(仮称)栄一丁目御園座共同ビル計画は、名古屋市中区栄1丁目にある御園座会館を、地上40階、高さ約160mの超高層ビルに建て替える再開発計画です。新しく建設されるビルはタワーマンションを主体とした複合ビルで、1階が店舗、2〜4階が劇場、5〜41階が分譲マンションとなります。計画地のある名古屋の中心市街地の伏見地区は、「御園座」の他にも多数の文化施設が立地する 名古屋の演劇芸能・文化の拠点となっています。「御園座」は1896年(明治29年)の開業以来、「芸 どころ名古屋」を象徴する劇場として親しまれてきました。 (仮称)栄一丁目御園座共同ビル計画は、建築家・東京大 学教授の隈 研吾氏が監修し、名古屋の歴史と文化を継承しな がら、新たな機能を備えた「御園座」と商業施設、分譲マンション 「グランドメゾン」との複合開発となります。
【出典元】
→名古屋市HP>(仮称)栄一丁目御園座共同ビル計画」建設事業に係る環境影響評価準備書
→(仮称)栄一丁目御園座共同ビル計画」着工 – 積水ハウス(PDF)
【過去記事】
→(仮称)栄一丁目御園座共同ビル計画の状況 15.01
→(仮称)栄一丁目御園座共同ビル計画
【スペック】
名称:(仮称)栄一丁目御園座共同ビル計画
所在地:愛知県名古屋市中区栄一丁目602番3他8筆、608番、609番
階数:地上40階、塔屋2階、地下1階
高さ:約160m ※軒高約150m
構造:RC造、一部S造
杭・基礎 :場所打ちコンクリート杭
主用途:共同住宅、劇場、店舗、駐車場
総戸数:約310戸
敷地面積:4,831.90㎡
建築面積:3,649㎡
延床面積:56,499㎡
建築主:積水ハウス
設計者:鹿島建設
施工者:未定
着工:2015年03月予定
竣工:2017年秋予定
「御園座」外観/伝統的な「なまこ壁」の意匠を継承
名古屋市総合設計制度を活用し、公開空地にベンチやポケッ トパークなどの憩いの空間を設け、劇場部分の外装は「なまこ壁」のデザインを取り入れ、「御園座」のイメージを踏襲しながら、 周辺の景観に配慮した計画としています。
「御園座」エントランス/朱色を基調としたアプローチ
インテリアを特徴づけていた、「御園座」独特の朱色を継承し、この朱色は外部にまで拡張され、アプローチの大階段のモチーフとなり、街路にまで浸みだしています。
ホール/「御園座」の伝統と格式を受け継ぐ
2 階から4階に位置する「御園座」は1,298席(予定)の劇場で、歌舞伎の他、ミュージカル等の新たな演目を可能とする機能を備え、幅広い年代を集客し、観劇文化の裾野を広げます。また、建物1階の東面と南面には、商業店 舗を配し、2階には演劇情報の発信拠点として中部地区唯一の 演劇専門図書館「演劇図書館」を設置し、歌舞伎の絵番付や隈取り、芝居台本など古典芸能の貴重な資料が展示、公開されます。
現地の様子です。旧ビルの解体が終わり、既に基礎工事が本格化していました。
順調に建設工事が進む(仮称)栄一丁目御園座共同ビル計画。地上40階、最高高さ160mのスリムな超高層ビルは名古屋都心部の新しいランドマークタワーとしてバツグンの存在感を発揮しそうです。