グランサンクタス淀屋橋は、八木通商大阪本社(旧大阪農工銀行)を 解体して建設される13階建てのマンション建設計画です。解体される八木通商大阪本社(旧大阪農工銀行)は、1917年(大正6年)に竣工した、コンク リート造地上3階、地下1階建ての近代建築物で、中之島公会堂や東京駅の赤レンガ等と手がけた辰野金吾氏の作品の1つです。
【スペック】
名称:グランサンクタス淀屋橋
階数:地上13階、地下1階
高さ:44.96m
総戸数:61戸 ※店舗1戸含む
敷地面積:729.92m2
建築面積:507.26m2
延床面積:5671.79m2
着工:2011年7月
竣工:2013年7月下旬(予定)
前回の撮影が6月だったので、約1ヶ月振りの取材です。今回取材して見ると高層部の防護ネットが取り払われており、ビル全体が姿を現しており完成まであと少しの所まで出来上がって来ました。
今回取材して驚いたのが、新しく構築された高層部の外壁です。曳家工法で旧建物の外壁がほぼそのまま保存されておる低層部のクオリティーが高いのは当然ですが、新たに構築された高層部の外壁タイルの質感が物凄く高く、まるで手積みされたかの如く「ヌメヌメッ」とした感じが出ています。
続いて旧建物の外壁を曳家工法で移設した低層部の様子を見て行きましょう。
基壇部から高層部を見上げたアングルです。保存箇所と新設箇所が違和感無く繋がっています。
基壇部をアップで。旧建物の外壁をそのまま活用している基壇部からは荘厳な雰囲気が漂っており、このマンションの大きな付加価値となっています。
エントランス付近の様子です。照明器具の取り付けなど、細部の仕上げはこれからです。
このマンションの住人の方は、毎日このエントランスから自宅に出入りするのかぁ。。以前公開されていた間取り図を見る60〜75m2の2LDKの間取りが多く、子どもたちが巣立った60代以上のご夫婦や都心の1人暮らしをエンジョイしたい方向けの物件といった感じでした。中之島公園を庭に出来る立地条件の良さや、歴史ある建物を引き継ついだステイタス感のある外観など、そういった方々にとってはまさに最高の物件だと思います。
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最初、完成予想図を見た時は、大丈夫かと思いましたが、実際に完成に近い姿を見ると凄く良いじゃないですか!!
古き良きものを時代の要請に合わせて使っていく
実に大阪らしい話です