エイチ・ツー・オーリテイリングは、2023年5月11日に、2023年3月期決算を発表し、同社の旗艦店である阪急うめだ本店の売上高が2611億円(前年比130.1%)で過去最高を記録した事が明らかになりました!コロナ禍からの回復が予想よりも早いと思っていましたが、いきなり過去最高売を更新するとは本当に驚きました。
阪急本店は、国内外の富裕層の需要を取り込み、高額品需要とインバウンドの復調により活況を呈しており、2023年度の売上は2,847億円を予想、過去最高売上の大幅更新を見込んでいます。このペースだと年商3000億円も視野に入り、阪急うめだ本店は、異次元のモンスター店舗になりそうです。
【出展元】
→エイチ・ツー・オー リテイリング>2023年3月期 決算説明資料
→2023年3月期 決算補足資料
店別経売上実績と23年度予想
店舗名 | 売上高 2022年度実績 |
前年比 | 売上高 2023年度予想 |
前年比 | 営業面積 ㎡ |
阪急本店 ※1 | 261,077 | 130.1% | 284,712 | 109.10% | 98,418 |
阪神梅田本店 | 55,343 | 195.6% | 68,832 | 124.40% | 52,996 |
千里阪急 | 13,749 | 104.6% | 13,786 | 100.30% | 13,902 |
高槻阪急 | 21,858 | 118.2% | 22,500 | 102.90% | 38,638 |
川西阪急 | 12,749 | 104.0% | 12,829 | 100.60% | 15,521 |
宝塚阪急 | 6,762 | 96.3% | 7,283 | 107.70% | 6,148 |
西宮阪急 | 24,241 | 109.5% | 24,491 | 101.00% | 25,099 |
神戸阪急 | 33,209 | 116.2% | 44,009 | 132.50% | 42,910 |
博多阪急 | 50,563 | 122.1% | 55,481 | 109.70% | 41,835 |
阪急メンズ東京 | 12,016 | 124.2% | 13,224 | 110.10% | 11,378 |
大井食品館 | 4,466 | 98.5% | 4,474 | 100.20% | 2,042 |
都筑阪急 | 3,209 | 98.3% | 3,254 | 101.40% | 1,917 |
あまがさき阪神 ※2 | 3,045 | 102.5% | 3,032 | 99.50% | 2,855 |
阪神・にしのみや | 4,126 | 102.5% | 4,125 | 100.00% | 4,998 |
阪神・御影 | 517 | 101.7% | 522 | 100.90% | 804 |
支店計 | 190,515 | 112.9% | 209,010 | 109.70% | 208,047 |
全店計 ※2 | 506,936 | 127.5% | 562,554 | 111.00% | 359,461 |
※2 専門店取扱高( 17,551百万円) を含む
商品別売上(コロナ前18年度対比)
百貨店事業全体では、ラグジュアリーブランドが含まれる身の回り品の売上が1,063億円、対18年度比123.9%と伸び率が最も高く、売上構成比21.0%でシェアを拡大した他、食料品が1,468億円、対18年度比114.3%、売上構成比が29.0%となっています。
一方、回復が遅れている衣料品は 1,119億円、対18年度88.4%、構成比22.1%で6ptシェアを落としました。博多阪急が500億円クラブ入り!神戸阪急の成長が楽しみ
店舗名 | 売上高 (2022年度実績) |
前年比 | 売上高 (2023年度予想) |
前年比 | 営業面積 ㎡ |
阪急本店 | 261,077 | 130.1% | 284,712 | 109.10% | 98,418 |
阪神梅田本店 | 55,343 | 195.6% | 68,832 | 124.40% | 52,996 |
博多阪急 | 50,563 | 122.1% | 55,481 | 109.70% | 41,835 |
神戸阪急 | 33,209 | 116.2% | 44,009 | 132.50% | 42,910 |
西宮阪急 | 24,241 | 109.5% | 24,491 | 101.00% | 25,099 |
高槻阪急 | 21,858 | 118.2% | 22,500 | 102.90% | 38,638 |
売上げ上位店舗を抜粋して売上高順にソートしました。梅田本店が圧倒的なのは前述の通りですが、各店舗の実績と来年度の予想を見ると面白いです。全面建て替えがが完了し、コロナ禍の影響が無くなる阪神梅田本店は来年度688億円を見込んでおり、建替え前の数字に向けて本格的な回復が始まります。
2011年にオープンした博多阪急の初年度売上げは約380億円でしたが、22年度は500億円を突破、23年度は554億円を見込んでいます。博多阪急は順調に売上げを伸ばしており、H2O、第三の基幹店舗としての地位を固めつつあります。そごう神戸店をリブランドした神戸阪急の売上げが回復基調になり、23年度は440億円を見込んでいます。また、西武高槻店をリブランドした高槻阪急も地味に218億円を売上ています。