
横浜市は2026年9月29日、「横浜国際プール再整備事業」のPFI事業者募集を開始しました。予定価格は239億3,839万1,000円(税込)。2027年5月に落札者を決定し、2031年3月のリニューアルオープンを予定しています。
再整備では現在のメインプールを廃止し、6,000席以上を備える通年型スポーツアリーナに転換。水泳機能は既存のサブプールを50m競技プールとして再整備し、新たに25mプールを追加。北山田駅側からの斜行モノレールや屋外遊具も整備します。
1998年に開館した横浜国際プールは、アリーナと競技プールを組み合わせた複合スポーツ施設へ再編されます。
横浜国際プール再整備計画
| 項目 | 計画内容 |
|---|---|
| 所在地 | 横浜市都筑区北山田7丁目3番1号 |
| 事業方式 | PFI。既存施設はRO、新設施設はBTO |
| 予定価格 | 239億3,839万1,000円(税込) |
| メインアリーナ | 約3,300㎡の通年スポーツフロア |
| 観客席 | 6,000席以上 |
| プールA | 50m×8コース、観客席約700席 |
| プールB | 25m×5レーン、水深1.4m |
| その他 | サブアリーナ、トレーニングルーム、屋外遊具、テニスコート、斜行モノレールなど |
| 落札者決定 | 2027年5月予定 |
| リニューアル | 2031年3月予定 |
| 運営・維持管理 | 2051年3月末まで |
メインプールを6,000席超の通年アリーナへ

出典:公益財団法人横浜市スポーツ協会「横浜国際プール」
現在の横浜国際プールは、夏季に50mメインプール、冬季にはプール上に床を設置してスポーツフロアとして使用しています。再整備後はこの床転換を廃止し、約3,300㎡のスポーツフロアを年間を通して利用します。バスケットボール3面、バレーボール・フットサル・ハンドボール4面、テニス5面、バドミントン20面、卓球48面などを配置できる規模です。
観客席は6,000席以上とし、大型映像装置、音響・空調設備、スイート・ラウンジ、ファミリー席などを整備。B.LEAGUEのホームアリーナ基準を踏まえた仕様とします。
背景にあるのは、施設の老朽化に加え、毎年メインプールと体育館を切り替える現在の運用です。再整備では体育館機能を通年化し、水泳機能を別のプールへ集約します。
水泳機能は50m+25mの2プールに再編

出典:公益財団法人横浜市スポーツ協会「横浜国際プール」
現在のサブプールは「プールA」として再整備し、50m×8コース、観客席約700席を確保します。半面25m部分には、水深0~2.5mまで変更できる可動床を設けます。これとは別に、25m×5レーン、水深1.4mの「プールB」を新設。大会時のウォーミングアップ、水泳教室、市民利用などに対応します。
施設構成は、50mメインプール+サブプールから、6,000席超のアリーナ+50m競技プール+25mプールへ変わります。
Astemoリヴァーレが2027年に横浜へ移転

出典:公益財団法人横浜市スポーツ協会「横浜国際プール」
再整備後の利用を見据えた動きも始まっています。SV.LEAGUE WOMENの「Astemoリヴァーレ茨城」は、2027年7月1日にホームタウンを茨城県ひたちなか市から横浜市へ移転します。クラブ名称は「Astemoリヴァーレ横浜(仮称)」へ変更し、横浜国際プールをホームアリーナとして使用する予定です。2027-28シーズンから横浜を拠点に活動し、横浜市を本拠地とする初のSV.LEAGUE参戦クラブとなります。
一方、横浜国際プールを長く使用してきた横浜ビー・コルセアーズは、2026-27シーズンからホームゲーム全30試合を横浜BUNTAIで開催しています。
再整備後の横浜国際プールは、Astemoリヴァーレのホームゲームをはじめ、バレーボール、バスケットボール、各種大会、市民スポーツなどを受け入れる施設となる見込みです。
北山田駅側に斜行モノレール

出展:東京都北区 あすかパークレール「アスカルゴ」
横浜国際プールは北山田駅から近い一方、施設が丘陵上にあり、駅から大きな高低差があります。再整備では駅側から施設へ向かうルートに定員16人の斜行モノレールを整備し、車いすやベビーカーにも対応します。屋外にはテニスコート2面や子ども向け遊具を配置。館内にはスポーツマンガライブラリーやコミュニケーションスペースなども整備する計画です。
239億円は建設費だけではない

今回の予定価格239億3,839万1,000円には、建設・改修工事だけでなく、設計、工事監理、開業準備、リニューアル後の運営・維持管理なども含まれています。既存施設の改修・運営にはRO方式、新設するプール、斜行モノレール、屋外遊具などにはBTO方式を採用します。
過去の計画段階では再整備費として約100億円が示されていましたが、今回の239億円とは対象範囲が異なります。239億円は2051年3月までの長期運営を含むPFI事業全体の予定価格です。
2027年5月に事業者決定、2031年3月開業

今後は2026年11月に参加資格審査、2027年2月に入札・提案書を受け付け、2027年5月に落札者を決定する予定です。同年9月に事業契約を締結します。
施設整備は2031年1月末まで進め、開業準備を経て2031年3月にリニューアルオープン。その後、PFI事業者による運営・維持管理は2051年3月末まで続きます。
横浜国際プールは今回の再整備によって、水泳施設を中心とした従来の構成から、6,000席超のアリーナと2つのプールを備える複合スポーツ施設へ移行します。
9月29日のPFI公告で事業者選定が始まりました。今後は2027年5月に予定される落札者決定と、選定グループが示す具体的な施設提案が次の焦点になります。
出典
- 横浜市「横浜国際プール再整備事業について」
- 横浜市「横浜国際プール再整備事業のPFI事業者を募集します」
- 横浜市「横浜国際プール再整備事業計画」
- 横浜市「女子バレーボールチーム『Astemoリヴァーレ茨城』の横浜へのホームタウン移転が決定!」
- SVリーグ「Astemoリヴァーレ茨城のホームタウン変更について」
- 横浜ビー・コルセアーズ「2026-27シーズン 横浜BUNTAI開催ホームゲームについて」
- 建設通信新聞「予定価格は239億/横浜国際プール再整備」
- 建通新聞「予定価格239億円超で入札公告 横浜国際プールPFI再整備」
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