広島の陸の玄関である、JR西日本ー広島駅の新幹線コンコースが見違える様にキレイになりました!
JR西日本広島支社は、1975年に岡山―博多間が開通し、山陽新幹線が全面開業して以来、初となる、新幹線コンコースの大規模改装を実施しました。今回の大規模リニューアルでは、新幹線コンコースを2017年10月29日に全面開業した自由通路や、商業施設「ekie」(エキエ)とも調和を図るデザインに一新。待合室を増やして座席数を1.5倍近くにしたほか、Wi-Fiが使用できるモバイルコーナー、キッズコーナーなどが設けられました。
【出展元】
→JR西日本>広島駅新幹線柵内コンコースに新たな待合室・店舗が開業
→JR西日本>広島駅 広島新幹線名店街増床オープンについて
→JR西日本>広島駅新幹線柵内コンコースリニューアルについて
→日経新聞>JR西日本広島支社、広島駅の新幹線コンコースをリニューアル
リニューアル工事は2017年11月に着工し、2019年11月20日に新幹線柵内コンコースに新たな待合室・店舗が開業、その後はコンコースの床、天井、柱の美装化および全館空調化に向けた工事を行い、2019年度末に全体工事が完了しました。
駅利用者広島の新たな魅力を発信
そして! こちらが!! リニューアルされた、広島駅新幹線コンコースです!!!
もう、メチャクチャ綺麗になっていて本当に驚きました。以前の古ぼけたコンコースの面影はカケラもありません。。
ラッチ内から自由通路側を見た様子です。自動改札付近はこんな感じになりました。
リニューアルされた広島駅・新幹線コンコースは、新大阪駅など、JR西日本の近畿圏のターミナル駅のデザイン手法を踏襲しつつ、広島の歴史や文化が感じられるアクセントを加えた素晴らしいデザインに仕上がっています。
広島の歴史・文化やモノ作りのDNAを感じるアクセント
コンコースの印象を決定づけているのが「柱」です。デジタルサイネージに加えて、広島を代表する企業のものづくりのDNAが感じられるコンセプトシートが柱面に展示されています。
コンコース内の柱をアップで見た様子です。メチャクチャ綺麗で質感が高いです。デジタルサイネージ部の黒と、コンセプトシートの白の組み合わせが絶妙で、黒の部分が強調され、柱を細く見せる視覚的な効果を発揮していました。
ホーム階に繋がるエレベーターの様子です。ラッピング処理で美装化されており、大きなピクトグラムに加えて「紅葉」が描かれています。
在来線との乗り換え改札口の様子です。
ホーム階に向かうエスカレーターの様子です。
コンコース内にある土産販売店「ひろしま銘品館」の様子です。店舗面積は223㎡で、広島の定番土産や駅弁当を販売する8店舗、もみじまんじゅう「にしき堂」「藤い屋」「やまだ屋」「廣島香月」、洋菓子店「バッケンモーツアルト」「楓乃樹」、穴子やカキを使った練り製品製造・販売店「いずの」、駅弁販売「廣島驛辨當(広島駅弁当)」が出店。専門店による対面販売で、スピーディに買い物が出来ます。
待合室は「広島のものづくり」がコンセプト
コンコースの一番奥には、待合室(30席)+カフェ(ドトールコーヒー)があります。
待合室の様子です。待合室は「広島のものづくり」がコンセプトで、撮影時には、マツダの最新型車両「CX-60」の展示や、地元の木工家具造りメーカー「マルニ木工」とプロダクトデザイナー深澤直人さんがコラボした「『HIROSHIMA』アームチェア」を生かした特注の木製ベンチなどが配されており、世界にも認められた技術やデザインを見て、触れて、『ものづくりの文化』を感じられる空間」に仕上げられました。
「CX-60」の展示です!もうメチャクチャカッコイイです。ドアは開けられませんでしたが、窓越しに見たインテリアの質感はLEXUSをも凌駕する凄まじい質感の高さで驚愕しました・・。
充実したサービス施設
コンコース内には、公衆無線LANを完備し、カウンターテーブルにコンセントを配した「モバイルコーナー」や500系新幹線をモチーフとした空間でクッションコーナーを設けた「キッズスペース」が設けられました。
在来線との乗り換え改札口付近にも待合室がありました。先ほどのマツダ車があるドトール付近と合わせて、かなりの席数が用意されています。
開業以来の全面的なリニューアルが行われた、広島駅新幹線コンコース。美装化された改札内コンコースの出来映えは素晴らしいもので、先に開業した橋上駅舎や自由通路と合わせて大都会「広島」の面目躍如といった所でしょうか。
次の課題は、ホームドアが設置されたものの、古めかしいままとなっている「新幹線ホーム」のリニューアルです。ホーム以外の駅施設は2020年代に求められるデザインやサービスレベルに引き上げられたので、新幹線ホームもそれに合わせて欲しいと思いました。