ワタミは2020年11月19日に、岩手県陸前高田市で国内初の有機農業をテーマにしたテーマパーク「ワタミオーガニックランド」の本格的な工事に着手しました。同施設は、有機・循環型社会をテーマにしたテーマパークで、農場、牧場、養鶏、工房、ショップ、レストラン、エネルギー(発電)施設、宿泊施設等が設けられます。
年間来場者数は約35万人を見込んでおり、東日本大震災の発生から10年後にあたる2021年3月11日に一部が開業。また、2022年3月には、施設の象徴として隈氏がデザインする最大約5万人収容の「ワタミオーガニックランド野外音楽堂」の開業を予定しています。
今後は陸前高田市と連携しつつ、段階的に設備を拡充して、最終的には約23ha(東京ドーム5個分)の広大な施設になります。
【出展元】→陸前高田「ワタミオーガニックランド」に隈研吾氏設計 日本最大級の野外音楽堂を建設
→地域内循環をゼロからつくるワタミオーガニックランドの構想
■ワタミオーガニックランド概要
所在地:岩手県陸前高田市気仙町
事業内容:農業テーマパーク事業(農業・畜産、食材加工、レストラン・物販、エネルギー)
面積:約23ha
来場者:年間約35万人
開業予定:2021年3月
(仮称)ワタミオーガニックランド野外音楽堂
施設概要野:外音楽施設
管理運営:ワタミオーガニックランド株式会社(岩手県陸前高田市)
所在地:岩手県陸前高田市気仙町 今泉北地区「ワタミオーガニックランド」内
開業予定日:2022年3月11日
建築・デザイン:隈研吾氏(隈研吾建築都市設計事務所、東京大学教授)
面積:約5ha
収容人:数最大規模で約50,000人
投資額:約2億円
ワタミは1984年から外食産業に携わり、2002年からは有機農業を開始。「ワタミファーム」として全国12カ所に圃場を持ち、有機農業や畜産・酪農事業も展開しています。ワタミファームで生産された食材は「ワタミ手づくり厨房」で加工を行い、加工された食品はワタミグループの店舗や宅食サービスを通して消費者のもとに届けられています。
また、持続可能な循環型社会の構築を目指して、風力発電設備の開発・建設に運転管理を行うなど、再生可能エネルギー事業にも取り組み、ワタミ独自の循環型6次産業モデルを構築してきました。
ワタミの代表取締役会長兼グループCEOの渡邉美樹氏は、東日本大震災が起こった2011年から、陸前高田市の参与としてイベントや経営塾を開催し、コールセンターを設置するなど同市の経済活性化に取り組んできました。
今後は「ワタミオーガニックランド」の設置で、国内外から人を呼び込める魅力ある場所をつくるとともに、陸前高田市でできたオーガニック商品を販売してゆく計画です。