『星のや奈良監獄』国重要文化財「旧奈良監獄」を活用、日本初の「監獄ホテル」誕生へ !現地の最新状況26.01【2026年6月開業予定】


2026年4月27日、国の重要文化財 旧奈良監獄 が、「奈良監獄ミュージアム」として生まれ変わります。明治政府が完成させた「五大監獄」の一つであり、その中で唯一、全体構成が現存する赤れんが建築を保存・活用するプロジェクトです。圧倒的な建築美と歴史的価値を、次の時代へと継承する新たな文化拠点として注目されています。

ミュージアムのコンセプトは 「美しき監獄からの問いかけ」。当時の姿を極力そのまま残した保存エリアに加え、現代的な解釈によって「問い」を多角的に深める展示エリアを整備します。さらに、余韻に浸るためのカフェやショップも併設され、訪れる人が監獄という空間から投げかけられる問いと向き合い、自らと対話し、生き方を見つめ直すきっかけを提供する、体験型ミュージアムとして構想されています。

明治国家の威信を体現した近代監獄建築


旧奈良監獄は、明治政府が監獄制度の国際標準化を目指し、国の威信をかけて建設した近代施設です。1908年(明治41年)に完成した赤れんが造りの建築は、近代日本の建築技術と思想が集約された存在であり、2017年に国の重要文化財に指定されました。

元収容棟には、「ハヴィランド・システム」と呼ばれる放射状平面を採用しています。中央に看守が立つ監視所を配置し、そこから複数の舎房が放射状に延びる構成で、少人数による効率的な監視を可能とする合理的な設計です。この構造は、今日に至る日本の「近代監獄」を象徴する建築形式として高く評価されています。

歴史的建築に滞在するラグジュアリー体験


「星のや奈良監獄」、2026年開業予定

同じ敷地内では、ラグジュアリーホテル 星のや奈良監獄 が2026年に開業予定です。国の重要文化財である旧奈良監獄の赤れんが建築を活かし、歴史的建築に滞在するという、世界でも類を見ない体験を提供します。

最大の特徴は、かつての舎房を再構成し、快適な客室へと生まれ変わらせた空間設計です。放射状に広がるハヴィランド・システムの構成や、重厚な歴史の痕跡はそのままに、現代の快適性とラグジュアリーを融合させました。歴史の深みと圧倒的な非日常に包まれながら過ごす滞在は、「宿泊」そのものが文化体験となる設計思想を体現しています。

観光収益による文化財継承という新たなモデル


リニューアル前の独房の様子;筆者撮影

奈良監獄ミュージアムと星のや奈良監獄は、文化財を観光収益によって持続的に維持するという新たなモデルにも挑戦しています。保存エリアと活用エリアを明確に分けることで、歴史的価値を損なうことなく、現代的な文化・観光拠点として再生を図ります。

リニューアル前の館内の様子;筆者撮影

明治の監獄建築は、2026年、過去を保存するだけの存在から、人が立ち止まり、自由や生き方を問い直すための場所へと役割を変えます。奈良という土地の歴史的厚みとともに、新たな観光・文化の象徴となるプロジェクトです。

2026年1月の様子


現地の様子です。施設正面エリアが、見違えるほど綺麗になりました!


外壁に沿って駐車場や植え込み、バス停が整備されました。


反対側を見た様子です。


整備されたバス停と小さなロータリーの様子です。


正門付近の様子です。


真正面から見た正門の様子です。微妙に綺麗になっている……?


敷地外からハイアングルで見た内部の様子です。まだ整備中といった感じですね。建物内部のリニューアルは進んでいるのかもしれません。



『星のや奈良監獄』は2026年6月開業予定ですが、あの独房をどのように活用してラグジュアリーホテルへと作り変えるのか、まだ想像がつきません。公式からの追加情報を心待ちにしています。

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