愛知県国際展示場(Aichi Sky Expo)は愛知県が常滑市セントレア5丁目の中部国際空港島内に建設した国際展示場です。日本初の国際空港直結型の国際会議・展示場で、敷地面積は約28.7ha、展示面積は約60,000㎡で、東京ビッグサイト、幕張メッセ、インテックス大阪に次ぐ日本第4位の国際展示場になります。愛称は2,500件以上の公募の中からAichi Sky Expo(アイチスカイエキスポ)に決定し、2019年8月30日に開業しました。
Aichi Sky Expoは、6つのホールで構成され、「ホールA」は縦横100m、天井高20mの柱のない空間で、コンサートやスポーツなどの催しにも対応します。「ホールB~F」の5つホールは間仕切りを開放する事で、最大5万㎡規模の大空間を実現する事ができます。
特集の2回目は館内編。最新の大規模展示場はどんな造りになっているのでしょうか?興味津々で館内に入りました。
インフォメーションカウンターの様子です。カウンター上部のあんどん風照明は、豊田市の小原和紙を使用しています。また、カウンター側面には瀬戸市のレンガ、エントランスホールの床には、常滑市の黒と白の磁器タイルを使用するなど愛知県産の素材にこだわっています。
会議室のエントランス付近の様子です。会議室は広さごとに小会議室、中会議室、大会議室に分けられており、全部で18室が用意されています。
展示ホールAの様子です。このホールはコンサートやショー、eスポーツイベントなどのライブイベント用とされており、6500人ほどの収容が可能です。サイズは100×100mの正方形で、天井高は20m確保。室内は柱のない構造となっているため、装飾や舞台装置などの設置もイベントに応じて柔軟に対応可能です。このほか、トイレ2か所や、倉庫、商談室、シャワールームを備える更衣室、控え室、休憩室なども用意しています。
展示ホールAは使い勝手の良いサイズ感から、人気が出そうな感じでした。
入り口から真っ直ぐ続いた通路は、ここで「T字」型に分岐します。
角度を付けて見た様子です。
展示ホールB〜F(写真左側にあります)の5ホールは、それぞれが隣接して一直線に設置されています。サイズはいずれも東西132×南北76mで、高さは14m。ホールの仕切りを取り払うことで複数のホールを接続して利用でき、5ホールすべてを利用した場合には5万m 2 の展示面積が確保できます。また、ホール内の柱に、邪魔になりにくい細い柱を採用したことで、ブース設置の自由度が高く、ホール全体を有効活用できるとしています。
全長約380mの通路を見通した様子です。B~Fの5つのホールは、この屋内の連絡通路で結ばれており利便性は最高です。1980年代の建築と比較するのもアレですが、いちいち屋外に出て移動するインテックス大阪とは雲泥の差を感じました。
各ホールのエントランスはこんな感じです。愛知県産の木材がふんだんに使われています。
ベンチや机のデザインが良い感じです。
フードコートは300席弱の規模があります。
スカイエキスポの模型です。一段高い所が展示ホールA。奥の大きな建物の内部が展示ホールB~Fに分割されています。
開業したスカイエキスポは展示面積6万平米の規模で数値上はインテックス大阪よりも1万平米少ないですが、インテックスの1階部分1号館〜6号館A・Bゾーンの合計展示面積は47,750平米なので、実用的にはスカイエキスポの方が広いと思います。最新鋭の展示場は無駄のない造りで見るからに使い勝手が良さそうに感じました。ただ、全館使用のビッグイベント開催時の来場者の「溜まり場」が無いが少しきになりました。スカイエキスポの立地は国際空港と一体化したこれまでにないシチュエーションです。さらに名古屋都心部から特急で30分かかる為、スカイエキスポの程度の稼働率となるか?今こちらも要注目です。
イベントが有ったので行ってきたのですが確かにデカかったです。そして建物が一つの為移動は楽ですね。
ただどこか仮設感が漂っていますが将来の空港拡張の可能性を考慮しているからでしょうか? この場所はセントレアの元となった貨物空港計画の時代から第三滑走路予定地の北端にあたっていますので。