ドラッグストア大手のコスモス薬品は2019年8月7日付けのニュースリリースで、大阪市中央区道頓堀の松竹芸能角座跡地に建設を進めている ホテルを含む複合商業施設の概要を発表しました。新ビルの規模は地上12階建てで、ホテルは3~12 階に入居、ホテルブランドはエフ・ ジェイ ホテルズが展開する「ホテルフォルツァ」です。1・2階が商業施設で1階の一部にはディスカウントドラッグコスモスが入居(飲食店舗や物販店舗を勧誘する予定です。
コスモス薬局の新店舗は関西の主力店と位置付けで、単価の高い化粧品や一般用医薬品の品ぞろえを充実してインバウンドの需要を獲得し、年間売上高は既存の郊外店の2~3倍を目指す計画です。同社にとって複合ビルの開発は初めてで、関連会社クロード(福岡市、宇野正晃代表)が開発を行います。土地の取得費を含む開発費用は約150億円です。
【出展元】→松竹芸能角座跡地において、ホテルを含む複合商業施設を開発します
【過去記事】
→道頓堀角座跡地のホテル計画(仮称)中央区道頓堀1丁目プロジェクトの状況 19.06
→道頓堀角座跡地に新たな商業施設。事業主は合同会社クロード、計画概要は不明
【スペック】
計画名称:(仮称)中央区道頓堀1丁目プロジェクト
所在地: 大阪府大阪市中央区道頓堀1丁目2番22他
階数:地上12階
高さ:46.45m
構造:鉄骨造
杭・基礎 :
主用途:ホテル(物品販売店、飲食店付)
客室数:—-
敷地面積:1,479.31㎡
建築面積:1067.03㎡
延床面積:7,766.76㎡ ※容積対象面積:7394.96㎡
建築主:合資会社クロード
設計者:大和ハウス工業
施工者:大和ハウス工業
着工:2019年08月
竣工:2020年 11月
角座は、江戸時代から「浪花座」「中座」「朝日座」「弁天座」とともに「道頓堀5座」のひとつとして親しまれ、芝居・演芸の街、道頓堀の象徴のひとつとしてにぎわってきましたが、1985閉館しました。
2004年に『ライブスペースB1角座』として再開したが、これも不調に終わり2008年に閉館。5年後の2013年に再び『道頓堀角座』として復活していましたが、2018年7月に現在の賃貸契約期間満了に伴い閉館しました。
2020年12月の様子
現地の様子です。前回の撮影が2020年6月だったので、約6ヶ月振りの取材です。
真正面から見た様子です。既に建物は完成しており内装工事が行われていました。
1階商業ゾーンの様子です。ドラッグストア的な雰囲気が既にありますね(笑)
最後は北東側から見た様子です。コロナ禍の影響でホテルとドラッグストアは共に厳しい状況ですが、空けない夜はありません。なんとか乗り切って春を迎えて欲しいと思いました。
2020年6月の様子
現地の様子です。前回の撮影が2019年9月だったので、約9ヶ月振りの取材です。
鉄骨建方がかなり進んでいます。
低層部の様子です。
最後は北西側から見た様子です。
2019年9月の様子
現地の様子です。前回の撮影が2019年6月だったので、約3○ヶ月振りの取材です。
内部の様子です。既存建物・構造物の除去が進んでいます。
解体ガラが見えます。
最後は北西側から見た様子です。
インバウンドがいなくなったのに、また懲りもせずドラッグストアですか。
演芸場の街だった道頓堀から角座がなくなったことがとても残念です。コロナ流行が数年早かったら、ホテルもドラッグストアも進出を断念して角座が存続したのではと勝手に思ったりします。
道頓堀も心斎橋筋もドラッグストアはもういらないから、日本人にとって魅力ある繁華街(エンターテインメントと高級品店の街)に戻ってほしい。
角座の跡地です。小さくてもいいからビルの中に演芸場を造って、道頓堀の伝統の灯を守ってほしいです。
FOREVER21が日本から撤退しますが、道頓堀店の跡地が何になるかも気になりますね^_^