JR神田万世橋ビルは、交通博物館の跡地を地域活性化の新たな賑わい拠点とするため、レンガ高架下商業(マーチエキュート神田万世橋)と一体開発した超高層オフィスビルです。超高層ビルとしては珍しい開閉窓をオフィス専用部に設置し、「ウインターガーデン」と呼称した風の通り抜けるアメニティスペースを提案しています。この特殊部を低層部から繋がる無釉テラコッタタイルのアウトフレームで囲うことにより、ファサードに個性的なアクセントをつけ、合わせてレンガ高架橋との景観調和が図られています。
【スペック】
名称:JR神田万世橋ビル
所在地:東京都千代田区神田須田町一丁目25
階数:地上20階、塔屋2階、地下2階
高さ:99.2m
構造:S造(地上)、SRC造(地下)
杭・基礎 :場所打コンクリート拡底杭
主用途:事務所・貸し会議室・保育所・店舗・駐車場
総戸数:—
敷地面積:3,272.38㎡
建築面積:1,631.54㎡
延床面積:28,498.96㎡
建築主:JR東日本
設計者:ジェイアール東日本建築設計事務所
施工者:戸田建設
着工:2010年08月
竣工:2013年01月
JR神田万世橋ビルの最大の特徴は、超高層ビルでありながらオフィス内に窓の開くエリアを設けたことです。ウインターガーデンと呼ぶ空間をフロアの両側に設け、4カ所の窓が開くようになっています。写真の縦方向の茶色の箇所がウインターガーデンで、向かい合った北東面と南西面の窓を開けると、心地よい風がフロア内を吹き抜ける仕掛けです。通常は人が通れない幅にしか開きませんが、ストッパーの鍵を開けると窓を全開する事できます。落下や雨の吹き込みを防ぐため、窓の外側には植栽帯が設けられました。屋上にはオフィスワーカー用の屋外庭園があります。
JR神田万世橋ビルを近くで見た様子です。
旧万世橋駅ホーム・階段遺構と一体化した新商業施設『mAAch(マーチ) ecute(エキュート) 神田万世橋』の様子です。万世橋高架橋下にカフェなどの飲食や物販、合計11のショップで構成される商業施設です。
万世橋駅が1943年に駅としての機能を休止して以来、70年ぶりに公開される階段や旧万世橋駅プラットホームを活用した展望デッキなど、旧万世橋駅や交通博物館時代の歴史の痕跡を見ることができます。
最後は、JR神田万世橋ビルと『mAAch(マーチ) ecute(エキュート) 神田万世橋』の間にある小道の様子です。レトロなレンガ張りの高架橋を利用した洒落たショップがいい感じです。
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>ぽり さま。
JR神田万世橋ビルですが、少し前の2013年10月中旬頃の撮影です。
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私は昨年25日の夜に少しだけ窺いました。いつ頃の撮影ですか? 昨年の20日から25日まではクリスマスバージョンのライトアップで神田万世橋ビル側のアーチがカクテル光線でライトアップになっていました。私も昼間に見たかったです。開業直前に昌平橋側のアーチに落書きされてしまったので、急遽ペンキで塗りつぶしてしまったのですがその後が気になっていました。 まだそのままだったのですね。