青森県弘前市中心街の土手町地区に商業施設やタワーマンションが入る複合施設を建設する計画が明らかになりました。地権者らで作る再開発準備組合は2021年2月13日に「下土手地区市街地再開発準備組合」を設立し、下土手地区の「菊池薬店」やレジャー施設「朝日会館ビル」を含む約5200平方メートルの区域に、低層階を店舗、高層階を集合住宅とする複合施設を建て、中心街の活性化をめざす計画を公表しました。
再開発を進めるのは、土手町商店街の一角にある明治期創業の菊池薬店やパチンコ店、ボウリング場などが入る朝日会館ビルが立ち並ぶ区域。計画では、20階建て住宅棟の6~20階に99戸が入居し、1~3階を店舗などのサービスフロアとする。駐車場棟も含め建築総面積約2万3千平方メートルの複合施設を建設します。事業費は90億円程度を見込んでいます。
施設には菊池薬店など複数の店舗が入居する見通しで、1階部分には小路を作って回遊性を高めます。現段階では、入居店数や着工時期は未定で、市の都市計画ともすりあわせながら1~1年半後の本組合設立をめざし、再開発計画を具体化する方針です。