エスコンの連結子会社であるエスコンスポーツ&エンターテイメント(以下、ESE)は、北海道北広島市の北海道ボールパークFビレッジ内において、商業・オフィス機能を備えた『(仮称)Fビレッジ複合施設』の工事に着手したと発表しました。
本施設は2028年春の開業を予定しています。
本計画は、Fビレッジ内でも特に重要な立地である球場とJR新駅の間に位置し、Fビレッジ全体の都市機能を底上げする役割を担う開発として注目されます。
まず押さえておきたい計画の全体像
今回の複合施設開発のポイントは、大きく3点に整理できます。
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球場と新駅を結ぶ動線上に立地
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商業・オフィスを中心とした複合用途
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365日稼働する都市拠点の形成
単なる商業施設ではなく、Fビレッジを「イベントの場」から「日常的に人が集まる街」へ進化させることを目的とした計画です。
なぜ今、この場所なのか
2028年に集中する都市環境の変化
ESEがこのタイミングで開発に着手した背景には、2028年前後に重なる複数の都市的変化があります。
JR千歳線 新駅の開業
2028年には、Fビレッジ最寄りとなる**JR千歳線の新駅(仮称:北海道ボールパーク駅)**が開業予定です。
これにより、札幌中心部や新千歳空港からの鉄道アクセスが大きく向上します。
大学移転による人の流入
同時期には、北海道医療大学の北広島市への移転計画が進んでおり、学生・教職員・研究関係者など、定常的な来街者の増加が見込まれています。
こうした条件が重なることで、Fビレッジ周辺は「試合開催日だけ人が集まる場所」から、「平日も人が滞在するエリア」へと変化する局面を迎えています。
球場と新駅をつなぐ“中間拠点”としての役割
本施設の立地は、Fビレッジ内でも象徴的です。
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ES CON FIELD HOKKAIDO
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JR千歳線 新駅(予定)
この両者を結ぶペデストリアンデッキと直結する計画となっており、
駅・球場のどちらからも徒歩約2分という高い回遊性を確保しています。
これにより、本施設は「通過点」ではなく、人の流れが自然に滞留する拠点として機能することが想定されています。
施設計画の中身
商業+オフィスを核とした構成
『(仮称)Fビレッジ複合施設』は、以下の構成で計画されています。
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商業・オフィス棟
・鉄骨造、地上11階建
・延床面積:約17,000㎡ -
立体駐車場
・鉄骨造、地上5階建(5層6段)
・延床面積:約6,500㎡
設計は梓設計、施工は岩倉建設が担当します。
オフィス機能を組み込むことで、Fビレッジに「働く人の日常動線」を生み出す点が、本施設の大きな特徴です。
周辺開発との一体展開
ESEおよび親会社の株式会社エスコンは、本施設周辺で以下の開発も進めています。
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ホテル開発
・2027年秋頃開業予定
・ホテルブランド:DHAWA -
タワーレジデンス
・総戸数:508戸
・2028年9月竣工予定
商業・オフィス・宿泊・居住が徒歩圏で揃うことで、Fビレッジは単一機能の開発エリアから、複合的な都市ユニットへと段階的に進化していきます。
物件概要
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 名称 | (仮称)Fビレッジ複合施設 |
| 所在地 | 北海道北広島市Fビレッジ14番3,4 |
| 交通 | JR千歳線「(仮称)北海道ボールパーク駅」徒歩2分(予定) |
| 構造 | 商業・オフィス:S造 地上11階建 |
| 立体駐車場:S造 地上5階建 | |
| 延床面積 | 商業・オフィス:約17,000㎡ |
| 立体駐車場:約6,500㎡ | |
| 事業主 | エスコンスポーツ&エンターテイメント |
| 竣工 | 2028年1月(予定) |
| 開業 | 2028年春(予定) |
本計画の位置付け
本施設の意義は、「球場周辺施設の拡充」ではなく、「都市機能の補完」にあります。
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平日・非イベント日の人流を生むオフィス機能
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駅と球場を立体的に接続する歩行者動線
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周辺住宅・ホテル開発と連動した滞在型エリア形成
これらが重なることで、Fビレッジはイベント依存型から常時稼働型の街へと、着実にフェーズを進めていると言えます。
まとめ
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ESEがFビレッジ内の中核立地で複合施設開発に着手
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JR新駅と球場を結ぶ動線上に都市機能を集約
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2028年に向け、交通・教育・居住・就業が同時に拡張
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Fビレッジは「使われる街」へ進化する段階に入った
今後は、商業テナントやオフィス入居企業の内容が、Fビレッジの都市性を測る重要なポイントとなりそうです。
出典・参考資料
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株式会社エスコン/エスコンスポーツ&エンターテイメント
プレスリリース(2026年2月25日) -
北海道ボールパークFビレッジ 公式発表資料





