CBREは8月5日、国内主要店舗(路面店舗)の市場動向に関するリポート「リテールマーケットビュー 2022年第2四半期」を発表した。
まず、リテールを取り巻く経済状況ですが、2022年4-6月の全国百貨店売上高は、対前年同期比26.1%増となりました。前年の緊急事態 宣言などによる営業制限の反動があったほか、外出機会の増加に伴う消費マインドの 回復によって売り上げが伸びました。富裕層を中心に高額消費が活況だったほか、6月は夏 物衣料やUVケア商品の売り上げが好調だった。
一方、2022年6月の消費者態度指数は、対前月比2.0ポイントマイナスの32.1と3カ月振り に悪化。生活必需品の値上げが相次いだほか、今後も物価上昇が続くと見込む消費者 が多かったことが、指数の低下につながりました。この様な市況の中、各地のハイブランドストリートはどのような状況なのでしょうか。CBREの分析を見て行きましょう!
【出展元】
→ジャパンリテールマーケットビュー 2022年第2四半期
東京・銀座
東京・銀座ハイストリート空室率は、銀座ハイストリート空室率は前期比1.4ポイント 低下の3.1%、コロナ禍以降最大の低下幅となりました。比較的面積が大きい募集物件でテナントが決まった一方、新たな空室は限定的でした。銀座ハイストリート賃料は、3期連続横ばいの24.15万円(月/坪)。銀座エリアに路面店舗がないラグジュアリーブランドの出店ニーズがあるほか、既存店舗があるリテーラーの移転ニーズもみられます。
CBREは、前回まで2022年Q3から上昇に転じるとしていた銀座ハイストリート賃料予測を、一期遅れてQ4からの上昇に見直しました。向こう2年間では今期に対して3.1%上昇し、コロナ前の2019年Q4に比べて3.5%減の水準まで回復すると予測しています。
大阪・心斎橋
大阪・心斎橋ハイストリート空室率は、対前期比1.4ポイント低下の13.1%となり、前期に比べ若干改善しました。心斎橋筋商店街の複数の募集物件でテナントの内定が進んだ一方、新たな空室は限定的でした。心斎橋ハイストリート賃料は、対前期比横ばいの14.20万円。引き続き、御堂筋ではラグジュアリーブランドの出店ニーズが集まっています。ただし、賃料を押し上げるほどの強いニーズはありませんでした。
前期に引き続き、心斎橋エリアに路面店舗がない、または立地改善の移転ニーズがあるラグジュアリーブランドの出店意欲は高い状況です。御堂筋では空室が少なく、リテーラー同士が競合することで今後は賃料水準が上昇する可能性があります。
心斎橋筋商店街では、アパレルや食物販、アウトドア・スポーツブランドによるポップアップストアの出店ニーズがみられます。一方、集客力のあるテナントが閉店するなど、前期に引き続き空室は増加傾向にあります。また、従前よりリーシングをおこなっている複数の募集物件では、リテーラーからの引き合いが弱含んでいます。そのため、物件オーナーの中には、募集賃料を引き下げる動きがみられています。
栄・天神
名古屋・栄のハイストリート空室率は、対前期比0.8ポイント低下の0.0%となりました。ただし、募集物件は複数みられており、中には比較的面積が大きいものが含まれています。栄ハイストリート賃料は、対前期比0.7%下落の7.00万円。募集物件では、幅広い業態からの出店ニーズがみられる一方、相場通りの募集賃料に対して、リテーラーの希望賃料がやや低いことが主因です。
ハイストリートの大津通にある募集物件では、ラグジュアリーブランドやアウトドア・スポーツブランド、雑貨など幅広い業態からの出店ニーズがみられます。物件オーナーは現在の賃料相場を考慮し、既存テナントに比べて数パーセント低い賃料条件の提示でも、受け入れる意向を示しています。
また、大津通の南側にある募集物件では、ファストファッションや自動車ショールームの出店ニーズがあります。広小路通りの募集物件では、時計ブランドの出店が内定した事例がありました。ただし、募集賃料に対してリテーラーからは減額の交渉があった模様です。そのため、今期の栄ハイストリート賃料は、対前期比0.7%下落の7.00万円となりました。
福岡・天神のハイストリート空室率は、対前期比0.6ポイント低下の5.0%となりました。比較的面積が大きい募集物件でテナントが決定した他、 ハイストリートの天神西通りにある募集物件では、アミューズメントの出店が内定しました。リテーラーからの引き合いが弱かったことから、オーナーは受け入れ業種を広げていました。成約賃料は、募集賃料と同等かやや高い模様で、天神西通りにある他の募集物件では、空室が長期 化しつつあります。
出店ニーズはいくつかみられるものの、賃料水準や内装費などの初期投資額が比較的高額であることがネックとなり、出店を断念したリテーラーもみられます。オー ナーは、希望賃料の水準を下げることなく、受け入れ業種を広げることで対応しています。今期の天神ハイストリート賃料は、3期連続横ばいの4.65万円。 セカンダリーエリアの国体道路では、九州初出店となるアウトドア・スポーツブランドが出店しました。同じ国体道路の別の物件では、ブランド品の買取専門店が出店した事例もありました。 いずれもコロナ禍に業績を伸ばしており、天神エリア以外でも新たな出店がみられています。
高級ブランド集積地「ハイストリート」で
大阪はどうして心斎橋筋商店街なんて゜すかねw
https://www.youtube.com/watch?v=w8d3JQH6PpQ
大阪・御堂筋があまりにも凄すぎて絶句した件について~
これほど洗練された通りがあったのか!!~