『門真市立文化創造図書館 KADOMADO(カドマド)』を2026年春に開館!図書館+文化会館の複合拠点、現地の最新状況 25.11


門真市は、京阪本線「古川橋」駅北側で建設を進めている「(仮称)門真市立生涯学習複合施設」の愛称を 「KADOMADO(カドマド)」 に決定しました。応募総数175件の中から選ばれた名称で、2026年春の開館を予定しています。本施設は図書館と文化会館の機能を一体的に備え、市民の自主的・創造的な文化・学習活動を支援する“新しい公共拠点”と位置付けられています。

1. 「KADOMADO」の名称と想い

「KADOMADO」は「門真(KADOMA)」と「窓(MADO)」を組み合わせた名称です。窓が象徴する「光」「広がり」「交流」を施設の役割に重ね、住民の学びや情報の入口となる場を目指す意図が込められています。親しみやすく覚えやすい点も選定理由です。

2:計画概要


計画名称: (仮称)門真市立生涯学習複合施設
所在地: 門真市幸福町2024番1(1街区1および2画地)
交通: 京阪電鉄京阪本線「古川橋」駅
階数: 地上5階・地下1階(1棟)
高さ: 28.872m
構造: 鉄骨造
主用途: 図書館(生涯学習複合施設)
総戸数:—-
敷地面積: 3,286.14㎡
建築面積: —-
延床面積: 7,266.11㎡
容積対象面積: 記載なし
建築主: 門真市
設計者: 久米設計
施工者: 大林組 
着工: 2024年04月01日(予定)
竣工: 2026年01月31日(予定)


3. 空間構成と特徴

本施設は、図書館や文化会館の枠にとどまらず、建物の内外に回遊性を持たせた構成が特徴です。


スパイラルガーデン

建物外周をらせん状に巡るテラスで、駅前シェルター(屋根付き歩行空間)と連続。屋上広場までスムーズにアクセスできます。


ギャラリーウォーク

1階には通り抜け可能な吹抜け空間を設置。展示やイベント活用も想定され、駅前動線と建物内部がつながる設計です。


 外観デザイン

孔空き金属パネルにより、日射・通風・視線配慮を同時に実現。読書環境に配慮しつつ、駅前の新しいランドマーク性を高めています。

 4. 指定管理はCCC(カルチュア・コンビニエンス・クラブ)

門真市は、生涯学習複合施設の指定管理者としてCCCを選定しました。

CCCは、


  • 指定管理業務

  • 設計支援

  • 開館準備

  • 現・門真市立図書館の運営(移行期間)

を一体で担います。

現図書館から新施設への“連続的な運営”により、サービス品質の維持や利用者データの蓄積、プログラム設計の精度向上が期待されます。CCCは「新たな未来が見える場所を自治体と共に創る」と掲げ、図書館を「本を借りる場所」から「未来の可能性を探索する場」へ拡張する方針を示しています。

 5. 駅前再開発における「公共核」の重要性

門真市は、生涯学習複合施設を再開発の中心に据えることで、駅前を住居・商業だけに依存しない都市構造へ転換しようとしています。
文化・学習・交流機能を駅前に置くことで、


  • 駅前の滞在性の向上

  • コミュニティ活動の活性化

  • 新旧住民が交流する場づくり

  • 再開発の価値を長期的に維持

といった効果が期待されます。

6. 「教育の地」の再編集


旧・門真市立第一中学校跡地という“学びの場所”を引き継ぎ、形を変えて再び学びの拠点にすることで、


  • 教育の象徴性の継承

  • 生涯学習への価値基盤の拡張

  • 学校から公共施設への空間再定義

といった意味を持ちます。
門真市が「学び」を都市の中心テーマとして据えていることが読み取れます。

7. CCCの空間編集と運営ノウハウ

CCCは“長く滞在したくなる空間”の設計を得意とする企業です。


  • 図書・文化・カフェの複合的体験

  • 屋外テラスや屋上広場を含む回遊性

  • データにもとづく運営改善

といった強みが、KADOMADOの機能と直結します。
門真市にとっては、公民連携による“次世代図書館モデル”の実証にもつながります。

まとめ:門真市 × CCC が描く未来像

KADOMADOは、単なる新築公共施設ではなく、駅前の価値を再編集し、地域の生活と学びの質を高める取り組みです。


  • 駅前再開発の中心としての公共施設

  • 学び・文化・交流の拠点化

  • 公民連携による運営モデルの高度化

  • 通過する駅から、滞在し活動する駅への転換

これらを通じて、古川橋駅前は「暮らし・学び・交流」が連続する、新しい都市空間へ変わることが期待されます。

出典元


  • 門真市プレスリリース(愛称決定)

  • 門真市公式ウェブサイト(施設概要・再開発計画)

  • CCC(カルチュア・コンビニエンス・クラブ)公式発表

  • 週刊大阪日日新聞(関連報道)

  • 久米設計・遠藤克彦建築研究所(設計情報)

2025年11月の様子


現地の様子です。外観はかなり出来上がっていました。


完成予想パースにかなり近い仕上がりとなっています。




隣接するシティタワー古川橋との並びです。




北東側から見た様子です。


最後は北側から見た様子です。


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