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『ONOMICHI U2』1943年に建てられた「県営上屋(うわや)2号倉庫」海運倉庫をリノベーションした施設がオシャレすぎる!



ONOMICHI U2は、広島県尾道市に所在する、築79年の海運倉庫「県営上屋(うわや)2号」をリノベーションして誕生した商業施設です。「しまなみ海道をサイクリストの聖地にする」という方針をもとに、広島県、尾道市、民間企業が協力して海運倉庫を複合施設に改装し、2014年3月にオープンしました。

 



ONOMICHI U2は、建築家・谷尻誠氏と吉田愛氏がデザインを手掛け、サイクルをテーマに設計されました。戦時中に建てられた海運倉庫をそのまま残し、約2,000㎡の空間をサイクリストのためのホテルを中心とした複合施設へ転用。自転車ショップ、レストラン、カフェ、バー、ショップなど設けられました。

 



しまなみ海道の本州側入り口である尾道には、国内外から多くのサイクリストが訪れます。『ONOMICHI U2』設計の条件に「倉庫の外観は残すこと」が挙げられていたため、外観は趣のある昔のままで、サイクリストが利用しやすい場所にすることをコンセプトにしています。

 


『ONOMICHI U2』は、県営上屋2号の上屋(うわや)の頭文字「U」と「2号」の2をとって「U2」と命名されました。かっこよすぎてバーティゴ(vertigo)。メチャクチャお洒落な案内サイン。経年変化することで味わいが出てくる、ちょっとズルいかもしれません(笑)

 

 


『ONOMICHI U2』前のオープンスペースの様子です。海がメチャクチャ近い!


南東側から見た『ONOMICHI U2』の様子です。元々の海運倉庫が、ぼぼそのまま残っている事が分かります。


海沿いのテラス席の様子です。季節が進んで秋になれば、メチャ心地よい場所になりそうです。


『ONOMICHI U2』の入口付近の様子です。



館内の様子です。もうメチャクチャお洒落でびっくりしました。内装は、木材、モルタル、スチール等の古民家や造船の街にちなんだ材料を採用。漁船ランプなどの照明を設置するなど瀬戸内らしさを作り出していいます。



屋根には適所にトップライトを設け、内部空間に自然採光を取り込んでいます。また、内部の架構部分は、使用契約後の原状復帰の可能性を考慮して、解体が容易な軽量鉄骨による架構システムで構成。既存躯体には、耐震補強が施されました。


館内のショップにあったパン類。翌日の朝食として、家族分買い込みました。美味しかった!


オリジナルのドリンク類。


館内にあるオブジェ。コンラッド大阪の風神・雷神のオブジェにちょっと似てるかも。


HOTEL CYCLE。ホテル部分は約6mという高い天井を利用して、既存のRC造の躯体に負担を掛けないよう軽量鉄骨で2層化し、室数を28室確保。


室内のラウンジだけでなく、廊下や客室内に自転車を持ち込むことが可能です。


館内から外を見るとこんな感じ。めっちゃイイ!を連呼していました。



古い海運倉庫をリノベーションした『ONOMICHI U2』。それほど大きな施設ではありませんが、一見の価値がある、グッドデザインの施設でした。尾道に訪れた際は、ぜひとも足を運んでみてください!

施設概要

施設名称:ONOMICHI U2
建築名称:県営上屋2号(海運倉庫)
住所:広島県尾道市西御所町5-11
交通:JR尾道駅から徒歩5分
階数:地上2階
改修:2014年

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