
台北市の繁華街の1つ西門町(せいもんちょう、シーメンディン)は、台湾台北市万華区にある商業地区です。最新の台湾のファッション・サブカルチャー・オタク文化の発信基地として、主に若者に支持されている街です。なんとかく東京の渋谷の駅前に雰囲気が似ている!?気もします。最寄り駅は台北捷運小南門線と台北捷運板橋線の西門駅(BL11/G12)。台北駅から一番近い繁華街です。

西門紅楼です。西門町に建つ赤レンガ造の建築物です。施設はAM11オープンで、撮影時は開店10分前だったので人影は疎らにみえますが、入り口には行列も出来ていました。この赤れんが建築は、日本による台湾統治の時代に近藤十郎の設計で建設されたもので、現在では、若手デザイナーたちの工房「創意16工房」などの雑貨店、ギャラリーなどもあり、若者の集まる西門町のランドマーク的な存在となっています。

西門町の様子です。基本的に歩行者天国になっており、中小の商業ビルが立ち並ぶ路面店が集積する繁華街です。

日本のチェーン店やファーストフードのナショナルチェーン店もチラホラ。地元のショップも沢山あります。

大きなユニクロもありました。ユニクロの世界的な店舗である「グローバル旗艦店」は台北市にもありますが、この店舗ではなく、台北市大安区忠孝東路四段にある明曜百貨店です。
【ユニクロ・グローバル旗艦店一覧】
1 :ニューヨーク、ソーホー ニューヨーク店 2006年11月10日開店
2 :ロンドン、11オックスフォードストリート店 2007年11月7日開店
3 :パリ、オペラ店 2009年10月1日開店
4 :上海、南京西路店 2010年5月15日開店
5 :大阪、心斎橋店 2010年10月1日開店
6 :台北、明曜百貨店 2011年9月23日開店
7 :ニューヨーク、5番街店 2011年10月14日開店
8 :ソウル、明洞中央店 2011年11月11日開店
9 :東京、銀座店 2012年3月16日開店
10:香港、リー・シアター店 2013年4月26日開店
11:ベルリン、タウエンツィーン店 2014年4月11日開店
12:大阪、UNIQLO OSAKA 2014年10月31日開店
13:シンガポール、オーチャードセントラル店 2016年9月2日開店

それにしても、この西門町はどことなく東京の繁華街を思わせる感じです。電柱電線類の地中化はエリア単位で裏路地に至るまでほぼ100%達成されています。そこに大きな歩行者天国と街路樹、アジア的な看板の洪水。ピンポイントで見ると池袋や新宿の様な雰囲気もあります。大阪の繁華街で、西門町に近いといえば、アメリカ村付近でしょうか。質的にはアメリカ村や南船場の方がハイクオリティなモノが揃いますが、都市計画・景観の観点からは完敗です。
あの辺りも電柱電線類の地中化が完璧になれば西門町にまけない「景観」になると思います。アジアからの観光客が日本の大都市をお訪れて「あまり発展していない」「古臭い」「なつかしい風景」に見えるのは、おそらく蜘蛛の巣の様な電線類が溢れる景観に原因の一旦があるのではないでしょうか?

・・・・と。ええ!?この萌えキャラは一体・・・なに?

よくみると、街中に萌えキャラがいるではありませんか!このキャラクターは「林默娘」。航海・漁業の女神「媽祖」を萌えキャラ化した台湾のキャラクターで、台北西門町のマスコットとしても活躍しるそうです。なんでも、原作漫画が近々実写化されるとか・・・。台湾恐るべし。

街頭にはそこら中にデジタルサイネージが溢れ、アニメキャラもアチコチで見かけました。アニメイトもあるそうです。もうアメリカ村とオタロードを合体させた「ごった煮繁華街」ですね(笑)こりゃパワーあるわー。

西門町の外れには、こんな感じで下町風のエリアも広がっています。そして、ここにも電柱電線はありません。というか、いまの日本の状況はグローバルでみると、相当ガラパゴスですね。アメリカの大都市は当然として、韓国ソウルでも電柱・電線類の地中化は当然の様に行われていました。

最後はいかにも台湾的なバイクだらけの駐輪場とアジア的な看板の洪水をパチリ。若者の街と言われる西門町ですが、先にも書いた通り、アメリカ村とオタロードを合体させた様なオモシロイ街でした。今度は観光でじっくりと旅行したいなー。

