広島市中心部の商業施設「パセーラ」は、2025年秋にリニューアルオープン予定です。今回のリニューアルでは、広島市内唯一の「都市型水族館」と、中国地方初となる「シェア型フードホール」が誕生し、紙屋町・基町エリアに新たな賑わいをもたらすことが期待されています。
「パセーラ」とは? その歴史と広島都心での位置づけ

「パセーラ」は1994年4月に開業し、広島市の商業と文化の中心的な存在として発展してきました。名称は、スペイン語の「paseo(散歩道)」、ラテン語の「celeste(天空)」、および「ala(翼)」を組み合わせた造語で、「天空の翼」を象徴しています。
広島市の主要商業エリアである紙屋町・基町地区に位置し、リーガロイヤルホテル広島や広島バスセンター、アストラムライン県庁前駅と直結する利便性の高い立地です。紙屋町エリアは、広島市のビジネス・ショッピングの中心であり、百貨店や大型商業施設が集積するエリアとして発展してきました。その中で「パセーラ」は、都市型ライフスタイルを提供する複合商業施設として、地元住民や観光客に親しまれています。

また、11階には多目的ホール「NTTクレドホール」があり、コンサートや展示会などの文化イベントが開催される場としても重要な役割を果たしてきました。さらに、6階の屋上庭園「スカイパティオ」では、広島城を一望しながらイベントやパブリックビューイングが楽しめる開放的な空間を提供しています。

2023年8月には、そごう広島店新館が閉店し、NTT都市開発が施設全体のリニューアルを決定しました。これにより、「パセーラ」はよりエンターテインメント性を強化した商業施設へと生まれ変わり、紙屋町・基町エリアの新たなランドマークとしての役割を担うことが期待されています。
広島市内唯一の都市型水族館がオープン予定

今回のリニューアルの目玉は、7階にオープンする広島市内唯一の「都市型水族館」。都市型水族館は、ショッピングモールや複合施設内に設置される水族館で、アクセスの良さや気軽に立ち寄れる点が特徴です。買い物や食事の合間に訪れることができ、リラックスしながら海の生態系を身近に感じることができます。
また、新生「パセーラ」のリニューアルコンセプトである「広島市都心部での過ごし方を変える」に沿った施設として、家族連れや観光客だけでなく、ビジネスパーソンにも癒しの空間を提供します。水族館の詳細や展示内容については、今後発表される予定です。
西日本最大級のシェア型フードホール「re:Dine 広島(仮称)」が登場

6階には、中国地方初出店となるシェア型フードホール「re:Dine 広島(仮称)」がオープン予定です。このフードホールは、全国にシェア型フードホールを展開する株式会社favyが運営し、西日本では大阪に続く2店舗目となります。
約286坪の広さを誇るこのフードホールには、約10店舗が出店予定。共用の客席は250席を用意し、広島の食文化を活かしたメニューも提供されます。地元住民や観光客、さらには隣接するリーガロイヤルホテル広島の宿泊客も楽しめる空間を目指します。
まとめ

「パセーラ」のリニューアルにより、広島市中心部に新たなエンターテインメント施設が誕生します。都市型水族館とシェア型フードホールの導入によって、地域の人々や観光客にとって魅力的なスポットとなることが期待されます。