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『アーバンネット仙台中央ビル』仙台市都心再構築プロジェクト第1号案件 建設工事の最新状況 23.01【2023年11月竣工予定】


NTT都市開発は、2022年3月18日付けのニュースリリースで、仙台市青葉区中央4丁目に計画している「(仮称)NTT仙台中央ビル」の建築工事に着手し、建物名称を「アーバンネット仙台中央ビル」に決定したと発表しました!竣工は2023年11月を予定しています。

この計画は、仙台市が都心部の老朽化したビルの建替えを促進する規制緩和策「せんだい都心再構築プロジェクト」第一号物件に指定されており、2020年9月に仙台市都市計画審議会にて都市計画決定を受けました。

2020年5月には仙台市とNTTグループで「都心部の活性化に関する連携協定」を締結し、両者が各々のプロジェクトにおける取り組みを相互に連携・協力することにより、仙台都心部のさらなる活性化に向けた、新たな魅力や賑わいの創出を図ることをめざしています。

【出展元】
アーバンネット仙台中央ビル公式HP
仙台市青葉区中央における新築工事着工および計画建物名称「アーバンネット仙台中央ビル」決定について

 



 

計画地は、東北のターミナル駅であるJR仙台駅から徒歩9分、東二番丁通に面しており、都心部の利便性と杜の都仙台の豊富な緑を感じられる立地です。新ビルは、地上19階、地下1階、延床面積:約42,000㎡の免震構造で、高層部(519階)には最大12分割可能な賃貸オフィス(ワンフロア最大1,781㎡(約540坪)から最小99㎡(約29坪))を計画しています。

 

オフィス基準階は1フロア1,781㎡(高層階)


オフィス基準階は、仙台駅西側エリアで最大級の1フロア1,781㎡の整形空間とし、最小99㎡まで分割可能です。フレキシブルな空間を提供し、拠点集約やブランチ機能等さまざまな企業ニーズに答えます。

 

スマートイノベーションラボ



 

低層部(14階)にはコワーキングスペース、ビル利用者専用ラウンジ、店舗、カンファレンス、イノベーションスペース、次世代放射光施設と連携した解析室およびレンタルラボ、NTT東日本が提供するAIIoTの共同実証環境「スマートイノベーションラボ」を計画し、起業や産学連携の支援、多様なコミュニティの創出等により街の活性化をめざします。

 

BCP対策


免震構造を採用し、地震の揺れを低減させ、大規模地震発生時には各階に設置された加速度センサーで、ビル全体の安全度を判定する建物安全度判定サポートシステムを導入。また、高圧2回線受電方式を採用し停電に備えるとともに、万が一停電になった際にもビル用非常用発電機より電源供給することでビル機能を最大72時間維持(専有部内への電源供給(オプション対応):15VA/㎡)する計画とし、災害時の事業継続性と安心安全を確保します。

次世代放射光施設との連携

2024年仙台市に誕生予定の次世代放射光施設との連携と、その機能補完を通じた産業利用の促進に寄与する施設をめざします。建物内には、次世代放射光施設内での実験に対しリアルタイムな連携が可能な解析室のほか、あわせて宿泊室やレンタルラボを設置することで、研究を支援します。

 

大型ビジョンを備えたイノベーションスペース



 

東二番丁通に面したイノベーションスペースには大型ビジョンを備え、企業PRや研究発表、交流、地域市民のイベントなどさまざまなシーンで利用できる空間を創出します。建物北西にはテラスに面したカフェスペース、北側エントランスに隣接した歩道上空地にはキッチンカー設置可能なオープンスペースを提供するなど、オフィスワーカーや市民のための緑豊かな憩いの場を実現します。

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これまでの経緯


建物の老朽化が進む仙台市の都心部で再開発が本格的に動き出しました。仙台市は、都心再構築プロジェクトの助成制度を活用した老朽建築物建て替えの第1号案件として、NTT都市開発が中心市街地で建設を計画している「(仮称)NTT仙台中央ビル」を指定しました。同計画は、ビルの更新に合わせて高機能オフィス整備などを促すための「都心部建替え促進助成制度」の対象となり、要件を満たした床面積の固定資産税などの相当額1年分が助成されます。

計画では、2017年に閉鎖したビルを建て替え、産学官連携組織「光科学イノベーションセンター」などが東北大青葉山キャンパス内に整備している次世代放射光施設との連携を見据えた複合ビルとなります。具体的には、同施設を利用する企業向けオフィスや、学生や起業家が共同利用するコワーキングスペース、研究者の寄宿舎などを想定しています。地上階には市民参画空間として「イノベーションスペース」や店舗が設置されます。

NTT都市開発はさらなる助成制度となる容積率緩和の指定に向けて、市と都市計画提案の事前協議を行っています。指定を受けた場合、容積率は現行の2倍となる1200%まで緩和され、最大で19階建て延べ約40,000㎡となる見通しです。計画地は仙台市市青葉区中央4-10の敷地約3000㎡で、設計は久米設計が担当。2021年度の着工、2023年度の完成を目指す計画です。

【出展元】
せんだい都心再構築プロジェクト 老朽建築物の建替え第1号が決定しました

仙台市都心部建替え促進助成制度(高機能オフィス整備)

◆助成要件
・オフィス専用面積約660㎡(200坪)以上
・道路面部分はまちへのにぎわい創出に寄与する機能
・非常用電源設備の設置スペースやシステム天井などを備えたオフィス
・主用途が事務所かつ事務所部分の2分の1以上が賃貸オフィス

◆助成額
要件を満たす床面積相当の固定資産税等相当額の1年分

 

計画概要

名称:アーバンネット仙台中央ビル
計画名称:(仮称)NTT仙台中央ビル
所在地:宮城県仙台市青葉区中央4-4-10(地番)
交通:JR「仙台」駅9分、地下鉄「仙台」駅徒歩5分、「青葉通一番町」徒歩7分
階数:地上19階、地下1階
高さ:88.70m
構造:鉄骨造 一部鉄筋コンクリート造
基礎工法:直接基礎
主用途:事務所、ホテル、店舗、駐車場(120台(機械式立体駐車場))
敷地面積:3,073.86㎡
建築面積:2,367.00㎡
延床面積:42,113.89㎡
建築主:NTT都市開発
設計者:基本設計:久米設計、実施設計:鹿島建設施工者:鹿島建設
着工:2022年03月
竣工:202311月(予定)

 

2023年1月の様子


仙台トラストシティの高層階に入居するウェスティン仙台から見た現地の様子です。周辺のビルと比べてみると、アーバンネット仙台中央ビルの規模の大きさが良く解りますね。

 

 


南西側から見た様子です。取材時には目測で地上14〜15階付近を構築している所でした。

 


西側から見た様子です。

 


北西側から見た様子です。外装カーテンウォールの取り付けが進んでいます。

 


外装カーテンウォールをアップで見た様子です。オフィスビルらしい上品な外観になりそうです。左右で窓ガラスの大きさが異なってるのが面白いです。

 

 



東二番丁通に面した1階エントランスの様子です。大型ビジョンを備えたイノベーションスペースや、建物北西にはテラスに面したカフェスペースが設けられます。

 


最後は少しはなれた所から見た、アーバンネット仙台中央ビルの様子です。

2 COMMENTS

よっさんdsnmb

東北の雄、仙台。
東名阪を除けば福岡が非常に活発な再開発を進めている。仙台はそれを追い越す勢いで再開発を再加速して欲しいものです。

アリー my dear

おはようございます。
長らく高さ100mを超えるビル建設が途絶えていた仙台でしたが、ようやく新規が出てくるようになってきましたね!

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