「うめきた2期地区北・南街区開発事業」の環境影響評価方法書を公表。今後、容積率の緩和により規模が拡大される?



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本題にもどって、大阪市は、うめきた2期地区を開発する、三菱地所を中心とした9社が計画する「うめきた2期地区の南・北街区開発事業環境影響評価方法書等」の写しの縦覧並びに意見書の受付を開始しました。

うめきた2期地区に建設されるビルは4棟で、北街区の高層棟は約175mと約150m、南街区は約185mが2棟。延べ床面積は北街区が172,000㎡、南街区は約414,000㎡、合計約586,000m2の規模となります。

 

出展:大阪市>「うめきた2期地区北街区開発事業」及び「うめきた2期地区南街区開発事業」に係る環境影響評価方法書等の写しの縦覧並びに意見書の受付について

 

 

うめきた2期の開発は三菱地所、阪急電鉄、オリックス不動産などの9社グループ企業連合に決定!



 

 

 

 



 

北街区事業

目的:商業機能、宿泊機能、住宅機能、中核機 能を主体に、世界をリードするイノベー ション創出拠点を形成する。
主用途:事務所、店舗、ホテル、住宅等
スケジュール:2021年度春着工、2025年度春完成予定

南街区事業
目的:商業機能、業務機能、宿泊機能、住宅機能及び国際集客・交流機能を主体に、賑わいや交流のある世界に開かれた大阪にふさわしい国際競争力のある高度な都市機能集積を形成する。
主用途:事務所、店舗、ホテル、住宅
スケジュール:2020年度秋着工、2027年度春完成予定


 

 

 


うめきた2期地区北街区開発事業 うめきた2期地区南街区開発事業
所 在 地 大阪市北区大深町地内
敷地面積 約15,720㎡ 約30,440㎡
容積率 700% 1100%
最高限度 (都市再生特別地区の都市計画により最高限度緩和予定) (都市再生特別地区の都市計画により最高限度緩和予定)
建築面積 約11,000㎡ 約21,640㎡
容積対象面積 約110,000㎡ 約334,800㎡
延べ面積 約172,000㎡ 約414,000㎡
階数 南高層棟:地上28階・地下3階 南高層棟:地上51階・地下3階
北高層棟:地上47階・地下3階 北高層棟:地上40階・地下3階
建物高さ 南高層棟:約150m 南高層棟:約185m
北高層棟:約175m 北高層棟:約185m
主な用途 事務所、店舗、ホテル、住宅等 事務所、店舗、ホテル、住宅等
駐車台数 約700台(隔地駐車台数を含む) 約990台(隔地駐車台数を含む)
開発事業者 大阪ガス都市開発株式会社
オリックス不動産株式会社
関電不動産開発株式会社
積水ハウス株式会社
株式会社竹中工務店
阪急電鉄株式会社
三菱地所株式会社
三菱地所レジデンス株式会社
うめきた開発特定目的会社
 



地区計画のイメージ図です。2棟のタワーマンション、3箇所のホテル。オフィスは延床約17.6万㎡が計画されています。(各施設の延べ床面積は今後変更になる可能性があります)

 

 

 

 



南地区の様子です。中央に描かれている「オフィス+ホテルの複合ビル」は2棟に見えますが、連結された1棟のようです。このビルの高層階に「スーパーラグジュアリーホテル」を勧誘する計画です。

 

 



大阪駅前に広大なみどりの空間が誕生します。現在の様子からは全く想像が出来ない光景が広がっています。パース左側の池の周辺は10,000 人規模のイベントに対応する「リフレクション広場」が設けられます。また、パース右側には都心で自然を感じられる憩いの空間「うめきたの森」が、中央部には道路と公園が一体となった広場「ステッププラザ」が整備され、都市公園4.5haに公開敷地等を加えると約8haもの緑地空間が誕生します。

 

 

 

 

 



容積率の最高限度は、北街区が700%、南街区が1000ですが、今後、都市再生特別地区の都市計画により最高限度緩和予定となっており、総延べ床面積はさらに拡大すると予想されます。

 

 

 

 

 



着工に向けて動き出したうめきた2期地区。延べ床面積58万平米の巨大開発にも関わらず、広大な都市公園が設けられ、JR北梅田駅も同時期に開業するなど、従来の大阪のイメージを打ち破るすごい開発になりそうです。また、うめきた2期はエリア内で完結する単発の開発ではなく、大淀方面など隣接地域の再開発を誘発し、波及効果により『うめきた3期、4期』を生み出す、未来に続いて行く再開発となります。