
近代的な高層ビルや高層マンションの問題の1つに積み重ねられた床による空間の隔離があげられます。ロンドンベースのSURE社から発表された斬新なデザインの高層ビルは、革新的な方法でその問題にに対処しようとしています。
SURE社が提案するこの構想ビルは、2つの緩やかなスロープがグランドフロアから低勾配で徐々に上昇しいく構造になっており、床を積み重ねて高層化するという従来の常識を根本から覆す大胆な提案となっています。
【出典元】
→http://architecturelab.net/the-endless-city-london-by-sure-architecture-company/

下から見上げた様子です。日本に多く見られる箱型寸胴の巨大ビルとは全く異なる未来的な外観となっています。ただ、このデザインがマッチする街並みが日本の大都市の都心にあるか?とかんがえると・・・。臨海部や新都心のランドマークとしてはアリかもしれません。

中心部に巨大な吹き抜けがあり、これを取り巻く様に2つのスロープが無限の螺旋を描いて上に伸びて行く構造です。オフィスや店舗フロアは水平にしないと駄目ですし、エレベーターをどうやって配置するのか?等、考えれば考える程、無理がある気がしてきます。

ロンドンで構想されている巨大スロープ構造を持ったオーガニックデザインの高層ビル。色々無理がある計画の様な気がしますが、これまた日本では見られない斬新なデザインで思わず見入ってしまいました。

