阪神電気鉄道は、2027年春に導入する新型急行用車両「3000系」のインテリアデザインを決定しました。最大の特徴は、6両編成のうち1両に設定される座席指定サービス対象車両に、ロングシートとクロスシートに転換できる「L/Cシート」を阪神電鉄として初めて採用する点です。
L/Cシートは、通勤・通学時間帯などではロングシート、着席サービスや中長距離利用を想定する場面ではクロスシートとして使える座席です。阪神電鉄では、3000系の導入にあわせて座席指定サービスを開始する予定で、運行区間や料金などの詳細は後日発表されます。
新型急行用車両3000系の主な内容
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 導入時期 | 2027年春 |
| 車両形式 | 新型急行用車両3000系 |
| 編成 | 6両編成 |
| 座席指定サービス車両 | 6両編成のうち1両 |
| 注目設備 | 阪神電鉄初のL/Cシート |
| 通常座席 | 赤系色のバケットシート |
| マルチスペース | 「いこいこーな」を設置 |
| 中吊り広告 | 廃止 |
| 広告設備 | 出入口横上部に広告表示器を新設 |
3000系のインテリアデザインは、「開放感」を重視したものです。既存車両に比べて車体幅と車体長を拡大し、ゆとりのある車内空間を確保します。連結部の通路幅も広げ、大型の透明ガラスを採用することで、車両間の見通しを改善します。
車内の座席は、エクステリアカラー「Re Vermilion」にちなんだ赤系色のバケットシートを基本とします。5人掛け座席および7人掛け座席の中間には、仕切りと握り棒を設置します。
一方、座席指定サービス対象車両を除く各車両には、出入口横マルチスペース「いこいこーな」を設置します。軽く寄りかかれる腰当てを備え、立ち続ける際の疲労軽減に対応します。ベビーカーやスーツケースなど、大きな荷物を持つ利用者の利用も想定しています。
また、出入口横上部には新たに広告表示器を導入します。画像や映像を使った広告コンテンツの表示に対応する一方、客室上部の視界を広げるため、中吊り広告は廃止します。座席横の仕切りも透明ガラス化し、車内全体の開放感を高めます。
3000系は、急行用車両のサービス水準を引き上げる新型車両です。阪神電鉄は、同車両の導入を機に、急行用車両のエクステリアカラーの統一も進める方針です。
出典
阪神電気鉄道株式会社「2027年春導入!新型急行用車両3000系 インテリアデザインを決定!」2026年5月21日発表。





