大阪駅前1号線整備事業および大阪駅前地下道改良事業は、大阪駅南側の都市計画道路大阪駅前1号線の再整備と、その地下に伸びる東西地下道の拡幅改良工事です。阪神電鉄は現在、グループ会社である阪急電鉄とともに、阪神百貨店梅田本店が入居する大阪神ビルディングと、それに隣接する新阪急ビルを一体化して建て替える「梅田1丁目1番地計画ビル(仮称)」の建設を進めていますが、大阪市営地下鉄の梅田駅と西梅田駅を結ぶ東西地下道(都市計画道路大阪駅前1号線、延長約220m)を現在の幅約8mから約15mに広げる拡幅整備も合わせておこなわれています。
【過去記事】
→大阪駅前1号線整備事業および大阪駅前地下道改良事業の状況 16.06
→大阪駅前1号線整備事業および大阪駅前地下道改良事業の状況 15.11
大阪駅前地下道の整備範囲はこちらです。かつて、全国の土産物店が並び「アリバイ通り」の異名があった東西通路が現在の約2倍に拡幅される他、御堂筋線梅田駅や阪神梅田駅、阪急百貨店などが隣接する、梅田の地下の「ヘソ」とも言える東広場付近も全面的に改修される事になります。
【出典元】
→梅田駅の改良工事を実施(3月3日着手)します ~お客さまに、より快適で、安心してご利用いただけるよう、 ホームの拡幅、可動式ホーム柵の整備、バリアフリー化を行います~
今回の地下通路の拡幅工事は、阪神電車の梅田駅改良工事と密接な関係があります。上の図は阪神電車のニュースリリースからの引用ですが、現在の地下道を拡幅するのではなく、北側に新しい地下道を建設し通路を移設すると言った方が解りやすいと思います。現在の地下道の部分は阪神百貨店のデパ地下売場がそのまま拡大されるのではなでしょうか?
現地の様子です。単なる地下道の拡幅工事ではなく、阪神電車の梅田駅の駅改良とセットになった大規模な工事が行われています。
工事エリアの東端付近の様子です。この辺りの地表にはメトロデッキが敷き詰められており、内部では本格的な地下構造物の構築工事が始まった様です。
工事エリア西端付近の様子です。
エリア中央部の様子です。この辺りでは引き続き
BG掘削機(ドイツバウアー社製の自走式掘削機)が活躍していました。BG掘削機は、高トルクのロータリーヘッドと押し込み力の大きな削孔装置を備えた油圧式万能型大口径掘削機を用いた工法です。ケーシング回転による切削力が強く、ケリーバーの先端に各種アタッチメント(ツールス)を用途に応じて組み合わせる事により、硬質地盤・岩盤削孔及び既存杭や地中障害物の撤去等ができる効率よい掘削ができます。
大阪駅南側の玄関口の道路とも言える。大阪駅前1号線整備事業と大阪駅前地下道改良事業ですが、まだまだ長い時間がかかりそうです。
SECRET: 0
PASS: 2b52e331129aa396df9e167518164312
これら一連の工事が完了すると、地下空間はもちろん地上の光景も一変することでしょう。そのころには阪神百貨店の全建て替えも出来上がっているでしょうから、考えただけでもワクワクしてきます(^-^)
あとは中央郵便局跡地の再開発がどうなるか、非常に気がかりなところです。こちらも当初予定の規模でビルが完成すれば、大阪駅南側もうめきたエリアに負けず劣らず本当にすごいことになるんでしょうね。