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【再都市化ナレッジデータベース】

近鉄グループHDが「都ホテル 京都八条」や「ホテル近鉄ユニバーサル・シティ」など8件売却、売却後も近鉄が運営を継続



 

近鉄グループホールディングスは2021年3月25日付けのニュースリリースで、京都市や神戸市などにある8つのホテルを米投資ファンドのブラックストーン・グループに売却すると発表しました。

新型コロナウイルスの感染拡大で鉄道やホテルの需要が低下しており、ホテル事業についてはコスト削減、運営体制の見直しなど、大がかりな構造改革を実施する事になりました。8つのホテルの帳簿価額は計423億円(2020年3月末時点)で売却額はそれを上回るとみられます。

 

【出展元】
当社グループが保有するホテル資産の一部に係る合弁事業に関する基本合意書締結のお知らせ 

 

都ホテルズ&リゾーツ加盟ホテル客室数
1シェラトン都ホテル東京484
2シェラトン都ホテル大阪578
3ウェスティン都ホテル京都266
4大阪マリオット都ホテル360
5都ホテル  岐阜長良川192
6都ホテル  四日市118
7都ホテル  京都八条988
8都ホテル  尼崎185
9都ホテル  博多208
10都シティ  東京高輪199
11都シティ  近鉄京都駅368
12都シティ  大阪天王寺200
13都シティ  大阪本町308
14志摩観光ホテル   ザ クラシック114
15志摩観光ホテル   ザ ベイスイート50
16都リゾート  志摩 ベイサイドテラス108
17都リゾート  奥志摩  アクアフォレスト127
18ホテル近鉄ユニバーサル・シティ456
19奈良 万葉若草の宿   三笠34
20神戸北野ホテル30
21ホテル志摩スペイン村252
22賢島宝生苑169
23都ホテル  ロサンゼルス174
24都ハイブリッドホテル    トーランス・カリフォルニア208
計(24ホテル)6,176
 

 

 



売却対象は、都ホテル京都八条(京都市)やホテル近鉄ユニバーサル・シティ、神戸北野ホテル、都ホテル博多などの8ホテル。売却後も近鉄が運営を継続し、従業員の雇用は維持されます。またホテルの名称も変更しないとの事です。また、取引の対象外である「ウェスティン都ホテル京都」「シェラトン都ホテル東京」「シェラトン都ホテル大阪」「大阪マリオット都ホテル」など16件は、近鉄グループHDが引き続き経営していきます。

 

 

 



 

近鉄はブラックストーンとの間で設立する特定目的会社(SPC)にホテルを売却します。近鉄側は資金調達によって財務基盤が安定するメリットがあり、ブラックストーン側は出資に応じた利益を得ることができます。

近鉄グループは「都ホテルズ&リゾーツ」のブランドで、今回の8ホテルを含む24の宿泊施設を運営しています。これまでは主にホテル資産を保有してきましたが、今後は一部のホテル資産を流動化し、「鉄道経営やホテル経営に不可欠な経営資源としてアセットを持つ経営」と、「運営に特化したノンアセット経営」の両輪での事業を推進するとの事です。

 

 
資産の名称帳簿価額  令和2年3月末現況(床面積・客室数)
① 都ホテル 京都八条14,403 百万円48,250 ㎡・988 室
② ホテル近鉄ユニバーサル・シティ8,484 百万円22,413 ㎡・456 室
③ 都ホテル 博多14,316 百万円21,212 ㎡・208 室
④ 神戸北野ホテル986 百万円3,730 ㎡・30 室
⑤ 都リゾート 志摩 ベイサイドテラス905 百万円11,142 ㎡・108 室
⑥ 都リゾート 奥志摩 アクアフォレスト219 百万円23,612 ㎡・127 室
⑦ 都ホテル 岐阜長良川1,837 百万円34,031 ㎡・192 室
⑧ 都ホテル 尼崎1,152 百万円29,344 ㎡・185 室
合計42,302 百万円2,294 室
 

対象8ホテルの帳簿価格を見ると、都ホテル 京都八条が14,403 百万円で最も高く開業まもない都ホテル 博多(14,316 百万円)が続きます。また、都リゾート 志摩 ベイサイドテラス(905 百万円)・ アクアフォレスト(219 百万円)の帳簿価額が際立って安くなっており、大きな売却益が見込めそうです。

 



近鉄の2021年3月期の連結最終損益は、コロナ禍の影響が直撃し、過去最大の780億円の赤字(前期は205億円の黒字)となる見通しです。深刻なダメージを受けている近鉄グループですが、今回の8ホテルの売却による資金調達は、当面の危機を凌ぐ緊急避難的な意味合いがありそうです。

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