IT・クラウドサービスやAI/5G/IoT等の進展に伴い爆発的にデータ通信量が増加する中、データセンターは、社会インフラとして重要な役割を果たしており、大手クラウド事業者等の顧客がデータ処理等を行う上で必要な高い堅牢性とセキュリテイ、安定した電力・空調、ネットワークサービス等を24時間365日提供しています。
その様な状況を受け、三菱商事とDigital Realty Trust Inc.の折半合弁会社として2017年9月に、MCデジタル・リアルティ株式会社が設立されました。同社は、三菱商事のITや不動産・インフラ知見に加え業界大手Digital Realtyのグローバルな顧客網と大型データセンターの開発・運用知見を活かし、データセンター業界を牽引し事業を展開しています。
→MC デジタル・リアルティ>大阪 KIX データセンター
大阪キャンパス(KIXキャンパス)
大阪キャンパス(KIXキャンパス)はMCデジタル・リアルティが大阪府の北摂地区「彩都」で展開中のデータセンターの一大拠点です。
大阪府茨木市・箕面市に位置するKIXキャンパスでは、2021年現在、KIX10, KIX11, KIX12の3棟が稼働しており、2023年に完成予定のKIX13の開発で計4棟、キャンパス全体で74MW超(KIX13を含む)を計画しています。KIXキャンパスは大阪都心部から約20km、標高約200mの安定した地盤の上にあり、水害や地震の恐れが少ない場所に位置しています。大阪中心部からは公共交通機関で約1時間、車であれば約40分でアクセスが可能です。 1ラックから数百ラックのスケール用スペースまでニーズに合わせた設計が可能です。
KIXの様なキャンパス型開発は、電源・ネットワーク環境が更に強化されることが期待されています。キャンパス内の各棟のデータセンターファシリティは、他の棟の特定の機能に依存することなく完全に独立して安全性を確保しますが、各棟がネットワークで相互接続されConnected Campusを形成することで、ユーザーは各棟内のスペースをシームレスに活用することが可能です。またユーザーが希望するタイミングで、必要なスペースをキャンパス内で拡張することが出来るので、ユーザーのビジネスの成長に合わせ、柔軟かつ長期的な拡張計画を立てることができます。
大阪第一データセンター(KIX10)
大KIX10データセンターは大阪1棟目のデータセンターです。延べ床面積は 8,271㎡、IT電力容量は 7.6MWを擁し、電気・空調・セキュリティ設備・ネットワークコネクティビティを完備、Uptime-TierでTier3 相当に対応しています。 平均8kW/ラックの電力供給、ケージング、プライベートスイート構成に対応可能です。
大阪第二データセンター(KIX11)
KIX11データセンターは、大阪2棟目となるデータセンターです。隣接する各データセンターとはネットワーク接続されており、データホール間の距離を意識することなくスムーズにご利用頂けます。 延べ床面積は 23,155㎡、IT電力容量は 25.0MWを擁し、電気・空調・セキュリティ設備・ネットワークコネクティビティを完備、Uptime-TierでTier3 相当に対応しています。 平均 9kW/ラックの電力供給、ケージング、プライベートスイート構成に対応可能です。
大阪第三データセンター(KIX12)
KIX12データセンターは、2021年8月にオープンした大阪で3棟目となるデータセンターです。 延床面積:18,334㎡ サーバー用電源容量:20MW 収納可能ラック:約2,300ラックに対応。 建物構造は、地上4階、免震構造 平均 9kW/ラックの電力供給、ケージング、プライベートスイート構成に対応可能です。
大阪第四データセンター(KIX13)
KIX13データセンターは、2023年に完成予定の大阪で4棟目となるデータセンターです。 延床面積:23,432㎡ サーバー用電源容量:21MW 収納可能ラック:約2,600ラック。建物構造は、地上3階、免震構造 平均 9kW/ラックの電力供給、ケージング、プライベートスイート構成に対応可能です。
KIX13データセンター 計画概要
名称:大阪第四データセンター(KIX13)
所在地:大阪府箕面市彩都粟生北5丁目2番1
用途:データセンター
構造:鉄骨造
高さ:22m
階数:地上3階
敷地面積:29,747.36㎡
建築面積:7,666㎡
延床面積:23,393㎡
建築主:デジタル大阪4特定目的会社
設計者:NTTファシリティーズ
施工者:鴻池組
着工:
竣工:2023年(予定)
2022年8月の様子
現地の様子です。大阪第三データセンター(KIX12)の道路を挟んだ北側の丘の上で建設工事が行われています。
西側から見た様子です。道路と見比べると、かなりの高低差がある事が分かります。
最後は引き気味で見た現地の様子です。
KIXって関空の3レターコード(IATA空港コード)ですけど、それとは多分関係ないか。