『ダブルツリーbyヒルトン大阪城』(仮称)大手前一丁目プロジェクト 建設工事の最新状況 24.01

天満橋駅周辺地域の大手前一丁目地区は都市再生緊急整備地域に指定されています。先に再開発が行われるA地区の敷地面積は約0.5haで容積率の最高限度800%。建物の最高限度は、高層部:100m、中層部:45m、低層部:25mとなっています。

計画では、大阪城を望むリバーフロントの立地を活用し、観光拠点機能を充実させる方針でテレビ大阪の放送局の機能に加え、国際競争力の強化に資する宿泊施設が設けられる予定です。新ビルは地上21階建て、高さ97.93m、延べ床面積は約3.9万㎡の規模です。建築主は日本経済新聞社と大和ハウス工業、設計施工は竹中工務店が担当。、2021年8月上旬に着工し、2023年年12月末に竣工する予定です。

【出展元】

都市再生特別地区(大手前一丁目地区)の変更

 

メディアと観光の複合拠点を形成するランドマークが出現

  新施設の建設地は「大手前地区 地区計画」が定められており、情報発信、業務、宿泊等の多様な機能導入により、都市魅力の充実と大阪城公園の玄関口としての観光拠点機能の強化を図り、天満橋駅と大阪城公園を結ぶ歩行者空間を創出し、快適で魅力ある複合拠点の形成を目標としています。水と緑が豊かで交通至便な立地条件にある大手前地区にメディアと観光の複合拠点を形成するランドマークとなる施設を開発し、地域に貢献できる空間整備が行われます。

1:テレビ大阪の本社が入居

日本経済新聞社は、新ビルの1~4階を区分所有しており、ここに日経グループの『テレビ大阪』本社が入居します。防災性の高いビルへの移転により放送機能の更新と放送の継続性を一層強化し、イベントの開催、天神祭りの生中継など、賑わいを演出し、地域の活性化を図ります。

2:ダブルツリーbyヒルトン大阪城

大和ハウス工業が区分所有する6~20階には、ヒルトンにとって関西初のブランドとなる「ダブルツリーbyヒルトン大阪城」がオープンします。総客室377室を要する他、レストラン、カフェバー、ロビーラウンジ、フィットネス・プール、エグゼクティブラウンジ、宴会・会議室などを備える予定です。

3:リバーサイドにテラス空間を設置

新ビルは、周辺環境との調和、エリアの回遊性向上や防災面にも配慮。外観デザインは「和模様」をコンセプトとし、隣接する大阪城の白壁や石垣、日本古来の市松模様など日本的な要素を取り入れています。また、寝屋川沿いには水辺に桜を配した、大阪城公園へと続くテラス空間を設置・敷地の東西には憩いと賑わいの空間となる多目的広場を整備し一般に開放します。災害時には、デジタルサイネージによる情報発信を行い一階エントランスを一時避難スペースとして開放するなど、防災面での地域配慮も行います。

これまでの経緯

大阪市は2020827日に京阪天満橋駅近くにある日本経済新聞社 旧・大阪本社やテレビ大阪本社などを含む「大手前地区地区計画」の地区計画原案を公表しました。日本経済新聞大手前別館は解体工事が行われており以前から再開発が噂されていました。敷地面積は約4000㎡で、解体工事は清水建設が担当、工期は201912月~20215月の期間に解体工事が行われました。

 

【出展元】 大阪市>地区計画原案の公衆縦覧及び意見書の受付を実施します              

日本経済新聞社 旧・大阪本社等の再開発が始動。大阪市が「大手前地区地区計画」の地区計画原案を公表!

   


天満橋駅周辺地域の大手前一丁目地区は都市再生緊急整備地域に指定されています。先に再開発が行われるA地区の敷地面積は約0.5haで容積率の最高限度800%。建物の最高限度は、高層部:100m、中層部:45m、低層部:25mとなっています。

計画では、大阪城を望むリバーフロントの立地を活用し、観光拠点機能を充実させる方針でテレビ大阪の放送局の機能に加え、国際競争力の強化に資する宿泊施設が設けられる予定です。新ビルは地上21階建て、高さ97.93m、延べ床面積は約3.9万㎡の規模です。建築主は日本経済新聞社と大和ハウス工業、設計施工は竹中工務店が担当。、2021年8月上旬に着工し、2023年年12月末に竣工する予定です。

