清水建設京橋新本社ビルは、東京都中央区京橋2丁目に建設された、地上22階、高さ110mの超高層ビルです。環境型オフィスの創造を目指し、空調や照明などの様々な分野で、時代の先端を行く特徴ある技術を新たに開発し建設されました。清水建設の持てる技術を結集して「カーボンハーフ」、即ち建設後の運用時におけるCO2 排出量を50%以下に削減し、国内最高クラスのビジネスビルを実現することを目指しています。
【スペック】
名称:清水建設京橋新本社ビル
所在地:東京都中央区京橋2-16-1
階数:地上22階、塔屋1階、地下3階
高さ:110m
構造:鉄筋コンクリート造、鉄骨鉄筋コンクリート造
杭・基礎 :直接基礎
主用途:オフィス
総戸数:—
敷地面積:2,728.11㎡
建築面積:2,169.07㎡
延床面積:51,365.24㎡
建築主:清水建設
設計者:清水建設
施工者:清水建設
着工:2009年04月
竣工:2012年05月
建物の外周を覆うのは、アルミキャストの中にコンクリートを打ち込んで一体化したごつい窓枠のような構造体で幅3.2m、階高が4.2m、奥行きが90㎝あります。窓の上の奥行きの部分は庇(ひさし)として機能し、日射を防ぎ、熱負荷を50%軽減しています。コンクリートには、建物の長寿命化を図るため、ひび割れに強い超高強度コンクリートを採用し、骨材の石灰石に合成繊維を混合することで耐火性も確保しているそうです。
清水建設京橋新本社ビルは最近のビルには珍しく、ガラス張りでない地味な印象のビルでした。ただ、その地味な外観とは裏腹に、清水建設の持てる技術を惜しみなく投入した、最先端の地球環境とBCPの両面を包含した「ecoBCP」ビルとなっています。