『(仮称)備後町開発プロジェクト』日本臓器製薬御堂筋ビル(旧・富士フイルム大阪ビル)跡地の再開発がいよいよ始動?現地で埋蔵文化財発掘調査が始まる!


大阪のメインストリートである御堂筋沿いでは、近年、オフィスビルの建て替え更新が徐々に進んでいます。御堂筋沿いのオフィスビルは高度経済成長期に集中的に建設されたものが多く、築50年前後を迎え、更新時期に差しかかっています。

大阪市は御堂筋を都市の象徴的空間として位置づけ、歩道から4mのセットバックや、高さ50mの軒線を強調する新たな景観ガイドラインを整備してきました。これにより、高さ規制が再整理され、景観誘導型の建て替えが可能となり、御堂筋沿いでは段階的に再開発が進んでいます。

その一方で、長期間にわたり目立った動きが見られなかった場所も存在します。大阪市中央区備後町3丁目、御堂筋沿いに位置する日本臓器製薬御堂筋ビル(旧・富士フイルム大阪ビル)跡地です。


日本臓器製薬御堂筋ビル跡の概要


この土地は、かつて富士フイルムが所有していましたが、2013年に日本臓器製薬へ所有権が移転しました。敷地面積から考えると、いわゆる超高層ビルの建設は難しいものの、御堂筋の景観ガイドラインに準拠した、高さ50m程度の軒線を強調したオフィスビルは十分に成立し得る条件を備えています。旧ビルは2015年4月に解体されましたが、その後は具体的な再開発計画が表に出ることなく、長期間、コインパーキングとして暫定利用されてきました。


周辺敷地との関係



 

敷地の東側には、御堂筋タイホービル、別のコインパーキングが隣接しています。これらの敷地が再開発へ参加するかどうかは、現時点では明らかになっていません。ただし、御堂筋沿いという立地特性を踏まえると、今後の計画次第では、周辺敷地を含めた一体的な更新が検討される可能性も考えられます。

備後町開発で始まった埋蔵文化財発掘調査


こうした中、「(仮称)備後町開発プロジェクトに伴う埋蔵文化財発掘調査業務」が始まりました。現地に掲示された各種掲示物から、備後町開発プロジェクトが実務段階に入っていることが確認できました。


業務概要

  • 発注者
     KRD備後町開発特定目的会社

  • 調査主体
     大阪市教育委員会 文化財保護課

  • 調査業者
     株式会社 島田組

  • 調査期間:2025年10月17日 ~ 2026年12月28日

労災保険関係成立票

現地には、労災保険関係成立票も掲示されています。


  • 労災保険関係成立日:2025年7月10日

  • 事業期間:2025年10月17日 ~ 2026年12月28日

今後の見通し

埋蔵文化財発掘調査が始まったことから、備後町開発については、すでに水面下で検討が進められており、現在は本体工事に向けた準備段階に入ったと考えられます。現地が長期間コインパーキングとして利用されてきたため、動きがないように見えていましたが、実際には、計画の前段階として必要な手続きが進められていたことが、今回の掲示によって明らかになりました。

今後は、発掘調査の進捗や、その後に公表される建築計画に注目していきたいところです。

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