【出展元】

都市再生特別地区(大手前一丁目地区)の変更

 

計画概要



大阪市のHPからお借りした説明図です。計画地は日経新聞大阪本社跡の「A地区」とテレビ大阪本社や大手前センタービルがある「B地区」に分かれており、地区合計約8000㎡ほどの広さがあります。都市計画によると、A地区は大阪城公園の玄関口のランドマークとなるメディアと観光の 複合拠点を形成するため、情報発信・業務機能の更新と宿泊機能等の導入を図る。B地区は、A地区とともに大阪城公園の玄関口にふさわしい質の高い景観形成や、にぎわいの連続性、周辺の地域環境を考慮した計画とし、業務、居住、商業等の機能を適切に導入する、となっています。

また、天満橋駅と大阪城公園の回遊性の向上に資する安全で快適な歩行者空間を創出し、水と緑豊かでうるおいのある良好な市街地環境の形成を図るため、敷地内に水辺のオープンスペースの確保や緑化等に努め、地域の防災性向上や環境への負荷軽減に配慮したまちづくりを行う、との記載があります。

 

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日本経済新聞社は2015年5月に大阪本社を高麗橋に新築した「日本経済新聞社大阪本社ビル」に移転しています。

 

A敷地:(仮称)大手前一丁目プロジェクト


計画名称 (仮称)大手前一丁目プロジェクト
所在地 大阪市中央区大手前一丁目1番1の一部他
交通 京阪本線 天満橋駅 大阪メトロ谷町線 天満橋駅
階数 地上21階・地下1階
高さ 97.93m
構造 鉄骨造
杭・基礎
主用途 ホテル、事務所、テレビスタジオ
客室数
敷地面積 4372.56㎡
建築面積 2760.16㎡
延床面積 38809.55㎡
容積対象面積 34195.49㎡
建築主 日本経済新聞社 大和ハウス工業
設計者 竹中工務店
施工者 竹中工務店
着工 2021年08月1日(予定)
竣工 2023年12月31日(予定)
備考 日本経済新聞社 旧・大阪本社跡を中心とする再開発計画。A,B地区の二区画に分かれており、先にA地区に新ビルを建設し、B地区のテレビ大阪を移転。その以後B地区の再開発を行う二段階の開発計画。A地区は大阪城公園の玄関口のランドマークとなるメディアと観光の複合拠点を形成するため、情報発信・業務機能の更新と宿泊機能等の導入を図る。

立面図・配置図


建築計画のお知らせに掲載されていた立面図です。低層部がテレビスタジオと事務所、高層部がホテルとなります。

 

 


建築計画のお知らせに掲載されていた立面図です。

2024年1月の様子


現地の様子です。前回の取材が2023年10月だったので、約3ヶ月ぶりの撮影です。


南東側から見た様子です。外観は既に完成しており、今年の春オープンに向けて内装工事が最終盤を迎えています。


南東側から見上げた様子です。外構工事も完成しています。


テレビ大阪のロゴマークと本物のパラボラアンテナ。

 


計画地東側の公開敷地の様子です。車寄せがあるので広々としています。

 



タブルツリー大阪城は、高級ビジネスホテル的な「中価格帯」のホテルですが、テレビ大阪が入居しているためでしょうか?ホテルのクラス感を超える規模の車寄せが設けられています。

 


南西側から見た様子です。


南西側の基壇部の様子です。テレビ局の取材車用の駐車スペースが設けられています。

 


西側にあるメインエントランスの様子です。


ビルの北側のリバーサイドには、遊歩道が設けられました!


遊歩道はこんな感じで、水面からかなりの距離があります。


北東側からみた様子です。


撮影ポイントを変えて、造幣局側からみた様子です。


最後はさらに撮影ポイントを変えて、森之宮付近からみた様子です。

 

2023年10月の様子


現地の様子です。前回の取材が2023年8月だったので約2ヶ月振りの撮影です。


北東側から見た様子です。タワークレーンが降ろされ外観は完成状態になりました!

 


少し角度を変えて見た様子です。北東角のメインエントランス付近に7チャンネルの「7」をモチーフにした装飾が施されています。

 


北側から見た様子です。

 


テレビ大阪が入居する基壇部の様子です。川沿いには遊歩道が設けられ、桜の木が植えられる予定です。

 


東側から見た様子です。この角度がビルが一番薄く見えるアングルです。

 


最後は南東側から見た様子です。

 

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