株式会社カプコンは2026年3月9日、大阪市阿倍野区の商業施設「Hoop(フープ)」3階に、体験型アミューズメント施設「CAPCOMIX(カプコミクス) あべのHoop店」を2026年春にオープンすると発表しました。
CAPCOMIX」とはどんな施設?

「CAPCOMIX(カプコミクス)」は、カプコンの人気キャラクターやゲームコンテンツを活用した体験型アミューズメント施設です。コンセプトは「ココロもカラダもごちゃ混ぜで楽しめる」とされており、身体を動かすアクティビティ、VR体験、最新タイトルの試遊、キャラクターグッズ販売、大型アミューズメントゾーンを1か所に集約した構成になっています。
カプコンはこれまで、クレーンゲームやメダルゲームを中心とした「プラサカプコン」や、公式グッズを取り扱う「カプコンストア」などを展開してきました。公式IRによると、2025年12月31日時点で計59店舗を運営しています。「CAPCOMIX」は、それらに続く新たな業態として投入されるもので、体験性を前面に出した複合型の施設設計が特徴です。
施設の主な5つのコンテンツ
1. Crazy BANeT with CAPCOM ALL STARS(大型フィジカルアクティビティ)

施設の目玉となるのが、大型フィジカルアクティビティ「Crazy BANeT(クレイジーバネット)」です。あべのHoop店では「Crazy BANeT with CAPCOM ALL STARS」として展開されます。
カプコンの人気IPをテーマにしたデジタルコンテンツ遊具が導入される予定で、現時点では以下の2つのアクティビティが発表されています。
- ストリートファイター 昇龍拳ジャンプ
- モンスターハンター アーチェリー
いずれも、ゲームの人気キャラクターや世界観を「身体を使って体験する」形に置き換えた内容です。ゲームファンはもちろん、アクティビティとして楽しみたい来場者にも対応しやすい構成です。公式は「子どもはもちろん、大人の方まで幅広い年代が楽しめる」と案内しており、ファミリー層や学生など幅広い客層を想定していることがわかります。
2. VR-X(VR体験施設)

カプコンが運営するVR施設「VR-X」も導入されます。現時点で発表されている体験コンテンツは以下の3種類です。
- 鬼武者VR SHADOW TEAM(1〜4名)
- BIOHAZARD VALIANT RAID(バイオハザード バリアントレイド)(1〜4名)
- ストリートファイターVR シャドルー強化計画(1名)
「鬼武者」「バイオハザード」「ストリートファイター」といった代表的なシリーズが揃っており、家庭用ゲーム機やスマートフォンでは再現しにくい没入型の体験が提供されます。リアル店舗でなければ成立しにくいコンテンツとして、今回の新業態における重要な柱のひとつです。
3. DIVE! CAPCOM(試遊・展示エリア)
「DIVE! CAPCOM」は、カプコンの最新情報を体験的に発信するエリアです。最新タイトルをプレイできる試遊台や、人気キャラクターの等身大フィギュアなどが常設される予定です。
単なる展示スペースにとどまらず、新作ゲームとの接点づくりやブランド体験の強化、ファンとのリアルな接触機会の創出を目的としたスペースと位置づけられています。近年、ゲーム会社がリアル拠点を通じてタイトル認知やブランド訴求を強化する動きが広がっていますが、今回の施設もその方向性に沿ったものです。
4. キャラカプ(総合キャラクターグッズ専門店)

物販機能として、総合キャラクターグッズ専門店「キャラカプ」が展開されます。カプコンゲームのキャラクターグッズを中心に多彩なアイテムを販売します。
公式案内によると、カプコン以外のアイテムも豊富にラインナップする計画とのことで、自社コンテンツだけに特化せず、幅広い来店客に対応した売り場構成を目指しているようです。体験して終わるのではなく、グッズ購入にもつなげることで、滞在価値と売上を高める設計です。
5. 大型アミューズメントゾーン

上記に加えて、クレーンゲーム(人気キャラクターのプライズ景品入り)、プリントシール機、ビデオゲーム機など、オールジャンルの最新機種を取りそろえた大型アミューズメントゾーンも整備されます。
特定のゲームファンだけでなく、ファミリー層・学生・観光客・買い物客まで含めた幅広い層が利用しやすい構成です。「Hoopに来たついでに立ち寄る」「友人同士で遊ぶ」「買い物の合間に短時間だけ楽しむ」といった多様な使い方が想定できます。
なぜ天王寺・阿倍野に出店するのか

天王寺・阿倍野エリアは、JR・Osaka Metro・近鉄・阪堺電車などが集まる南大阪のターミナルです。広域集客力が高く、百貨店・駅ビル・大型商業施設・公園などが集積しており、買い物・飲食・レジャーを組み合わせた回遊がしやすいエリアです。
近年は、あべのハルカス・あべのキューズモール・天王寺ミオ・てんしばなどがエリア全体の集客を支えており、ファミリー層や学生の来街が多いことで知られています。こうした立地特性を踏まえると、今回の「CAPCOMIX」は立地との相性が良い出店といえます。南大阪方面を含めた広域から若年層やファミリー層を取り込みやすく、体験型アミューズメント施設を新たに投入する余地が比較的大きい立地とも考えられます。
さらに、単独路面店ではなくHoopへの出店であるため、施設単体の集客だけでなく、商業施設全体の回遊性向上や滞在時間の延伸にも貢献する可能性があります。
カプコンのリアル戦略という文脈で見ると
カプコンはこれまで、家庭用ゲーム・PCゲーム・アミューズメント・公式グッズ・イベントなど多様なチャネルで自社IPを展開してきました。「CAPCOMIX」はその延長線上にあり、コンテンツをリアル空間の体験として再編集し、収益機会を広げる拠点と位置づけられます。
公式IRでカプコンは「最高のコンテンツで世界中の人々を夢中にさせる企業を目指し、自社が保有する豊富なゲームコンテンツを多面的に展開することで、さらなる収益機会の創出とコンテンツ価値の最大化を図る」としています。「CAPCOMIX」は、IPを「売る」だけでなく「体験させる」「滞在させる」「買ってもらう」までを一体化した新たなビジネスモデルとして捉えられます。
現時点での情報と今後の続報
現時点では、正式なオープン日・営業時間・料金体系・各アトラクションの詳細仕様は未発表です。カプコンは今後、公式サイトなどを通じて続報を発表するとしています。
施設概要
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 施設名称 | CAPCOMIX(カプコミクス) あべのHoop店 |
| 所在地 | 大阪市阿倍野区阿倍野筋1-2-30 Hoop 3階 |
| オープン予定 | 2026年春 |
| 主な導入コンテンツ | Crazy BANeT with CAPCOM ALL STARS / VR-X / DIVE! CAPCOM / キャラカプ / 大型アミューズメントゾーン |
出典
- 株式会社カプコン(2026年3月9日付 IRリリース)「”アトラクション併設型”新業態アミューズメント施設『CAPCOMIX』を今春オープン!」
- 株式会社カプコン(2026年3月9日付 公式発表)「楽しいことは”MIX”しよう ココロもカラダもごちゃ混ぜで楽しめ!体験型アミューズメント施設『CAPCOMIX あべのHoop店』がこの春OPEN!」
- オリコンニュース「カプコン、大阪に新・体験型施設を開業へ 人気キャラアクティビティ、VR、ゲーム試遊台など『CAPCOMIX あべのHoop店』【概要】」
- 流通ニュース「カプコン/大阪市に体感型施設『カプコミクス あべのHoop店』今春オープン」

