出展:Global Destination Cities Index Report 2019
マスターカード(Mastercard)は毎年「世界渡航先ランキング(Global Destination Cities Index)」を発表していますが2019年版が公開されました。この調査は、世界の主要200都市を訪れた外国人(観光客と出張旅行者)の人数と滞在中の支出額を調べ、順位を発表するものです。訪問者数のランキングは、昨年に引き続きバンコクが世界第1位で、パリ、ロンドン、ドバイ、シンガポールがベスト5となりました。また日本からは東京が9位、大阪は昨年の19位から大幅に順位を上げ12位にランクインしました。また、訪れた外国人旅行者(観光客と出張旅行者)による支出額が最も多かったのは、アラブ首長国連邦のドバイで、約308億2000万ドル(約3兆2800億円)でした。旅行者の滞在期間は平均3.5泊で、1泊当たりおよそ553ドルを支出していたことになります。2位はサウジアラビアのメッカ。3位はバンコクでした。日本からは東京が9位にランクインしています。支出額ランキングは人数ランキングに比べ「ビジネスが強い都市」が並んでおり、出張旅行者の支出額が大きい事が読み取れます。人数ランキングで世界12位に入った大阪は支出額ランキングでは世界20位に入っていません。
外国人旅行者数ランキング(単位:万人)
都市名 | 外国人旅行者 | |
1 | バンコク Bangkok | 2278 |
2 | パリ Paris | 1910 |
3 | ロンドン London | 1909 |
4 | ドバイ Dubai | 1593 |
5 | シンガポール Singapore | 1467 |
6 | クアラルンプール Kuala Lumpur | 1379 |
7 | ニューヨーク New York | 1360 |
8 | イスタンブール Istanbu | 1340 |
9 | 東京 Tokyo | 1293 |
10 | アユタヤ Antalya | 1241 |
11 | ソウル Seoul | 1125 |
12 | 大阪 Osaka | 1014 |
13 | メッカ Makkah | 1000 |
14 | プーケット Phuket | 989 |
15 | パタヤ Pattaya | 944 |
16 | ミラン Milan | 910 |
17 | バルセロナ Barcelona | 909 |
18 | パルマ Palma de Mallorca | 896 |
19 | バリ Bali | 826 |
20 | 香港 Hong Kong SAR | 823 |
出展:Global Destination Cities Index Report 2019
外国人旅行者による支出額ランキング(単位:US $B)
1 | ドバイ(アラブ首長国連邦) | $30.82 |
2 | メッカ(サウジアラビア) | $20.09 |
3 | バンコク(タイ) | $20.03 |
4 | シンガポール | $16.56 |
5 | ロンドン(イギリス) | $16.47 |
6 | ニューヨーク(アメリカ) | $16.43 |
7 | パリ(フランス) | $14.06 |
8 | 東京(日本) | $13.77 |
9 | パルマ・デ・マヨルカ(スペイン) | $12.69 |
10 | プーケット(タイ) | $12.01 |
11 | クアラルンプール(マレーシア) | $11.13 |
12 | ソウル(韓国) | $9.31 |
13 | サンタ・クルス・デ・ラ・パルマ(スペイン) | $9.02 |
14 | バリ(インドネシア) | $8.86 |
15 | イスタンブール(トルコ) | $8.26 |
16 | ロサンゼルス(米国) | $8.24 |
17 | シドニー(オーストラリア) | $8.03 |
18 | バルセロナ(スペイン) | $7.86 |
19 | マイアミ(アメリカ) | $7.70 |
20 | アユタヤ(トルコ) | $7.65 |
出展:Global Destination Cities Index Report 2019
外国人に人気のあるホテルランキングベスト10に大阪市内のホテルが4つも入っています。
https://honichi.com/news/2019/09/06/5starshotel/
他は東京3、北海道2、京都1です。
スタートアップ拠点都市 大阪市長「選定を目指す」
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO49460790V00C19A9LKA000/
大阪はベンチャー企業などの育成・支援に力を入れるみたいです。
ビジネス客増につながって欲しいですね。
大阪に主力店があるデパートは好調
東京にしか主力店がないデパートは不調
しかも2018年の大阪は地震と台風で
1ヶ月は確実にロスしたのにこの結果です
ということは、これはインバウンドとは関係なく
純粋に国内の地域の勢いの差ということなんでしょうか
対前年比
高島屋 3.06
大丸松坂屋百貨店 4.04
阪急阪神百貨店 4.34
近鉄百貨店 6.10
そごう・西武 -9.83
三越伊勢丹 -1.59
東急百貨店 -1.06
小田急百貨店 1.57
東武百貨店 -1.24
http://www.tsr-net.co.jp/news/analysis/20190326_01.html
大阪近畿圏に仕事が無ければ会社が無ければ、ビジネス客は一向に増えません。
しかし、現大阪市長と現大阪府知事は、IRと大阪都構想に御執心の様子。
観光客だけでなく、ビジネス客を増やすなり、観光客でもVIPを誘致しないと支出額は人数に比べランキングが大幅に低くなる。
IRをつくればVIP客が増えるが、空港から街全体でVIPをもてなす施設なり雰囲気がないと続かないだろう。今回のランキングで大阪の課題が浮彫りになっているわな。
今は観光面でミナミを中心にマスには強いが、VIPやビジネス客には弱い。IRだけでは解決できない問題である。
特に関空には近々の最大の課題だろう。
最近の大阪は多くの指標で
世界のトップクラスから10位前後に名前が挙がるようになりましたね
ほんの10年前まではまったく予想もできなかった事態で
本当に嬉しいかぎりです
今朝(7日)の朝日新聞に「関空発着枠3割贈要望へ」という記事がありました。年間23万回を成田並みの30万回にするそうです。24時間離発着可能な海上空港だから十分可能です。実現すれば外国人旅行者数の大幅アップは確実です。大阪が世界のベスト10入りし、日本一になる日が待ち遠しいです、