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富山地方鉄道『電鉄富山駅』高架化工事の最新状況 23.11 ~2023年5月20日起工、2026年度中完成予定は微妙な情勢



富山地方鉄道は2023年5月17日に、駅舎の高架化で建て替えられる電鉄富山駅のデザインを発表し、2023年5月20日に起工式が執り行われる事になりました。

駅舎の建て替えは、JR・あいの風とやま鉄道を含めた富山県の「富山駅付近連続立体交差事業」の一環として行われるもので、南北に分断されている富山駅南北間の交通を、高架化することで解消し、一体となった街づくりを進める狙いがあります。

【出展元】
富山駅付近連続立体交差事業の概要
富山駅付近連続立体交差事業 富山地方鉄道本線高架化工事起工式について
→中日新聞>新駅舎 雪景色イメージ 電鉄富山駅 デザイン発表
北日本新聞>電鉄富山駅のデザイン、開放的で富山らしく

【過去記事】
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富山駅付近連続立体交差事業 14.12
富山駅付近連続立体交差事業 14.08
富山駅付近連続立体交差事業 14.04
富山駅付近連続立体交差事業 13.05
富山駅付近連続立体交差事業 12.09
富山駅付近連続立体交差事業 12.02
富山駅付近連続立体交差事業 11.02
富山駅付近連続立体交差事業 10.12
富山駅付近連続立体交差事業 10.05

富山の雪景色や立山連峰をイメージ



新駅舎のデザインはジェイアール西日本コンサルタンツが示した4案の中から、富山地鉄と県、富山市でつくる検討会が選定。市景観デザイン審査部会の助言も考慮されました。「富山らしさを感じる」「明るく開放的」「快適で心地よい」がコンセプトで、富山駅など周囲の建物との調和も考慮されました。

 


外観や吹き抜けは富山の雪景色や立山連峰をイメージした白壁を基調とし、所々に木材を使用して自然のぬくもりを演出。コンコースやプラットホームの屋根には採光の大きな窓や板を取り付け、構内が明るくなるよう工夫しています。

2023年5月20日に起工式



「富山駅付近連続立体交差事業」は、あいの風とやま鉄道線(旧・JR北陸本線)とJR高山本線が乗り入れる富山駅付近と、同駅に隣接する富山地鉄本線の電鉄富山駅付近を高架化するもので、あいの風とやま鉄道線とJR高山本線は高架化が完了しています。

 


残る富山地鉄本線の高架化は電鉄富山駅を含む約1.0kmが事業区間で、このうち約0.7kmが高架構造の区間になります。総事業費は124億円です。

 



2019年11月の事業認可を経て着工し、2022年12月3日に営業線の仮線への切替が完了。2023年5月20日に起工式を執り行い、高架橋工事が始まる予定です。高架化工事は2026年度中の完成を目指していますが、富山県は昨年2022年11月、工事費や工期の見直しを検討していることを明らかにしおり、2026年度中に完成するかどうか微妙な情勢です。

2023年11月の状況


現地の様子です。電鉄富山駅の高架化工事は2023年5月20日に起工しました。

 

早速電鉄富山駅の様子を見ていきましょう!こちらは改札外コンコース入り口付近の様子です。

 


改札外コンコースの様子です。1990年代駅に多く見られたタイル張りの外壁などが目に付きます。総じて近代的な駅、という印象です。

 


改札口付近の様子です。簡易型の自動改札機が3台。ICカードに対応しています。

 


こちらは高架化工事にともない、電鉄富山駅のホームは東側に延伸され仮設になっています。

 


以前にあった線路が撤去されていました。


停車中の電車の様子です。もうタイムスリップした様な古い車両で驚きました。左の車両は、西武5000系電車「レッドアロー」号で、1995年に富山地方鉄道に譲渡されたものです。

 


こちら東側に延伸して作られた仮設ホームの様子です。


仮設ホームの東端から改札口側を見た様子です。


仮設ホームの東端から高架化工事を見た様子です。


本格的な工事が始まっていました。



ホーム東端付近から駅舎側を見た様子です。線路側に鋼矢板(シートパイル)工法が打ち込まれており、山留め工事が行われていました。


このあたりに高架橋が設けられます。


最後は一番西側付近の様子です。

1 COMMENT

さんたん

立山連峰をイメージと言うなら、三角屋根にしてみるとかすれば良かったのでは?
でもそれだと冬場の積雪が問題になってしまいますかね。

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