【乗車レポート】近鉄大阪線「区間急行」新設でどう変わった?初日に乗って見えたメリットと課題とは?


近鉄は2026年3月14日、ダイヤ改正を実施しました。今回の改正で注目を集める施策の1つが、大阪線に「区間急行」が設定されたことです。

日中の閑散時間帯の一般列車の種別を、従来の「急行」「区間急行」「普通」の3種類から、「区間急行」と「普通」の2種類に集約。区間急行は、従来の急行に新たに高安、河内山本、近鉄八尾の3駅を停車駅として加えたもので、所要時間はやや伸びたものの、毎時4本の15分間隔となったことで乗車機会が増えました。


区間急行については、ダイヤ改正前のSNSでネガティブな声が目立っていたため、実際のところどうなのか、自分で乗車して確かめてきました。


区間急行の種別幕。


「区間急行:名張」の表示が新鮮ですね。


まず、上本町駅から河内山本駅まで移動しました。従来の急行は布施駅を出ると河内国分駅まで一気に走り抜けていたため、近鉄八尾駅、河内山本駅と連続で停車するのは、けっこうな違和感。一方で、区間急行と準急の利用者が集約されることから、乗車率は高めでした。


河内山本に停車中の「区間急行」の様子です。上りの方が混雑が激しく、特に前方の車両は立ち客が多数見られました。


「区間急行:榛原」表示。河内山本駅ではソラリーが現役稼働しています。


区間急行:大阪上本町行き。LED表示はつめつめですね。


普通:大阪上本町行き。大阪線の日中時間帯の種別幕は、オレンジ色青色ばかりになり、緑色は消滅しました。


続いて河内山本⇒高安に移動しました!


高安駅の発車標の様子です。オレンジ色の種別幕が当たり前になりました。


高安駅で離合する「区間急行」。


今回のダイヤ改正で、普通のみ停車する駅は、毎時3本から4本に増発されたので、利便性はかなり向上したと思われます。



初日の「区間急行」に乗った印象ですが、従来に比べて急行+区間準急の利用者が集約され、車内混雑はやや悪化しました。しかし、毎時3本から4本になったことで、そこまでの大混雑にはなっていません。高安、河内山本、近鉄八尾の3駅に停車するため所要時間は増えましたが、まあ許容範囲内です。それよりも、15分ヘッドになったことで待ち時間が減り、「いつでも乗れる」という心理面での改善が大きいと感じました。


所要時間を細かく見ると、五位堂⇒鶴橋間を28分で走る区間急行は◯、31分かかる区間急行は✗。10時〜11時台は31分の区間急行が多い一方、12時以降は28分の列車が増えるので、この点は良いと思います。30分を超えると「遅い」と感じるので、なんとか30分以内で走り切ってほしいところです。

初日ということもあり、若干の遅れも見られました。まだ運行がこなれていないこともあって、現時点では評価しきれない部分もあります。ただ、奈良県内の急行停車駅利用者の目線で見ると、乗車機会が増えたメリットは大きく、思っていたより便利になったかもしれない、というのが率直な印象です。

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