積水ハウスは2013年6月17日発表のニュースリリースで、建築家の安藤忠雄氏の発案を受けて、同社の本社がある「新梅田シティ」に、四季に応じて表情が変わる巨大緑化モニュメント「希望の壁」を創出すると発表しました。「希望の壁」の設置場所は、新梅田シティの北側に広がる「新・里山」東側です。この計画には賛否両論があり話題になりましたが、モニュメントの建設は着々と進んでいます。

【希望の壁 概要】
所在地:新梅田シティ東側
規模:高さ9m、長さ78m緑化内容:壁の両面はプランターとステンレスネットで構成し、
積水ハウスが進めている「5本の樹」計画での選定樹種を多数植栽。
積水ハウスが進めている「5本の樹」計画での選定樹種を多数植栽。
※「5本の樹」計画とは、各地の気候風土に適した自生種・在来種を中心に
お客様の庭に植栽する事で、中宅地の緑を郊外の森や里山と結んで、生き物
を支えるネットワークを形成、拡大する事で生態系保全に貢献しようという取り組み
竣工時期:2013年9月下旬(予定)
施工:竹中工務店

建設中の希望の壁の様子です。壁というネーミングからもっと重厚な構造物をイメージしていましたが、実際は軽量鉄骨組みの巨大プランター置き場といった感じの構造物で意外と軽快な印象です。まだ工事中なので完成時のイメージはもっと異なった感じになりかもしれません・・・。

壁の開口部の様子です。壁は奥行きもないので周囲に薄暗い印象はありません。こうやって見ていると、どことなくアクロス福岡に似た雰囲気を感じました。
【都市緑化の事例集】
→マルビル緑化計画「都市の大樹」
→オアシス21
→アクロス福岡
→ぐりんぐりん
→路面電車の軌道敷緑化とセンターポール化
→浮庭橋
→なんばパークス

反対側から見た、壁の様子です。写真手前、壁の北側半分は、まだ植栽されておらず、ベースとなる鉄骨がむき出しのままでした。

突如現れた多数の巨大生物「巨人」の侵攻により、人類は存亡の危機に瀕する。生き残った人類達は、三重に築かれた巨大な壁、「ウォール・スカイビル」「ウォール・梅北」「ウォール・梅田」という城壁の内側に生活圏を確保することで、一時的な安全を得るに至った・・・・。
※大人気アニメ「進撃の巨人」より

今回の取材時は立体起動装置を持って行くのを忘れたので、地上から撮影したアングルだけです(笑)

・・・冗談はこれぐらいにして、最後はグランフロント大阪の屋上庭園から見た希望の壁の様子です。希望の壁ですが、プレスリリースで公開された完成イメージパースよりも軽快な感じでそれほど圧迫感は感じませんでした。都市の緑視率を効果的に高める為の、効果的な手法だと思いました。


