和歌山市と南海は2020年11月30日に共同で記者会見を開き、和歌山県がIRの誘致を目指している「和歌山マリーナシティ」への交通アクセスとしてBRT(Bus Rapid Transit)の共同研究をすると発表しました。
【出展元】
→新たな公共交通 BRT共同研究 共同記者会見
BRTは連節バス、PTPS(公共車両優先システム)、バス専用道、バ スレーン等を組み合わせることで速達性・定時性の確保や輸送能 力の増大が可能となる高次の機能を備えたバスシステムのことです。連節バスを走らせるだけではなく、速達性や定時性を確保する為の専用レーンなどをトータルで整備する事で、従来型のバスよりも信頼性と輸送力を向上せせる事ができます。
試走ルートはJR和歌山駅や南海電鉄和歌山市駅と、和歌山マリーナシティの間で、南海バスが関西空港内で運行しているメルセデス・ベンツ製の連節バスが用いられ、交差点等の道路改良の必要性や 既存交通への影響等が確認・検討されます。
期待する効果としては、基幹的公共交通軸を構築し、バスネットワークの活性化 ・運行の効率化を図り、支線交通を維持、和歌山市全体の公共交通の利便性を向上させる事や、主要駅から観光地までをつなぐ交通手段の強化 、観光地のアクセス性や魅力の向上 、ラストワンマイルの対応を図る事で観光振興やにぎわい創出に繋げる事などがあげられます。
和歌山IRは市内からの交通アクセスが課題となっていますが、本格的なBRTが整備されれば、その改題解決に繋がる可能性があります。