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東京建物『T-PLUS(ティープラス)仙台』せんだい都心再構築プロジェクト適応案件 建設工事の最新状況 23.01【2024年1月竣工】



東京建物は、2022年8月30日付けのニュースリリースで、同社が仙台市青葉区で開発を進めている中規模オフィス「T-PLUS仙台」を9月1日に着工すると発表しました!

新ビルは、鉄骨造、地上12階建て、敷地面積:約1,510㎡、延床面積:約14,000㎡の規模となります。建築主は東京建物、設計・施工は竹中工務店が担当し、2022年09月に着工、2024年1月の竣工を予定。風車形状のシンボリックな外装や「杜の都」として知られる仙台市をイメージした壁面緑化、高性能なBCP機能などを兼ね備えたハイグレードなオフィスとする計画です。

【出展元】
「T-PLUS(ティープラス)仙台」着工~中規模オフィス「T-PLUS」シリーズ、全国展開本格化~

 

東京建物のミッドサイズオフィス・ブランド

 


1号物件:T-PLUS 日本橋小伝馬町

「T-PLUS」シリーズは、東京建物が展開するオフィスビルブランドで2022年4月に1号物件「T-PLUS 日本橋小伝馬町」が竣工、さらに2物件「T-PLUS仙台広瀬通」「T-PLUS札幌」の開発に着手しており、ミッドサイズオフィス市場に参入し、本格的な全国展開を開始しています。

「T-PLUS」のブランドコンセプトは、Technology(先端技術・ノウハウ)を活用(Plus)し、お客様のご要望を合理的に満たしたFlexible(柔軟)で、Wellness(快適 → 健康)な、オフィスを実現する、としています。

 

せんだい都心再構築プロジェクトの適応案件



計画地は、JR仙台駅から徒歩4分、地下鉄仙台駅から徒歩1分の都心部に位置する交通利便性に優れた立地で、仙台市が都心部の機能強化に取り組む「せんだい都心再構築プロジェクト」に基づく、高機能オフィスの整備に着目した容積率の緩和施策(総合設計制度)を活用した初めての物件となる予定です。

「せんだい都心再構築プロジェクト」は、仙台市都心部の機能強化を進めるための各種施策を総称するものとして、2019年7月に仙台市が公表したプロジェクトで、市街地環境の整備改善に資する計画について、容積率制限、高さの制限を緩和する施策です。

東京建物は、仙台市について、東北地方唯一の政令指定都市で、経済の中心都市であり、今後一層の発展が期待される魅力的なマーケットで、中長期的なオフィス需要が見込める都市である、と述べました。同社はこれまで仙台市において、東京建物仙台ビルや仙台花京院テラスといったオフィスビル開発を手掛けており、これまでの開発ノウハウを「T-PLUS仙台」に生かし、仙台市のさらなる発展に寄与するとの事です。

 

T-PLUS仙台の主な特長

 



1.柔軟な貸室計画とインナーバルコニー
1フロア815㎡(約246坪)、最大で4分割可能な貸室計画。各階の窓際には光や風を感じるインナーバルコニーに加え、新鮮な空気を取り込むための自然換気窓を設置し、開放的な空間を実現。

2.地球環境に配慮した高い環境性能
建物全体の緑化などにより、50%以上の一次エネルギー消費量削減を達成。また、換気・除菌・非接触に対応した建築・設備を導入し、建築環境総合性能評価システム「CASBEE」において「CASBEE-建築(新築)」および「CASBEE-ウェルネスオフィス」の最高評価であるSランクや、建築物省エネルギー性能表示制度(BELS)の最高評価である星5つ、「ZEB Ready」認証などの各種環境認証を取得する見込み。

3. エリア特性を踏まえた高いBCP機能

大地震後でも構造体の大きな補修をすることなく建築物が使用できることを目標とした耐震性能の建物としており、建築基準法の1.5倍の耐震性を確保。また、災害時にも電力供給を確保するため、本線が停電した際には自動的に予備電源線に切り替わる「2回線受電方式」を採用し、オフィス内へ非常電源の供給を可能とする「ビル非常用発電機」や「テナント用非常用発電機設置スペース」を備えることで、高いBCP機能を確保しています。


 

 

計画概要


【スペック】
名称:T-PLUS仙台
計画名称:(仮称)仙台駅前南町通りプロジェクト
所在地:宮城県仙台市青葉区中央三丁目8番1,2,3,4,20
交通:JR「仙台」駅4分、地下鉄「仙台」駅徒歩1分
階数:地上12階、棟屋1階、地下1階
高さ:55.00m
構造:鉄骨造
基礎工法:直接基礎
主用途:事務所、店舗
敷地面積:1,509.56㎡
建築面積:1,100㎡
延床面積:14,000㎡
建築主:東京建物
設計者:竹中工務店
施工者:竹中工務店
着工:2022年09月
竣工:202401月(予定)

 

 

2023年1月の様子


現地の様子です。先日ご紹介したアーバンネット仙台中央ビルにほど近い、南町通沿いで建設されています。

 


北東側から見た様子です。取材時にはタワークレーン1基が可動していました。

 

 


北側から見た様子です。

 


南東側から見た様子です。

 


撮影ポイントを変えて、仙台トラストシティから見た様子です。仙台駅に近い立地なので、非常に交通利便性が高い物件になりそうですね。

 

 


最後は引き気味で見た計画地周辺の様子です。

T-PLUS(ティープラス)仙台は、延床面積1.5万㎡の規模で、それほど大きくありませんが、風車形状のシンボリックな外装や「杜の都」として知られる仙台市をイメージした壁面緑化など、駅前の景観を引き締めるランドマーク性のあるビルになりそうです。

 

1 COMMENT

jx

札広福と比べてシンボリックな再開発案件の少ない仙台ですが、南町通りを中心に中規模オフィスビルの建設は着実に増えてきています。
後は大規模PJが期待できるさくら野や仙台ホテル跡、藤崎百貨店の建て替え計画が具体化するか気になるところです。

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