大阪メトログループの大阪地下街株式会社は2019年5月初旬から同年11月にかけて「ホワイティうめだ」の一部のエリア「ホワイティうめだ2期」において、実質的な建て替え工事に相当するスケルトン化による大規模リニューアル 工事に着手し、防災機能や快適性を飛躍的に高めると発表しました。
【出典元】→OsakaMetro・大阪地下街株式会社ニュースリリース
リニューアルエリアと工事内容
【工事概要】
所在地:大阪市北区小松原町・堂山町 梅田地下街
総面積:8,864㎡
店舗面積:3,140㎡(予定)
店舗数:35店舗予定
業種業態:飲食、食物販
工 期:2019年5月初旬~2019年11月 6 か月間の全面閉鎖工事を予定
*全面閉鎖工事のため「ホワイティうめだ 2 期」エリアは通行不可に。 その他のエリアは通行可能。
総事業費:58億円
【工事内容】
●防災機能の向上
大規模地震に備え、柱の耐震補強や老朽化が進んだ壁面の補強。火災時に被害の拡大を防ぐ防火区画の再構築や、速やかに煙を排出する排煙設備の抜本的改修と円滑に地上へ避難するための防災 上有効な広場の整備。 万が一地下街が浸水しても避難に必要な照明等を確保するため、非常用発電機を地上 へ設置するなど、防災機能を飛躍的に向上させる。
●快適性の向上
エスカレーターの設置、トイレのリノベ ーション、空調設備の更新、分煙化の推進 と共に、照明による演出など快適性の向上を図る
●セキュリティの強化
防犯カメラを増設すると共に、防災センタ ーの機能充実など更なるセキュリティ強化を図る。
改装後のイメージ
梅田の各主要駅とつながるメイン通りでもある「扇町ゾ ーン」は両側に並ぶ個性豊かな店を楽しく眺めながら、立ち寄りながらゆっくりと散策を楽しむ大通りとなります。中央と両サイドを2種のタイルで貼り分けた通路や、両サイドを石畳風にし、歩く速度をゆるめる工夫がほどこされます。天井はイチョウのレリーフを施しスリットを入れリズム感を持たせ街歩きを楽しむ空間を創出。
ホワイティうめだの東端から更に泉の広場を曲がる「新御堂筋ゾーン」は新御堂筋の高架下を地下につなげたバルの並ぶ小径となります。「扇町ゾ ーン」とはイメージが全く異なるデザインですね。床はモルタル風のタイル、両サイドは「扇町ゾーン」と同じ石畳風のパターンで、スケルトン天井にはワイヤーに吊るしたダウンライト照明が下がり、店舗側の軒下を木調にしハ ードな空間を和らげています。また、エスカレーターを新たに設置し地上とのア クセスが大幅に改善されます。
「扇町ゾーン」と「新御堂筋ゾーン」の二つの通り と地上をつなぐ「泉の広場ゾーン」は人を集め、滞留するシンボル広場です。床は広場中央から円形状に広がるパターンを施し、天井の中央には広場のシンボルモニュメント「WATER TREE」(仮称)を配し、水を使わず、LED制御による水が演出されます。また「泉の広場」の名称は
2019年6月の現地の様子
扇町通りと新御堂筋が交わる交差点、この地下に泉の広場があります。
現地に掲示されれていた表示図です。地下街の閉鎖箇所がよくわかります。
地下の様子です。地下道がいきなり通行止めになっているので、驚いている人が続出していました。
該当区間を全面的に閉鎖してリニューアル工事が行われている泉の広場付近。工期は2019年5月初旬~2019年11月までの6 か月間を予定しています。