『MGM大阪』(仮称)大阪IRプロジェクト ブロックB新築工事 初期投資総額は1兆5,130億円!現地の最新状況 26.01【2030年秋頃開業予定】


MGM大阪(大阪IR)は、大阪ベイエリアの夢洲に建設中の、統合型リゾート(IR:Integrated Resort)です。大阪・夢洲地区は2023年4月に国からIR区域として認定され、2030年秋頃の開業を目標に工事が進行しています。

IRは、カジノ施設、国際会議場、展示施設、ホテル、劇場、ショッピングモールなどで構成される複合観光施設です。最大の特徴は、カジノが生み出す高い収益を、採算性が取りにくい国際会議場や国際展示場、劇場、文化施設などに充当できる点にあります。これにより、単独では成立しにくいハイレベルな施設群を一体として実現することが可能となります。

IRを持たない都市では、採算面の制約から実現が難しい国際会議場や大規模エンターテインメント施設を成立させられることから、IRは都市の国際競争力を一気に引き上げる「都市経営の“チートアイテム”」とも呼べる存在です。

実際にシンガポールは、IRを基盤として国際会議・観光・ビジネスを一体的に展開し、都市としての国際的存在感を大きく高めることに成功しています。大阪IRは、このシンガポールの先例を参考にしつつ、日本国内の制度や市場環境に合わせてアレンジされた施設といえます。

着工前〜液状化対策の過去の状況は下記の記事を御覧ください。

『MGM大阪』(仮称)大阪IRプロジェクト新築工事に向けた「液状化対策工事」 現地の最新状況 25.01


事業者はMGM+オリック+国内有力企業

事業主体は MGM大阪株式会社 です。米国の大手IR事業者 MGMリゾーツ・インターナショナルオリックス がそれぞれ40%を出資し、中核を担っています。残る20%は、関西を代表する複数の国内企業が分担出資するアライアンス体制が構築されています。


<少数株主>

岩谷産業、大阪瓦斯、大林組、関西電力、近鉄GHD、京阪HD、サントリー、JTB、ダイキン工業、大成建設、大和ハウス工業、竹中工務店、南海電気鉄道、NTT西日本、JR西日本、NIPPON EXPRESS、パナソニック、阪和興業、丸一鋼管、三菱電機、レンゴー、阪急阪神不動産


ネット上で「大阪カジノIR(統合型リゾート)が中国資本だ」「中国企業が運営する」「万博跡地を中国に売った」などという情報が多く出回っていますが、現在の公式な事実ベースで見ると、これらの多くはデマ・誤情報・事実の誤認であると言えます。

建設費高騰にも怯まず即応、不退転の決意

MGM大阪は、建設資材や労務費の高騰により、事業費は当初計画から約2,400億円増加しましたが、MGMリゾーツ日本法人とオリックスがそれぞれ約1,200億円の追加出資を決断し、即座に対応しました。その結果、初期投資総額は1兆5,130億円に達しています。

重要なのは、この規模の投資増額にもかかわらず、施設構成や事業スキームに大きな変更はなく、開業目標である2030年秋頃に向けて計画が着実に前進している点です。この判断からは、MGM大阪が日本市場にかける強い意志と、大阪という都市が持つ潜在的な市場力への確信が読み取れます。

完成後に大阪で何が変わるのか

大阪IRの完成は、単に新しい大型施設が誕生するという話にとどまりません。それは、大阪という都市がこれまで抱えてきた構造的な制約を一部解除し、都市の稼ぎ方・見せ方・投資の循環そのものを変える転換点となります。


観光都市から「国際ビジネス都市」へ

これまでの大阪は、インバウンド観光において高い集客力を持つ一方で、国際会議や大型展示会といった高付加価値なビジネス需要を十分に取り込めていませんでした。大阪IRには、数千人規模を収容できる国際会議場(MICE)や展示施設が組み込まれており、観光とビジネスが分断されてきた都市構造を一体型へと再編する役割を担います。

これにより、


「観光で訪れ、会議で滞在し、消費し、再訪する」

という循環が生まれ、大阪は滞在型・高単価型の都市へとシフトしていきます。


「もう一つの税収源」が都市投資を変える

大阪IRから自治体に納付される収入は、年間約1,000億円規模と見込まれています。これは一過性の補助金ではなく、安定的に見込める新たな財源です。

この財源は、


  • 都市インフラの更新

  • 公共空間の質的向上

  • 文化・芸術分野への投資

  • 社会課題(依存症対策など)への恒常的対応

といった分野に再投資される前提で制度設計されています。

大阪IRは、都市が予算を「削る」ことで維持される状況から、「予算を廻しながら更新する」状況へ進むための装置とも言えます。

ギャンブル依存症対策については下記の記事でまとています

叩かれる挑戦が未来を切り拓く──大阪IRが示す、日本初のリスク制御型社会モデルへの道


計画概要

名称:MGM大阪
計画名称:(仮称)大阪IRプロジェクト ブロックB新築工事
所在地:大阪市此花区夢洲中一丁目17番の一部、3番5の一部 ※地番
(住居表示)大阪市此花区夢洲中 以下未定
交通:大阪メトロ中央線 夢洲駅(予定)
階数:地上27階、地下1階
高さ:126.22m
構造:鉄骨造、一部鉄骨鉄筋コンクリート造
杭・基礎:―
主用途:ホテル、カジノ施設(投機場)、劇場、物販店舗、飲食店、駐車場
総客室数:―
敷地面積:101,713.11㎡
建築面積:83,743.77㎡
延床面積:527,320.70㎡
容積率対象面積:467,473.70㎡
建築主:MGM大阪株式会社
設計者:竹中工務店・日本設計 設計共同体
施工者:(仮称)大阪IRプロジェクト ブロックB本体建築工事共同企業体
着工:2025年04月末(予定)
竣工:2030年07月末(予定)
供用開始:2030年度(予定)

 

2026年1月の様子

 


現地の様子です。MGM大阪(大阪IR)は2025年4月24日に起工式が執り行われ着工しました!


計画地の南側の様子のです。おびただしい数の重機が稼働しています。建物だけで約1兆円に迫る、日本国内でも最大級の建設工事が始まりました。


計画地中央付近の様子です。杭打機が多数稼働している他、地盤改良工事も並行して行われています。工事エリアが広範囲過ぎてよくわかりません(笑)


最後は計画地の北側の様子です。

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