閉館した、もと「なにわの海の時空館」利活用事業について、プロポーザル方式により実施事業者を募集し、シンフォニックスリール株式会社を特定しました。

利活用事業は、時空館の建物購入、建物投影部分の緑地賃借、緑地の維持管理を含む事業を一体的に行います。事業者は既存の建物を約6100万円で買い取り、土地の賃料として月額198万円を支払います。

【出典元】
大阪市:報道発表資料 もと「なにわの海の時空館」利活用事業にかかる事業予定者が決定しました (osaka.lg.jp)
2050年の未来を見据えた次世代文化ミュージアム 日本観光の成長・新産業の創出を大阪港湾エリアから 「Premium Jewelry Dome Osaka」
シンフォニックスリール株式会社 (symphonicsourire.com)

なにわの海の時空館とは?


船舶や海運、海洋をテーマとする大阪市立の海事博物館。世界的に著名な建築家ポール・アンドリューの設計、江戸時代の「菱垣廻船」を復元した木造船を中心とした展示。総工費176億円。2011年に就任した橋下徹市長が「負の遺産」と位置づけた市の17のハコモノのうち、処理策が決まらないまま残っている最後の一つ。開館より来場者が見込みの1/6が続いたことで毎年数億円の赤字を計上。

2013年閉館に閉館したが、施設撤去の費用が高額になることから、施設を活用する事業者を2013年、2020年に公募したが、応募者なし。3回目となる今回の公募でようやく事業者が決定しました。


これまでの経緯
2000年:開館
2001年~2010年度 入館者が見込みの1/6程度に低迷、毎年数億円の赤字が続く
2012年:大阪市が閉館を決定 ⇒施設を活用する事業者を募集する事に
2013年:閉館  ⇒大阪市は閉館後10年間にわたり維持費として約7000万円を負担
2013年:1回目の事業者公募 応募なし
2020年:2回目の事業者公募 応募なし
2023年:3回目の事業者公募 事業者決定


いのちを満たすミュージアム構想

 



新施設の事業者コンセプトは「いのちを満たすミュージアム構想」事業名称は「Premium Jewelry Dome Osaka」。ラグジュアリーサービス、メディカルツーリズムにフォーカスをあて、特別感や地域特性を演出できる会場を創出し、インバウンド需要を取り取り込み、大阪観光資源の強化からの地域経済の活性化につなげる計画です。万博が開催される2025年春から段階的にな事業を開始する予定です

Premium Jewelry Dome Osaka[ラグジュアリーサービス]


菱垣廻船「浪華丸」を活用した体験型文化ミュージアム空間。MRデバイス等を用いた最先端技術によるファッション・芸術文化の魅力発信や、ナイトタイムエコノミーの創出をめざし、日本の文化と最先端が融合した全く新しい空間を創出。

 エントランスパーク[メディカルツーリズム]


日本最先端のアンチエイジングやメディカルコンシェルジュセンターを設置。阪神エリアのクリニック、宿泊施設とも連携した総合的なアンチエイジングサービスを展開。新設建物を設置する予定で、関係各所協議後の新設建物建設等のため開始時期は2025年~2026年を想定。

シンフォニックスリール社の今後展開を注視


シンフォニックスリール社は2023年04月26日に設立されたばかりの会社で、Webで調べた限りでは売上高、資本金、従業員数は不明でした。これまで、大阪の観光関連の会社をささえる事業支援サイト「大阪みつまる」をリリースした実績はありますが、メディカル施設の新設や運営実績の情報は見当たらず、時空間利活用事業の実現可能性について、やや不透明な部分があります。

また、シンフォニックスリール社の所在地、大阪市中央区平野町3丁目1番8号プロスパー平野町204には、別の会社である株式会社 REDUCE PROも事務所を置いています。2022年12月設立、資本金は1千万円。プレキャスト基礎コンクリート「REDUCE PRO」総販売代理店で、うめきた外庭SQUAREの実証実験に参加した実績がありますが、シンフォニックスリール社との関係性は解りませんでした。

今後は、シンフォニックスリール社社が中心となってノウハウをもつ他社とのコンソーシアムを作り大きな事業を進めてしていくのかもしれません。提案内容は何とか実現して欲しいです。新施設の具体的な内容は、2024年3月と6月頃に発表なので、今後の動向を注視して行きたいと思います。


今後の情報公開スケジュール(予定)
2024年3月頃:ラグジュアリーサービス(ドーム内のサービス・コンテンツ)概要
2024年6月頃:メディカルツーリズムサービス(ドーム周辺)概要
2025年2月頃:Premium Jewelry Dome Osaka開業のお知らせ


2 COMMENTS

よっさんdsnmb

朝日放送移転後の跡地再開発でメディカルツーリズムを視野に入れた病院構想があったがいつの間にか立ち消えになった。
それと同じ経緯を辿りそうな嫌な予感がする。

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