米国の建築事務所Studio Gangは、カナダ向けの最初のプロジェクトを発表しました。One Desile Condos(ワン・デリスル)は、地上44階建て、高さ150m、延べ床面積51,049㎡で、伸びたハニカム形状のボリュームで構成されたトロントの超高層ビルです。
One Desile Condos(ワン・デリスル)は、南北に走る主要な幹線道路であるデリスルアベニューとヤングストリートの角にあるカナダの都市のディアパーク地区に提案されています。計画は、1階に店舗があり、その上に住宅がある複合開発となります。
【出展元】
→One Desile Condos
→More on One Delisle and the block
→Studio Gang
スタジオギャングは、街路レベルを影にしないことを目指して、セットバックを作成する断片的な構成を設計しました。それは、歪んだ六角形のような形をした8つのボリュームで構成され、引き伸ばされたハニカムのように積み重ねられます。
住居を陰にする方法として、ボリュームは上部に向かって外側に向かって先細りになり、ガラスで覆われます。積み重ねた配置は、居住者のために植えられた屋外エリアを作成します。
同社の創設者であるジャンヌギャングは「ファサードの形状とそれが提供するセルフシェーディングにより、夏の間は各居住空間を涼しく保ちながら、冬の光を最適化することができます。」と述べています。
One Delisleの敷地は、ヤングストリートとセントクレアアベニューと呼ばれる市内の主要な東西の通りの交差点から1ブロック離れています。市内の重要な通過点として、このエリアは現在、プロジェクトの支援者である不動産会社Slate Asset Managementによって開発中です。この会社は 、現在、交差点の4つのコーナーにプロットを保持しています。
One Delisleはトロントのタワーデザインに新しいアプローチを導入しています、中層建築に通常見られるような屋外スペースを高層デザインに取り入れています。
One Delisleは当初の48階建て、高さ168mから若干規模が縮小され、地上44階建て、高さ150mに変更されました。その他、公開敷地を拡張し、オフィスブロックに住宅用途を追加、ブロック全体の車両のアクセスポイントの数を5から3に減らす、ヤングストリート沿いの歩道を大幅に拡大して、既存の歩行者のピンチポイントを排除、アールデコ様式のファサードを保持など、計画が細かく見直され、2023年の完成を目指して計画が進められています。