【再都市化ナレッジデータベース】←新規情報やタレコミはこちらのコメント欄にお願いします!

新社屋「アディダスアリーナ」(Adidas World of Sports Arena) フットウア Alphaedge 4Dを連想させるデザイン



Behnisch Architektenはドイツのヘルツォーゲンアウラッハにあるアディダス本社にスポーツアリーナのようなオフィスとレセプションビルを完成させました。

創立70周年を記念してドイツの本社敷地内に建設した新社屋「アディダスアリーナ」は、床面積118×148m、高さ27.5mの3階建ての上部構造で、67本の非常にスリムで高さ17mまでのV字型支柱の上に建っています。 その開放感と軽さは、スポーツのダイナミクスを反映していると考えられています。

【出展元】
adidas が創立70周年を記念してドイツの本社敷地内に建設した新社屋内部を公開
Verwaltungsgebäude von Adidas in Herzogenaurach

 

 

 

その名の通りサッカースタジアムから着想を得たとされる建物は、3つのオフィスフロアの総床面積は約52,000m²、約2,000人もの従業員にワークスペースを供給することが可能です。

 

 

 

ファサード:太陽の位置に応じた格子状の幾何学模様

全面ガラス張りの熱的外壁の特徴的な要素は、水平方向に配置された大きなトゲで構成された固定式の太陽保護グリッドであり、建物全体を囲んでいます。オーストリアの専門家バルテンバッハ・ライティング・デザインと共同で、日陰と日照制御を同時に最適化するために、一年の時間帯や時間帯によって異なる太陽の位置を考慮した異なるグリッド・ジオメトリを持つ個別のシステムを開発しました。これらは熱力学的建築シミュレーションを用いて最適化され、その結果は2015年に南西ファサードのモデルを用いて現場で検証されました。

 

 

 



一見空中に浮かんでるかのように見える建物上部は、同ブランドのフットウア Alphaedge 4Dに使用される異次元構造のミッドソールを連想させる格子模様のデザインとなっています。建物の外部全体には、建物内の照明のニーズに常に適応する日照制御と遮光システムが装備されおり、従業員が働くための明るく開放的な雰囲気を作り出すことが可能となりました。

 

 

 

イベントにも使える中央アトリウムは、片持ち階段が特徴的で、大部分がモノクロで統一されています。パブリックゾーンや内部ゾーンは、床や天井の暗部と明部が目印です。オフィスゾーンは6つのエリア、いわゆるクラスターで構成されており、それぞれのエリアで別々のデザインカタログが作成されています。

 

 

これらをテーマに、アディダスブランドにとって重要なロケーションであるロサンゼルス、ロンドン、東京、ニューヨーク、上海、パリの6つの “主要都市 “をイメージしたクラスターが作られました。

 

 

 

 



ロサンゼルスではブルーとライトマリンパイン、ロンドンでは赤と黒のスチール、東京では黒と白のコントラストとダークバイオレット、ニューヨークでは黄色とメタル、上海ではオレンジとネオンサイン、パリでは緑のタイルとメタルなど、強い色と素材が使われています。すべてのクラスターには、集中して仕事や会議をするためのリトリートだけでなく、オープンでコミュニケーションのとれたゾーンがあります。

 

 

 



アディダスは、創業から50年を迎えた1999年、60ヘクタールに及ぶ旧米軍基地跡地に、オフィス、会議施設、フィットネスルーム、レストラン、総勢5,600人の従業員を擁する本社ビル「アディダスキャンパス・ワールド・オブ・スポーツ」の開発に着手しました。アリーナの新しいオフィスとレセプションビルの建設により、Behnisch Architektenは会社の70周年を記念してこのキャンパスを構造的に完成させることができました。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です