長らくペンディング状態だった、JR三ノ宮駅ビルの建替え再開発がついに動き出します。JR西日本が建て替え計画を進める三ノ宮駅直結の三宮ターミナルビルの解体工事が今秋に始まり、2020年年度中に解体工事が完了、2023年以降に新駅ビルが開業する見込です。同ビルは神戸ポートアイランド博覧会があった1981年に開業した駅ビルで、地上11階、地下2階建て、延べ床面積は約2万㎡。ホテルや商業施設「三宮OPA」、レストランなどが入居していましたが、耐震性能の不足が判明した為、建て替えが決定され今年3月末で閉館しました。 JR西日本が2018年04月に発表した中期経営計画の中でで、三ノ宮、大阪、広島駅の再開発を「3大プロジェクト」と位置づけていました。
三ノ宮駅ビル今秋解体着手 JR西、開業は23年度以降 https://t.co/VHZ1Zft7Mg神戸新聞 #神戸市 pic.twitter.com/iI09ff0EcM
— 神戸新聞 (@kobeshinbun) August 22, 2018
新駅ビルは高さ160mの複合高層ビル?
JR三ノ宮駅の新駅ビルについては、以前にこんな報道がありました。2013年頃のニュースですが、新ビルの高さは160m前後でホテルと商業施設からなる複合高層ビルへの建替えとの事です。JR西日本はJR三ノ宮駅(神戸市中央区)を再開発する方針を固めた。駅南側の広場を利用し、隣接する駅ビルを高さ160メートル前後の複合商業ビルに建て替える。事業費は約400億円にのぼるとみられ、2021年度の完成を目指す。13年度からの中期経営計画に構想を盛り込む。中期計画は13日に発表する。
出典元:朝日新聞デジタル>JR三ノ宮駅、再開発へ 高さ160m商業ビル計画
閉館した三宮ターミナルビル
容積率を緩和する為、都市再生特別措置法に基づく手続きを検討
JR西と神戸市は08年から協議を開始。ビルと広場の一部の土地を利用して複合商業ビルを建設し、低層階に商業施設、高層階にホテルなどを入れる。神戸市によると、市中心部では六甲山系が隠れるような建物の建設を条例で禁じており、除外するための手続きが必要になる可能性がある。駅前広場上空に建物を建設するには都市計画の変更も必要だ。高層化のため現在800%の容積率を緩和するには、都市再生特別措置法に基づく手続きも検討している。付近の歩道橋の導線も再検討する。
出典元:朝日新聞デジタル>JR三ノ宮駅、再開発へ 高さ160m商業ビル計画
駅ビル建替えに伴いポートライナーが8両化される?
今回の再開発に伴い動向が注目されるのがポートライナーの三宮駅です。同線は慢性的な混雑に見舞われており、特にラッシュ時間帯は1時間28本を運行するなど、輸送力は限界に近づいており、ポートライナーの8両化が検討されています。
以前からポートライナーは新神戸駅方面に向けて延伸する構想があり、北側への延長を見越してJRと阪急の線路をオーバーパス出来る高さが既に確保されています。ただ、ポートライナーを北側に延伸させる為には現在の駅施設をミント神戸の東側、もしくはJR、阪急の線路に直交する形で駅を移設する必要があります。今回のJRの駅ビル計画がポートライナーの駅移設、延伸など周辺部の再開発を誘発するかもしれません。
神戸市は都市間競争に打ち勝つために攻めの姿勢を!
いよいよ動き出したJR三ノ宮駅の再開発計画。旧ビルの解体が今秋から始まる事実は大きな前進といえます。ただ、先行して再開発が行われた京都駅、大阪駅に比べると、相当出遅れた事は間違いありません。都心部全体に乱暴な高さ規制をかけるなど、最近の神戸市政は迷走気味で、経済的な成長戦略が描けていません。JR三ノ宮駅ビルの立て替えは、神戸都心を大改造し街の吸引力をあげるまたと無いチャンスです。神戸が都市間競争に勝ち残って行く為には絶対に成功させなければならない再開発計画なので、150万都市の表玄関として相応しいプロジェクトを立ちあげて欲しいです。
https://www.constnews.com/?p=57366
三宮ターミナルビルの解体工事が間もなく始動/20年度中に完了/JR西日本など…いよいよですね( ´∀`)
やっとですねぇ。最近バスターミナル近辺で囲いができて何やらプレハブ?が立ってたからやっとかなと思ったらホンマにやっとでしたね。っていうかポートライナーはマジで速くやってほしい完全に需要に対してキャパオーバーしてるし。
そういやこないだ元町駅前で三宮再開発を見直そうっていう人らがシンポジウムの案内してたけど、ただでさえ開始が激遅なのにこれ以上遅らせたらそれこそ街が死んでしまうってのわからんかねぇ。慎重にやろうってのはわかるけど今神戸市は衰退の憂き目にあってるのに何を悠長なとは思いますな