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新富山県立近代美術館基本設計の最優秀者は内藤廣建築設計事務所に決定


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富山県は、県立近代美術館を富山市西中野町の現在地からJR富山駅北側の富岩運河環水公園に移転して建て替える計画を進めていますが、新富山県立近代美術館(仮称)新築工事基本設計業務にかかる公募型プロポーザルを実施した結果、内藤廣建築設計事務所を最優秀者に決定、提案されたイメージ図が公開されました。







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【出典元】→中日新聞WEB版

外観は公園を抱き込むような放物線を描き、地上から屋上に続く木製階段を抜けると避難所にもなる庭園にたどり着く構造になっています。提案では、新美術館は屋上付き三階建てで、1階に百四台分の駐車場とカフェを、洪水などの災害対策として2階に展示室と収蔵庫を、3階にギャラリーや図書コーナー、レストランが設けられます。建設場所に現在ある遊具「ふわふわドーム」は屋上庭園に設置。正面からは立山連邦を眺望でき、三層吹き抜けのエントランスホールや、夜間に光を放つポールのような「シンボルタワー」が設置されます。



 富山県の石井知事は記者会見で、「船首のような形で斬新性がある。建物として芸術性もあれば、安全にも配慮している」と述べられたそうです。金沢市にある21世紀美術館に匹敵する話題性のある美術館を目指しているのかもしれませんね。






富山県/新近代美術館設計(富山市)/最優秀に内藤廣建築設計事務所
【引用元】→日刊建設工業新聞

富山県は16日、富山市内の富岩運河環水公園西地区に移転新築する新近代美術館の基本設計について、最優秀者に内藤廣建築設計事務所(東京都千代田区)を選定した。次点の優秀者は安藤忠雄建築研究所。履行期限は今月下旬から14年3月下旬まで。選定には公募型プロポーザル方式を採用。技術提案書の提出者は18者だった。
 最優秀者の提案は、放物線状の外壁を有する3階建て。1階に駐車場とカフェ、2階に展示室と収蔵庫、3階にギャラリー、図書コーナー、映像コーナー、レストラン、機械室を配置。屋上に美術庭園、ふわふわドームを設けて、屋上庭園まで歩いていける木階段の散歩道を設置するといった内容。このほか、3層吹き抜けのエントランスホール、夜間に光を放つシンボルタワーを設ける。常設展示室と企画展示室を同じフロアに配置して、施設側の展示計画だけでなく来館者の回遊動線にも配慮した多様な利用形態に対応できる計画として高く評価された。洪水時などの災害対策として展示室、収蔵庫、機械室を2階以上に設けることや屋上美術庭園を避難広場にする提案も高い評価を得た。
 新美術館の規模は2~3階以上で延べ約9750平方メートルを想定しており、現美術館にはないアトリエやギャラリーを新たに設ける。県は移転新築にかかる総事業費を70億円前後と見込んでいる。9月議会で可決、成立した13年度補正予算には同美術館の移転新築の基本設計と実施設計に必要な事業費8750万円を計上している。
 近代美術館は、富山市西中野町1の16の12に1981年に開館。20世紀以降の名品を中心に展示・収蔵しているが、建設から30年以上が経過し、耐震性不足や、コレクションの活用などが課題になっていた。8月に有識者で構成する委員会がまとめた基本構想の中間報告では、展示、収蔵機能の充実、県民ギャラリーとアトリエの新設を盛り込んでいた。移転新築場所の住所は富山市木場町でJR富山駅の北側。




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